ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

自前で干し柿、やっと!

2017-10-29 09:03:23 | 食べ物

 干し柿、好きなんだなぁ。あの濃厚な甘み、表面は硬くても中はとろっとした舌ざわり、それとのあの艶やか鮮やかな果肉!果物だけどお菓子、干菓子だけど生もの、ドライフルーツの中じゃ至高の存在だぜ。

 市販のあんぽ柿みたいな外側も柔らか中もジューシィってわけにゃいかんけど、自家製の黒ずんで歯ごたえしっかりってやつも悪くない。て、言うか、自家製じゃそれしかできない。ケーキやら和菓子やら、甘いもの溢れかえって、素朴な干し柿は分が悪い。でも、砂糖のお世話にならず、甘味からすべて自前って凄いじゃないか。

 いつか自分で育てた柿の木に実をならせて、皮剥いて、日に干して、完全自前の干し柿作りたいって熱望してたんだよねぇ。そりゃ、これまだって、続けてきてよ、干し柿作り。でも、材料は近くの家から分けてもらったもの、それ加工するだけだもの、有難みもイマイチってとこだった。何度か苗植えて、庭先柿の木を目指したんだが、なぜか成木にまで育てられなかった。土が合わんのだろう、なんて思い込んで、諦め気分だったが、人生最後の挑戦、て、大げさ!てことで、7,8年前、ブルーベリー畑の一角に植えてみたんだ。

 剪定の方法も分からず、時に放任、時に切り過ぎ、ど素人の手で散々に痛めつけられた柿の木だったが、雪囲いだけは忘れず手だてしてやったせいか、今年、ついに実を着けた。いやぁぁぁ、桃栗3年、柿8年って本当なんだぜぇ!

 ずいぶん沢山の実が着いたけど、木もまだ小さいことだし、初生りでもあるし、大胆に選果して一枝数個に限定した。なのに、実ってみればコンテナ半分もの収穫、いやぁ嬉しいねぇ、幸せだねぇ。

 皮剥きは神さんのお手の物、へたを残してひもに差込み吊るし柿に仕上げた。外は生憎の雨模様、仕方ない、お日様顔を出すまで、ストーブ前で予備乾燥。数日後、ようやくの晴天に軒先柿すだれになった。

 今回干した数は44個。まだ、木にはけっこう残っているので、それはもうちょい熟してからさわし柿にしよう。

 いい苗木を植えたからなのか、日当たり良好、土壌最適のせいなのか、早めの選果が効果的だったのか、実はどれもかなり大振り。これなら、中のトロトロ部分も多く、美味しい干し柿に仕上がることだろう。

 あとは、吹き込む雨に気を付けて濡らさぬこと、カビを防ぐこと、かな。

 

コメント
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