DVDで「ヘル・ドライブ」を観ました。
とらえどころのないホラーでした。
深夜帰宅途中に、若い女が運転する四駆が、何者かを避けようとして、歩道に乗り上げます。帰宅してバンパーを見ると、血まみれの男が乗り上げていました。男は女を襲い、女は近くにあったゴルフクラブで男を撲り、森に埋めてしまいます。しかし男は死んでおらず、女に復讐を開始する、というストーリーです。
怖くないし、カメラワークも恐怖シーンも平凡だし、駄作と言っていいでしょうね。
一つ気になったことは、男が躁鬱病だということです。
躁鬱病なのに薬を飲むことを怠ったことが、凶暴な事件を起こしたきっかけ、というふうにほのめかされています。
私は、躁鬱病を患って障害者自立支援法の適用を受け、病状は「重度かつ継続」と認定されています。
躁状態のときに攻撃的になったことはありますが、せいぜい八つ当たり程度です。残虐な事件を起こした躁鬱病患者というのは聞いたことがありません。
なんだか差別的。
躁鬱病に限らず、精神疾患の患者が重大事件を起こす比率は、むしろ健常者より低いくらいです。
キチガイに刃物、と言いますが、精神病患者に刃物を持たせたら、他人を襲うより自傷行為に走る者のほうがはるかに多いでしょう。
この映画、やや不愉快。
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