ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

棺桶、本物?

2017-10-25 09:29:25 | 菜の花座

 『ニャン婆と時之助』秋田三種町公演に向けて、装置の手直しと追加で一人てんてこ舞いの装置さんに、あっ、今度のコント棺桶必要だから、って気軽に言って、激しく渋い顔をされた。そりゃそうだ、使うの2週間後なんだもの。

 11月3日の川西町芸文祭、菜の花座コントは『物忘れ婆さん』。本物の婆さん一人と、若い娘が化ける偽婆ぁが二人、この組み合わせも狙い目だけど、も一つ、これ絶対受けるよ!ってのが、棺桶!!幕が上がると中央に白木の棺桶が鎮座しているって光景、こりゃだれもがギョッとするだろ。しかも、その中から婆さんが突如現れるんだから、仕掛けとしちゃ申し分ない。

 苦虫嚙みつぶしつつ、時間ないんだぜぇ、って言ったものの、装置さんがきっと作ってくれるのは、わかってた、ゴメン。それも最高の仕上がりでね。で、本番9日前の昨日、できてきた。

 これ、もう、本物だぜぇぇぇ!中に入る役者など大いに気に入って、何度も出たり入ったりしつつ、私、死んだらこれに入れてもらうから、なんて大はしゃぎ。さすがに、顔を覗き見る窓は飾りの小扉だけだが、上蓋は注文通り観音開きにしてくれている。そうなのさ、こう左右にパタンと開かないと劇的効果が薄れてしまうんだ。お客さん、本物持ち込んだのか?って思うだろうな、絶対。

 しかも、持ち運び可能なように、取り外しできる蝶番でつながれている。すべて外すと、長さ180センチ、横幅50センチ、高さ20センチくらいに圧縮できる。これならトラック持ち出さなくとも、ちょい大きめの乗用車なら運搬可能だ。芸文祭で役立てた後も、保管して、声がかかれば出前公演も可能になる。

 大切にしてよぉ、って装置さんの心からのお願い、と言うより、言いつけ、当然だ。できれば、次の公演もこれ使った作品にして欲しいね、うっ、そう来たか。それは、その、・・・・わかった、やりましょ、次になるか、その次になるか、この棺桶が活躍する舞台作ってみせますぜ、装置さん。

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あっち食べりゃ、こっちは余り・・・

2017-10-24 08:44:47 | 食べ物

 実りの秋だ。豊かな時だ。溢れかえる季節だぁぁぁぁ!

 畑は大豊作!大根は女性の足を超えて象の足、うそ!に近づいてるし、小松菜なんて祭りの大内輪状態、オーバー!小蕪は大蕪に見紛うほどで、春菊は董立ちに近づきつつある。キャベツもぐいぐい大きさを増しはち切れそうだし、花が咲きそうなブロッコリーをとったら、1週間喰い続けても食べきれなかった。カリフラワーも早く収穫しないと、黒ずんでくるぞ。

 ああ、もう、何から食べりゃいいんだよ!?

 今日も野菜、明日も野菜でがむしゃらに食ったところで、一人、二人で食べられる量なんて知れてるしねぇ。せっかくの実りも9割方無駄にするっきゃないのか?いやいや、そんな諦めは野菜に対して失礼だぞ、なにがなんでも食わなくっちゃ。て、ことだから、我が家の味噌汁は蕪や菜っ葉の煮物に近い。大量の実の間から微かに汁がのぞいている。まっ、栄養的には満点に近いが、朝餉に味噌汁を味わう、なんて優雅さとはまるで無縁だ。ひたすら野菜をかっ食らう。昼のラーメンにゃ、野菜炒めがてんこ盛りだし、夕食にゃ菜っ葉の煮ものは定番。豊かさも度を超すと、責め苦になる。

 有り余るのは畑のものばかりじゃない。収穫済みの野菜たちだって、使ってくれぇぇぇ!食べておくれよぉぉぉ!とせっついてくる。冷蔵庫で眠っていた春作の人参は、秋出来の人参に追いやられて土間に放り出されている。まだまだとれる加工トマト、熟すの通りこして腐り始めてる。大豊作だったカボチャ、必死に頑張って人にあげ続けたけど、未だ20個くらいはごろごろしていて、早生の栗かぼちゃなんかは腐り始めている。

 外は台風の雨しきり、やることないし、トマトケチャップでも煮ながら、カボチャのカップケーキでも作ろう。前回作ってなかなかの味だったカボチャカップケーキ、今回は思い切ってまるのまま1個使い切っちまおう。配合を記録しておかなかったから、改めて材料の割合を決めていく。バターやマーガリン多くすると、口当たりはいいけど、健康面と金銭面で辛いから、これは減らして、その分カボチャと卵を多く、もちろん、そうなりゃ薄力粉も多くなる。前回のものは盛り上がりも不足だったから、ベーキングパウダーも増やしてと、・・・ほれほれ、40個近くも焼きあがった。

 ふっくら膨らんで、割れ目もばっちり、レーズンも練り込んだからたっぷり入った。

 冷めてからお菓子の缶に保存してたら、早めにカビが出たので、今回は小分けにして冷凍庫保存。これなら、無駄にすることはない。当分はおやつにゃ困らない。

 トマトケチャップの方も今回で今年5回目、さすがに手際よくできた。収穫量も減ってきているのでウィスキーティーチャーズ瓶1本プラスジャム中瓶1本。

 夕飯にはカボチャの煮物も作ったし、今日は、野菜減量作戦、まずは既定の水準は突破できた。よしよし、この調子。頑張るからねぇ、野菜たち!

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寝不足だけど、心模様にゃ薄日さす。

2017-10-23 09:08:41 | 世の中へ

 寝起きって、前日を引きずるもんだよなぁ。うん?深酒のこっちゃないぜ。例えば、サッカーで日本が負けりゃぁ、翌日半日くらいはうっとおしい。台本進まず酒に逃げても、やる気を取り戻すに半日かかる。神さんのぐさり一言、傷が癒えるにゃぁやっぱり半日だ。嫌なことほど後引くんだよなぁ。根がイーグルス、すっげぇおやじギャグ!、だから、まっ、せいぜい半日で胡散霧消しちまうけどね。

 最近の世の中、許せんことばかり多くて、寝覚めの悪い日が多い。特に政治向きの話題となると、たまらんなぁ!やりきれんなぁ!って落ち込みながら寝につく日がしばしばだ。首相、大統領を先頭に嘘つき、フェイクは日常茶飯事だし、周囲は御身大切のおべんちゃら野郎どもだし、歴史は好き勝手に読み違える反知性だし、聞くに堪えない悪口雑言は跋扈してるし、どうなってくんだい、これからの世界!こりゃ寝覚めが悪いのは当然だよ。

 選挙結果報道、夜中まで付き合って、結果は自民大勝、寝不足も手伝って、さぞかし気分最悪!って思うだろ?それが、意外と、すっきり爽やか快適お寝覚めなんだなぁ。

 まず、村田諒太が因縁再試合をお見事TKOで勝ったからねぇ、っておいおい、そんなことで晴れ晴れすんのかよ?するともさ!ボクシングも政治もある意味等価、これが暮らしの感覚ってもんさ。恥じるこたぁない。

 でも、やっぱり大きかったのは選挙結果だね。与党が2/3も取っちまったし、希望の党は改憲に乗りそうだし、お先真っ暗でちょっと打ちのめされてるけど、枝野がやってくれたからねぇ、これが分厚い曇天を切り裂く微かな曙光だよ。

 今まであまりにごった煮で闇鍋食わされてるみたいだった野党がすっきりしたし、それ以上に、組織じゃなくて個人が党を支えるって新しい政治の在り方がほの見えた、これが大きい。枝野の言う下からの政治ってやつ。これを忘れずに地道に進めていけば、ひょっとすればひょっとする!本物の二大政党時代の幕が上がるかもしれない、なんてちょっぴり、”希望”をもらえたからね。あっ、そうそう、野党で初めて、SNS選挙で自民党に勝てた、Twitterフォロワー数トップの18万人!、てのも小さくない”希望”だ。

 それと、山尾しおりが滑り込みで通って雲を一つ吹き払ってくれたろ。辻本清美も当選したし、山尾、辻本、蓮舫と毛色の違う女三人衆が力合わせれば、これは世の中大きく動かせると思うんだよ。うん?総理は枝野か山尾か蓮舫か?そんな近未来想像すると、心も和んで来るってもんじゃないか。

 あっ、そうそう、あることないことなんもかんも難癖つけられてた菅直人も小選挙区で勝ったしね、良かったのおまけ。さっ、ちょっぴり心地よく寝覚めた、台風の雨も上がったし、今日も元気に薪割しよう、っと!

 

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雨かよぉ!秋晴れはどこ行った?

2017-10-22 08:53:36 | 農業

 雨だよ。昨日もぱらり、一昨日はざんざか降り、今日も明日も台風のしたたか雨。だいたい、今頃台風ってなんだよ?!

 どうやら晴れたと思ったら、その日は菜の花座舞台リハーサルでまるっと1日プラザホールに缶詰め。翌日のわずかの曇りを利用してコシヒカリだけは二度目の架け替えを終わせたが、ヒトメボレもモチも黒米も一度架け替えただけ。これだけ降られりゃ、芯まで濡れちまって、1日や2日の晴天じゃ乾かんぞ。弱った、実に弱った!

 こんな、10月半ばを過ぎても脱穀できてないなんて初めての経験だ。まったく、勝手気ままな天候、どこまでも振り回す気なんだよ。秋の一日はとても貴重なんだぜ。せっかくそこそこの苗に仕上がったタマネギだって植え替えなくちゃならんし、干し柿つくりも待ってる。ハウスの片付け、ブルーベリーの雪囲い、青菜の漬物、野菜の収穫、便所の汲み取り、その前に米ㇴか集め、燻炭焼きだって・・・・

 おっと、その前に、薪だよ、薪!せっかく乾いてた薪材も、雨ざらしだからぐしょ濡れだ。

 なんとしても、まだ暖かさの残る今、さっさか刻んで割ってしまわないと、湿った薪でぷすぷすしょぼしょぼ、しみったれた火力で惨めな冬を過ごすことになる。そりゃないぜ、ぜったいお断りだ。

 そうか、そうか、チェーンソーで切るだけ切って、軒下に放り込む。割るのは雨の当たらぬ軒下での作業、こうすりゃ雨の日だって有効活用できるってわけだ。雨が霧雨に変わった昨日、腰が病めるのも厭わず、切りに切ってため込んだ。最後の1回分はキャリーに積んだまま、軒下で雨宿り。

 よしっ、こいつをぜーんぶ割ってやる。本日の雨の日仕事はこれで決まり!あとは、未だにぽつらぽつら取れてる加工トマト煮てケチャップ作ろう。それと、カボチャも早生は傷み始めてるから、また、カップケーキでもつくろうか。

 と、まあ、やることは果てしなくある。これが農家の暮らしてもんなんだよ。

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コント台本、取りあえず1本!

2017-10-21 09:50:25 | コント

 『ニャン婆と時之助』本公演終わったと思ったら、さっそくコントの出番だよ。11月3日、川西町芸文祭で上演する。町の文化活動団体がそろって参加するこの舞台、舞踊だろ、合唱だろ、フラダンスだろ、詩吟だろ、謡曲だ、大黒舞だろ、カラオケまであるんだ。でもここでも高齢化の波はザブンザブンと押し寄せて、お年寄りの芸能大会の趣が日増しに色濃くなっている。当然、お客さんもじり貧状態、お目当ての団体が終わるとさっさと席を立つお義理の人たちが多くなっている。まあな、家帰ればテレビもあるしなぁ、素人芸に一日お付き合いって気にもならんさ。

 なんて、高見でしたり顔してるわけにゃいかんので、なんとか、地域の文化活動を盛り上げていかにゃならんのよ。一つは置農演劇部だ。もうかれこれ10年近くになるかなぁ、高校生が演歌を踊る舞台作って参入した。これが、バカ受け!今じゃ客足を引き留める切り札として、常にトリを務めさせてもらっている。

 菜の花座だって負けちゃいられないよ、ってことで、こっちは毎年コントを披露している。昨年は『見守りパッパー』で、一人暮らし老人とロボットとの滑稽な冒険談を見てもらった。今年もやっぱり婆さんものだ。台本どころか、そのアイディアだって浮かんでいない段階で、タイトル決めろって事務局からせっつかれて、仕方なく『婆さん日和』なんて、わけのわからんどうにでもなる題名を送ってやった。三人の婆さんが、どうたらこうたら、・・・・

 てことなので、婆さん三人は登場させにゃならん。その配役もすでに提出済み。すべて本物の婆さんてのも芸がないんで、二人は若手が婆あに扮することにした。話しは、身寄りのない老人たちが暮らす病院兼介護施設。棺桶を前にして仲間の二人が、亡くなった婆さんを偲んでいる。と、突然、棺桶の蓋が開き、死んだはずの婆さんが飛び出してくる。なんか、忘れ物をしたようで、うかうか死んじゃいられないと焦っている。三人であれやこれや忘れ物探しをするがどうしても見つからぬ。葬儀の道具に不具合があるんじゃないか?と、位牌を見てみると、なんとそこには、・・・・と、ネタばれはここまでで精一杯だね。この先気になる人は、11月3日、フレンドリープラザに足を運んでおくれ。

 台本上がってさっそく稽古、と行きたいところだが、同時進行で『ニャン婆と時之助』三種町公演に向けての大幅な手直し作業もある。仕方ない、コントの方は出演の三人にお任せしよう。コントも手馴れてきたようで、さっさと自分たちで話し合いながら演出して行っている。そう、ここら、菜の花座力つけたと思うな。たまにチェックしてやれば、ほぼ役者だけで仕上げてくれることだろう。

 菜の花座の芸文祭コント、置農演歌舞踊にゃ敵わないが、皆さんけっこう楽しみに待っててくれるようになってきている。この上演、地域に根を張るいい機会になってるんだ。定期公演といい、コント大会といい、着実に常連さんが増えつつあるのも、こういうこまめな顔見世のお陰なんだろうな。

 菜の花座の出番は1時35分から。置農同様、客引き留め役を仰せつかってるからね。

 

 

 

 

 

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