T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

1347話「自分史「忘れゆく記憶」・旧制中学生編3/?」8/25・金曜(晴)

2017-08-24 16:42:01 | 日記・エッセイ・コラム

                                                         (愛媛県久万高原)

「幼年学校受験」

 中学2年になると、中学の先生も多くの方が召集されるようになり、学校の掲示板には、例の七つボタンの「甲種飛行予科練習生」募集のポスターが掲げられるようになった。

 父が海軍軍人の私も、早く軍人になることを望んで、陸軍幼年学校の受験を望んだ。

 甲種飛行予科練習生は4年か3年にならないと受験できなかったと思う。 

 父からも、受験のための勉学に励み、剣道などで体力づくりに励めと書かれた軍事郵便が、たびたび送られてきた。

 しかし、11月に行われた試験に対して、翌年1月初めに不合格の通知があり、父をがっかりさせた。

 私は、特別、勉強ができたわけでなく、今もアルバムに受験のための写真が残っているが、なぜか弱々しく引き締まったところがない顔なので、無理だったのかなと思っている。

 父からは、受験者が多いのだから気を落とさずに、3年生になったら再受験し、海軍予科兵学校も併せて受験するよう気を引き締めて頑張れと励まされた。

 しかし、2年の3学期から学徒動員で佐世保海軍工廠に行くことになり、受験どころではなくなった。 

 それだけでなく、当時はパンとかペンとかと言った英語は敵性語と言って使わないようにしようといわれていた。

 また、敵性語は勉強する必要はないといわれて、2年生になると教科から外された。

 

 

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