ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

築19年

2018年02月20日 | その他

 新築で購入した、今私が住むマンションですが、築19年ということで、最近さかんにリフォームを勧めるチラシが入るようになりました。
 特に風呂場や給湯器などは、いつ壊れてもおかしくないほどの年数なんだそうです。
 しかし、普通に使えているものを大枚はたいてリフォームする気が起きません。

 リフォームというほどではないですが、数年前、キッチンの換気扇をまわすと異音がするようになったため、最新式の物に取り換えました。
 たかが換気扇で、13万円もかかりました。
 風呂場のリフォームなんて、いくらかかるのでしょうね。



 我が家は19年前に入居した時から、ずうっと二人暮らしですが、お隣には子供が二人いて、元気な声で挨拶してくれる幼稚園児がランドセルしょった小学生になり、制服を着た中学生になり、高校にあがり、いつの間にか二人とも見かけなくなりました。

 大学生だか社会人だかになって親元を離れた 19年という時間の長さを感じます。

 私と同居人、ずうっと二人で暮らしているためか、あんまり時間が経った感じがしません。
 独身で一人暮らしだったら、もっとかもしれませんね。

 私が精神障害を発症したり、実家の父が亡くなったり、様々な部署に異動したり、色々あったことは確かなのですが、子供の成長ほど劇的に時の流れを感じさせるものはありますまい。

 実家に帰れば、甥は大学生と中学生、姪は高校生です。
 甥や姪と会う時だけは、年月が経ったなと、実感させられます。
  
 生涯独身で一人気ままに生きていこうと、20代前半くらいまでは漠然と考えていました。
 結婚なんて面倒くさい、と。

 なぜ付き合っていた同居人と28歳で入籍に至ったかと言えば、両家の親からのプレッシャーに耐えられなくなった、としか言いようがありません。

 しかし入籍して、式や披露宴もしてみて、紙きれ1枚でこれほど社会的に祝福されるだけでなく、様々な特典があるのかと、驚かされました。

 マンション購入の前、新婚の頃1年ちょっと済んだ3DKの官舎、おそろしく家賃が安かったのですが、これ、独身だと借りられません。
 狭い独身寮にさせられてしまいます。

 我が家は共働きですが、専業主婦だったら、扶養手当というのが結構な額もらえます。

 入籍すると様々な特典があるのですね。

 それだけではありません。
 二人で暮らすことに抵抗感を持っていた私ですが、一人暮らしにはない楽しさがあります。

 ヤマアラシのジレンマ、というのをご存知でしょうか。

 ヤマアラシは皮膚に針があるため、近づきたくても一定の距離になると刺さってしまって近づけない、ということです。
 社会性と個ということを端的に表したものかと思います。


 人間はどこまでいっても社会的な生き物。
 他者との関係性の中でしか生きていけません。
 例え隠遁したとしても、完全に一人で暮らすことはできますまい。
 食料や電気などのインフラで、必ずだれかとつながっているはずです。

 マンションに入居してもうすぐ19年、入籍して6月で20年。
 成長しない私と同居人です。

 せめて、人との繋がりは大切にしつつ、無駄な付き合いは断って、生きていきたいと思います。


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