ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

どんな会場だって、やるって言ったらやるんだ!ってことで、秋田三種町バージョンでリハーサル

2017-10-18 09:07:56 | 菜の花座

 覚悟しちゃいたけけど、ちょちょっと出かけって上演、なんて具合にいかないってこと、よぉぉぉく分かった。公演の1か月前に現地会館訪ねておいて、本当に良かった。手直し程度じゃとてもじゃないが、上演できない。

 まず、狭いだろ!奥行き、プラザの半分程度、装置置いたら、残る演技エリアはわずかに2間!ここで、ダンスも踊る???平台、箱足、開き足、といった、劇場ホール全国標準の舞台備品が、ない!あるのは箱型の台が数台!これで『ニャン婆と時之助』の小山や座敷を作りゃにならない。装置さん、大変!でも、そこが腕の見せ所じゃあるけどね。一番の問題は照明。小中学校の学芸会とか、旅回りの演歌ショーならなんとかなるが、芝居となるとぉぉぉぉ?!

 なんて、愚痴ってたってしょうがない。ほら、数年前、シニア演劇学校2期生の作品『ラグリンシャ・クリニカル』で書いた歌詞、「無いもの嘆いてなんになる!」だよ。あるものが宝!ほほう、これがある!これも使える!これ凄い!この精神で目いっぱいいいもの作ろうじゃないか。

 て、ことで、プラザに三種町仕様をセットしてリハーサル。

 中央の小山を50センチ低くしたり、座敷を畳2枚に圧縮したり、祠の後ろに秘密の抜け階段を作ったりと、装置さんの苦心惨憺、苦労の甲斐あって、なんとか演じ切る舞台は整った。まっ、役者はあれこれ文句言ってたけどね、舞台に立つ方だって、工夫しなくっちゃ。午前中に装置と照明の仕込み。照明さんはどちらも仕事持ちで夜からの入りなので、午後は照明の当たりをチェックしたあと、ダンスと歌の稽古をたっぷり、贅沢なもんだ。って、のんびりした分、夜は追い回された。

 まず、1/3に減った灯体で明かり作り。細かい陰影や斬新な明かりなんて、到底無理。まずは、舞台の役者の顔がはっきり見えるってことを最優先でシーンの照明を作った。だからって、やっぱり見せ場は素通りできない。なんと、今時珍しいフットライトまで動員して、黒猫の変身シーンを作った。幸い、置農演劇部OBのT君が手慣れたところでピンスポットを扱ってくれることになったので大助かりだ。そうそう、音響もこれまで大切なところでちょくちょく手助けしてくれていた同じくOGのIが来てくれて、スタッフさんからくどい程、音響機器の手ほどきを受けていた。これまた大助かりだ。

 照明の方、まあ、これなら、驚きの舞台表現!ってわけにゃいかないが、お客さんも不満募らせず見てくれるだろう。シーン記憶した後がまた大変。データをフロッピーとかで移動できないので、すべてシーンフェーダー表に書き写し。若手二人が手伝っての4人で手作業。どうにかデータは書き起こせたが、舞台を使ってのリハは時間切れで中止、退館30分前にはばらしに入った。

 そうか、三種町に持っていくものは、すべて玉庭の借り受け倉庫に移動するのか!こりゃ大変だ。座敷も高台もすべて完全に分解。階段多数やスロープ、手製平台等、すべてトラックに積み込んだ。荷台は過積載!ロープ2本を雁字搦めに掛けて、そろそろと出発。30分掛けて到着したら、なんとエンスト!油圧式のアオリも落っこちて、うわーっ、良かったたどり着けておいて!途中の山道でダウンしたりしたりしたら、どうにもならず夜明かしだったぞ。なんせ、夜中の11時だもの。

 幸い、女性も3人手伝いに来てくれたので、6人で運び入れはスムーズに進んだ。でも、トラックの方は、この場に放置。仕方ない。かつての分校教室の半分にうず高く詰まった装置。こりゃ、運び出すのも大変だ。改めて、仕事進めてくれてる装置さんに感謝だな。

 三種町公演の前日には箱型トラック借りて、出かける予定だが、この量だと、前日昼間から積み込みしなけりゃダメだ。いやはや、舞台一つ持ってくってのは、とんでもないエネルギーが要るもんだって実感!

 プラザに戻ったのは11時50分。今夜はさすがに、飲まずに寝るんでしょ?と、送ってくれたHさん。いや、飲みますよ、もちろんだ、安酒ティーチャーズが待ってるからね。

 

  

コメント
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