ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

台本書き換え再演へ『ニャン婆と時之助』

2017-10-06 14:09:25 | 菜の花座

 公演から4日、早くも台本第3版を印刷した。9月30日公演の反省会にどうしても間に合わせたかったからね。次回、秋田三種町公演、川西中学校全校芸術鑑賞は新バージョンで行きたい。いや、行かにゃならんのよ。

 何故って、休憩含めて2時間以内って、確約しちまってるんでね。三種町は観客の多くがお年寄りだから、2時間程度が限度ってことだし、中学校の場合、帰りのスクールバスの発車時刻から逆算して、絶対に2時間内!と、念押しされてるんだ。

 先日の公演、休憩込みで2時間23分!20分以上も超過してる、これじゃ先生方に怒らしちまうもの。いや、途中でぞろぞろ席立たれないとも限らない。なんとしても、2時間厳守!

 20分超時短するとなると、文字数にして5000字から6000字削らにゃいけない。これ、とんでもないことだよ。いくら無理、無駄、無茶なシーンやセリフが多いったって、1/10以上抹消だから。

 で、削除する箇所の選定条件を考えた。その一番目は、受けなかったギャグ。前半、多かったんだよ、ほとんどかすりもしない、白けるだけってギャグシーンが。これ、作者の責任か?役者の力不足か?なんとも微妙なところだが、まず、この部分、リベンジなんて諦めてさっさと切る。切られた役者の渋い顔。

 次は過剰な説明。作者てのは、どうしても作り上げる世界にリアリティ持たせたいから、いろいろとこじつけて物語を飾り立てる。例えば、ネコと人間の出会い譚とか、ネコの祠縁起なんかだ。ここが観客には鬱陶しかったようなので、ここも削除の対象。ここら、虚構の世界を構築する立場と、そこで遊ぶ観客との立場の違いなんだろう。あるいは資質の違いか?

 そして、最後は無理なやりとり、無駄なセリフ。書いた当人としちゃ、それなりに愛着はあるのだが、繰り返しだったり、末節だったりのセリフはそこそこある。これも削る。

 何度も何度も台本を行きつ戻りつしながら、前後の辻褄が合って、自然な会話の流れを切らぬよう切り刻んだ。できれば何か新しい会話も付け加えたかったが、そんなことしたら、また、時間延びるので、ぐっと我慢。削って削って削り倒して、ようやく4000字落してスリムにした。もう、無理!もう落とせない。体脂肪率5パーセント切りの体。ここから先は、セリフやり取りのテンポを上げたり、場転をスムーズにしたり、最後の手段は休憩を5分にしてしのごう。

 ここまであちこち手を入れると、すでに渡してある台本に各自書き込みじゃあまりにひどい。ってことで、再再度新版を印刷して手渡した。

 反省会だが、具体的に次につながる振り返り。それぞれが課題を挙げて、次回公演のレベルアップを誓い合った。演出としても、遠慮会釈なく、ダメだしをした。せっかく、秋田から招いてくれたんだもの。せっかく全校生徒でみてくれるんだもの。

コメント
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