blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

プレーオフについて

2010-10-24 20:28:12 | 日記
最近までプロ野球のほうではクライマックスシリーズ(以下CS)があって、セは中日、パは千葉ロッテが勝ち上がった。
今は野球をはじめ、いろんな競技でいわゆる「プレーオフ」制度が導入されている。
米大リーグなどでは「ポストシーズン」とも呼んでいるが、強豪チームに長年いる選手などはポストシーズンだけでイッパシの数字ができてしまい、短期決戦に強いだ何だなどと語られることもある。
今日はメジャーリーグのナ・リーグ優勝決定戦をたまたまテレビでやっていたので、ヒマに任せて見ていた。

日本のCSに関しては、私自身はまず「否定派」という立場を明確にしておく。
もちろん決められたルールの中で行われた勝者にケチをつけるものでは毛頭ない。
パ・リーグでは3位だった千葉ロッテが日本シリーズに勝ち上がったが、ファーストステージからずっと「敵地」で戦い、ファイナルステージでは相手に1勝が先に与えられていた。
3位チームとしてかなりの不利な条件を与えられていながら勝ち上がったのだから、そのこと自体は大変素晴らしい。

ただそのことと制度自体を論ずることとは別だ。
半年間の長いリーグ戦で優勝したチームどうしでは必ずしもなく、ヘタをすれば「3位どうし」で日本一を争うことも考えられる。
リーグ戦の1位終了は「リーグ優勝」として記録に残るのは賛成だが、わずか数日の戦いでその喜びが消し飛んでしまうような結果が出たりするのは、優勝チームやそのファンにとってあまりに酷だろう。
2つのリーグにわずか6チームずつしかない日本の野球であえて3位にまでチャンスを与える必要があるのかどうか。

米大リーグのポストシーズンは「地区優勝チーム6+ワイルドカード2」の8チームでの争いだ。
当然勝負事だからワイルドカードのチームが勝ち上がる事もままある。
その結果、ワイルドカードから「世界一」になったチームも誕生したし、ワイルドカードどうしでのワールドシリーズも実現している。
表面的にはやはり地区優勝を背景にしないチームが世界一になる可能性もある制度だが、メジャーで「30分の8」に入るのは、日本の「12分の6」よりは大変だろう。
また「各リーグで最高勝率をあげた2位チームを拾う」というワイルドカードの制度は、時に、ある地区の2位チームの勝率が他地区の1位の勝率を上回ることがあるための救済措置という面もある。
所属地区では2位でも「他地区なら優勝同然」というチームにようやく与えられるのがプレーオフの権利で、それなりに高いハードルを設けてあるとは言えるのではないか。

他競技では、例えばリーグ戦の1位~4位がプレーオフに出るものの、順位はまったくリセットして1回戦総当たりでやってみたり、反対にボウリングのようなステップラダー方式にして下位チームへのハンデを付けたりと様々だ。
私個人としては「長いレギュラーシーズンの結果が尊重される」制度であれば賛成できるし、そうでない制度には賛成できないということだ。

プレーオフ制度には多分に「興味の持続」≒「集客」の思惑もあって、特に日本のCSあたりにはそのニオイがプンプンするものだから余計に「あーあ」という気分になる。
日本のプロ野球に関しては、スッキリ1位どうしで日本シリーズといかないものか。
短期決戦ならではの試合展開はCSでも多数見ることはできたが、たとえそういう舞台が日本シリーズだけでも十分にその醍醐味は味わえるはずであろうと思う。

最新の画像もっと見る