今日のNHKの「スタジオパークからこんにちわ」の番組に女優の藤村志保さんがゲストとして出席されていて、その中の一場面で、昔、80歳代になられたお母さん(故人)から「あまり叱咤激励しないで、優しい言葉をかけて欲しい」と言われたことがあるとのこと。
藤村志保さんにしてみれば、何時までも元気でいてもらいために、例えば、もう少し散歩したらとか、こんな事もしてみたらとか、言われたのだろう。
子供のときでも、もっと勉強しないさいとか言われるのがたまらなく嫌いだったし、あまり子ども扱いされることも腹が立ったものだ。
確かに、私のように高齢者になると、体力を維持しなければならないことは解かっているが、あまり無理をしたくない。といって変に老人扱いされたときでも、あまり老人扱いするなよと怒りたくなることがある。
子供の場合と違って、自分より若い人に言われると、言葉も厳しく、感情的にもなり易くなる。(内心は、良かれと思って言ってくれた人に、悪いことを言ったと後悔していても)
もうひとつ。時々、他人から、毎日のんびりした生活でよろしいねとか、苦労が無くていいねとか言われることがある。
経済的に極端に苦しくは無いし、病気しているわけではないが、これも、腹が立つ嫌な挨拶だ。
70歳代やその後半になってくると、能力、体力も減ってきて、誰でも今まで経験してきた生活の継続としての状態だけでは生活できなくなってくると思う。
今まで遣っていたことが出来なくなったら、どうしたらよいだろうか。
子供たちや他人にはあまり迷惑をかけずに生活したい。
時には、配偶者が亡くなったときのことを考え、両者の担当を交代したらとか。
多かれ少なけれ、老人にもそれなりに悩みがあり苦労していることを忘れずにいて欲しい。
こんなことを考えると、年齢を問わず、人間間のコミュニケーションの難しさを感じずにはいられない。
ほんとに「優しい言葉」は意義深い言葉だ。