時折、職場で「便利に使われている」とか言っておのれを嘆いたり憤慨したりする人を見かけます。
便利に使ってもらわなきゃ、給料をもらえるはずもないのに。
解雇されたくなければ、便利に使ってもらえるような人材にならないといけませんね。
しかし、度が過ぎれば体を壊したり精神に変調をきたしたり、最悪の場合過労死や過労自殺なんてこともあり得ますから注意が必要です。
今朝の新聞に、国慶節の連休で中国の観光地にあまりに多くの客が訪れて大変なことになっている、との報道がありました。
バスに乗りきれない人が4万人にも及び、彼らが道をふさいで結局バスは動かなかった、とか。
世界遺産の建築物や自然物に落書きをする人が後を絶たない、とか。
泣けたのは、遊覧用の馬車をひく馬が、過労のためか突然死したというお話。
よく、馬車馬のように働く、と申して、馬は働き者の代名詞のようになっていますが、度が過ぎれば倒れちゃうんですねぇ。
怖ろしや。
遠距離を引っ張ったほうがマシだったかもしれません。
狭くて人で溢れる同じ道を何度も何度も繰り返し引っ張るのでは、畜生といえど精神をやられてしまうであろうことは容易に想像がつきます。
この不幸な馬の働きぶりを他山の石として、おのれの体調管理には気をつけないといけないと、痛感したしだいです。