blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ちょっとしたレジスタンス

2010-10-07 21:56:17 | 日記
わが倉庫では、夜通し走ってきたであろうトラックが始業時間かなり前の早朝の段階ですでに荷受所に付いていることが多い。
原則は荷物の受け渡しは午前8時半からとなっているが、師匠であるTR氏は元運転手ということもあって、なるべく早く運転手さんを帰そうという思いから始業時間よりもだいぶ前にいそいそと動いてしまう。
私がTR氏に付くようになってからは、その動きに協力する形で早めに倉庫に出勤して運転手さんに対応するなどし、時にはTR氏からの直接の指示も受けて在庫を確認したりというリズムでずっときていた。

当然ながら、早く出て、時には命令までされながら動いたところで残業にはならない。
TR氏のためでなく、遠くから来たであろう運転手さんのためにという気持ちから、まったくの善意でTR氏に協力してきた。
しかし、TR氏よりも必ず先んじて出社してまで協力をしてきたが、TR氏はいつまで経っても威張り散らすだけでロクなコミュニケーションを取ろうとしない。
面倒なことはこちらに任せ、なおかつオノレの縄張りはしっかりと守りたいような姿勢が見えて、果たしていつまでこんな感じでいったらいいものかと考えていた。

そこで今日は思い切り遅めに自宅を出て、8時15分のラジオ体操に間に合えばいいやという感じで出社した。
いつもより30分ほども遅く出たからか、さすがに渋滞がところどころであって体操に間に合うのかどうかヒヤヒヤしたが何とか間に合った。
チラッと見た感じでは、早朝にはトラックは付いていなかったようで、いつものように早く出社していたら、タバコを吸って時間つぶしするか、持ち場の近くに座ってボーっとしているよりなかっただろう。

今日になって突然何の予告もなしにリズムを変えて始業時間ギリギリに出てきた私を見て、TR氏が何か言ってくるかと思ったが何も言ってこなかった。
もちろん何か言われれば反論できる材料はいくらでもあったから恐れることはなかった。
根拠としては、今までの動きはあくまでも善意によるものであること。
ラジオ体操には間に合っているわけだから倉庫の決まりとしては遅刻ではなく私に落ち度はまったくないこと。
始業時間前から命令されている私を見かねて最年長のO氏が一度TR氏に注意したのにTR氏は聞く耳を持たなかったこと、などである。

私としては確信犯で朝に協力することを「拒否」する意思表示をしたつもりだが、TR氏に伝わったのかは知らない。
しかし、TR氏本人もやはり少々は後ろめたい気持ちがあったのだろう、いつもの名字の呼び捨てが今日はなぜか「クン付け」に変わっていた。
善意の早出を突然やめただけで少し扱いが変わったというあたり、TR氏が日頃どういう心持ちで私に接してきたかが透けて見えてくる。
一言で言えば、部下に甘える上司そのものということである。

ある意味こういった「実力行使」は自分が気持ち良く働いていく上で時には必要だ。
正直言って「やわしい」(富山弁でヤンチャ、素性が分からない、反社会的などの意)人間が多いわが倉庫だけに、油断していればちょっとしたことに付け込まれて貧乏クジを引かされることになる。
理不尽な扱いを封じ込めるためには、オーバーな表現にはなるが「戦うときは戦う」人間であるというイメージを常に発信し、場合によっては本当に戦いを挑まなくてはならないのだ。

明日も当然早出の協力はしない。
2日、3日と続けていかないと、私の「本気度」は伝わらない。
時間内にはしっかりと協力はするが朝は勝手にやってよ、というのが正直なところである。
それで嫌われたりイヤガラセをされたりなどしてもどうということはない。
60近くにもなってその程度でしかない人間とマトモに渡り合う必要はないのである。
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