blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

いやはや…

2022-04-22 21:20:59 | 日記
春の訪れとともにかなり忙しくなった我が職場では、容赦ない物量の増加に比例するかのように残念な事態が増えている。
何がどう残念かは詳しくは書けないが、社内的にも社外の顧客にも迷惑がかかっている。
何かが起こるたびに管理者は原因究明と対策を迫られ、傍目にはもうすぐ倒れてしまうのではないかと思うほどだ。

我々は作業が仕事だから、手順書やマニュアルは当然大事である。
物事を決められたルールに従ってやっていればまず間違いは起こらないし、全てが手作業というわけでもなく一部は機械の助けも借りるからシステム的にも限りなく間違いはゼロに近くなるように整備されている。

それなのになぜ間違いが起こるかといえば、ルールを守らない、これに尽きる。
仮におかしなルールがあれば声を上げれば良いし、声が抹殺されるような組織では少なくともない。
今あるルールは決してトップダウンで運用されているのではなく都度メンバー全員が話し合いに参加して決められている。
しかし誠に残念なことに、自分たちで、自分たちも参加して決めたはずのルールを簡単に破って間違いを起こし、ただでさえ時間がないところを対策のためのミーティングに取られ、長々とお説教を食らうハメになっている。

私のいる部署は現場が2つあって、今月に関しては私が属していない現場でけっこう立て続けに間違いが起きた。
属していないからとて同じ部署として他人事とも思えず、緊張感を持って仕事にあたり私自身は致命的な事態を招くことなくやってきたし、少なくとも年をまたいで半年近く私が属する現場では間違いは起きてこなかったから、良い状態がこのまま続いてほしいと考えていた。

我々は物を扱う仕事だから、在庫確認も重要な仕事のひとつである。
正式には半期に一度のようだが、仕事としては月イチで必ず数量を確認する。
すると今月はたった1つの品目がどうしても帳簿と合わないので調査をすることになった。
もう夕方も近くなり、例によって現場の整理をしていたら、聞きたくない事実が飛び込んできた。

ついに我が現場でも間違いが出てしまったかと残念な気持ちになったし、私自身は全く絡んでいない事象ではあったがメンバーの一員として現場での作業は中断してミーティングに出なくてはいけなくなった。
間違いが起きた後のミーティングが明るい雰囲気なわけはなく、当事者の弁によればやはり本来の手順をすっ飛ばしていたというので、こちらとしてはあきれ果ててしまい言い訳も聞き苦しいばかりでだんだん腹が立ってきた。

極端な話、初心者であってもルールさえ守って作業をするなら、ルールを守らない大ベテランよりは偉い。
いかに社歴が長くていっぱしのプライドがあったとしても、ルールを守らなければ昨日今日来た人間にも負けてしまうのが作業という世界だし、その意味では非常に公平な世界でもある。

至って公平な世界にいながらルールを守らず自爆してしまう人には同情の余地はないし、ひどい場合は現場を追われることにもなる。
破って何の得にもならないルールなら守っていた方がラクだとなぜ思えないのか。
下手にオリジナリティーを発揮したところで得るものがない世界にいてなお自分流の仕事がしたいと言われたら、管理者はもはや指導をする気をなくしてしまうだろう。

それでもごくごく小勢で回している今の現場、たとえ信じられない相手であっても一緒に仕事をしていかなければならない。
3月末で勇退され、私のような気性の荒いクセ者も熱心に指導してくれた某氏に恥ずかしくないよう、それだけを心に留めて今後はやっていこうと思う。


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