blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

名指しはされずとも

2012-10-16 21:00:08 | 日記
火曜日には全体での朝礼がある。
今日の当番は毎度登場のM氏だったが、繁忙日ということもあり「慎重に作業したい」という発言があった。
しかし、そんな言葉とは裏腹に相も変わらずくだらないミスを連発して周囲のヒンシュクを買っていた。
ミスが多いのは分かっているが、せめて発言した日くらいは何事もなく1日を終えてほしいものだ。

さて、わが職場の残業は、これまでは定時以降30分以上で、以後は30分単位で申請していた。
それが最近、30分を超えた場合は10分単位でも申請がOKになり、例えば50分とか1時間10分とかといった形でもいいということになった。
時間管理がオンライン化されたことに伴うもので、要は社員証を機械にかざした時刻に忠実に書けということらしい。

私は今まで、例えば40分残業しても30分しか申請してこなかった。
仕事といっても、通用口でカードをかざして会社を出るまでの間に着替えなどのあいまいな時間がある。
そんな時間まで仕事としてよいのかという思い、また部署のコストをいたずらに食いたくないという考えもあり、10分単位というのは感覚的になじまないと事務所にも言っていた。
それが本日の朝礼で、わざわざ繰り返す形で10分単位で付けてけっこうだとの伝達があった。
余計な気遣いから30分単位にこだわってきたのは部署の中でも私くらいだったので、名指しはされなかったものの暗に私が「残業時刻はしっかり付けろ」と言われたような内容であった。

よくよく聞いてみれば、オンライン上での退社時間とアナログの書面での残業申請に不一致があると本社から質問が来るそうである。
気分的にはスッキリしないが、本社にまで余計な手間を取らせるわけにはいかないから、今日の分からはキッチリ付けることにした。
つまらないこだわりのために事務所とグチャグチャとしたやり取りはしたくない。
名前は出されずとも朝礼でやり玉にあがってしまった以上、余分なことは考えずに改めておけばよい。

残業手当がしっかりもらえる会社にいることにまず感謝しなくてはいけないのだが、効率化のためにデジタル化された事柄が逆に人間にとって息苦しさを招くことも今回のことに限らず多いような気はする。
デジタルの世界は「シロかクロか」の二者択一しかない。
社会がデジタル化される中で、人間の思考や活動までがデジタル化していることの弊害は本欄をさかのぼれば何度も書いているはずだが、また手近に分かりやすい例にでも遭遇した時にはあらためて記してみたいと思う。

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