ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

三か月

2010年07月30日 | その他

 今日で無事、復職から三カ月が過ぎました。
 火曜日に体調不良で休みましたが、三か月で有給を丸一日使ったのはこの日だけです。
 予想以上に順調です。
 有給はまだたくさん残っているし、何より通えていることが自信につながっています。
 8月。
 暑いと体が重くなりますが、なんとか乗り越えたいものです。


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時とともに

2010年07月30日 | 文学

 何事も、古き世のみぞ慕わしき。今様(いまよう)は、無下(むげ)にいやしくこそなりゆくめれ。

 鎌倉時代のブログともいうべき、「徒然草」第22段の冒頭です。
 はるか鎌倉時代から、人々はその当時の風俗や言葉遣いを嘆いていたことが分かります。

 現代日本語も、短い間に変化しました。
 古い映画やニュースで語られる日本語は、今とはずいぶん違います。
 まず、早い。
 小津安二郎や黒澤明の映画など、早口で、かなりきつい東京弁です。
 書き言葉で言えば、明治から始まった口語文。これの普及で、古文漢文をすらすら読むことは、現代人には困難になりました。 
 戦後、新仮名遣いが始まり、日本語の変化は加速しました。
 怖ろしいことに、敗戦のショックかコンプレックスか知りませんが、敗戦直後には国語教師の間で日本語をすべてローマ字化しようという運動さえありました。

 そして、現代。
 いわゆるギャルと呼ばれ、自らもそう称している頭の弱そうな若い女性が放つ言葉は、私のようなおじさんにはとても下品に聞こえます。
 もはやら抜き言葉などは本来の言葉に取って代わりました。
 近い将来、をきちんと発声しただけで、年寄り扱いされるかもしれません。

 しかし私は、時の流れとともに変化していく言葉遣いや風俗を、微笑ましく見ようと思うのです。
 人間本来の性質なんて、表面が変わっても、簡単に変わるはずもありませんから。

 冒頭の兼好法師の言葉によって、若さを失った中高年は、いつの時代も同じように移ろいゆくただ今現在を嘆いている、と気付かされます。

徒然草―付現代語訳 (角川ソフィア文庫 (SP12))
吉田 兼好,今泉 忠義
角川学芸出版
ヘタな人生論より徒然草 (河出文庫)
荻野 文子
河出書房新社

 


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