学生さんが休みの期間に発売される「青春18きっぷ」(JR線全線の普通・快速乗り放題が5日分で12,000円くらい)、例年夏にも発売されてきたが今年は告知がやや遅れたこと、また北陸新幹線の延伸により我が富山県も含む北陸地方ではかなり使いにくくなったことでよもや打ち切りとのウワサが流れた。
実際はJR各社から発表があって例年通り発売されるが、告知もなくヒッソリと打ち切り=サイレント廃止のウワサには私自身もかなりヤキモキした。
各地の「快速」をうまく活用して低コストで長い距離を移動する楽しみは年齢が「18×3」に近くなった今でも十分に使いようがある。
さて、ごく最近になって私の仕事内容が急に変わった。
高齢化著しい我が現場、予想しないところで急に離脱者が出た。
誰かが離脱すれば誰かがその代わりをしなければならず、その誰かに私がなった。
通う場所が変わるわけではないしフォークリフトに乗るのも変わらないが扱うモノが変わるし当然日々の段取りやリズムも変わる。
私個人としては現場の中でできることが増えて何の損もないから二つ返事で引き受けているが、心配なのは今は離脱している旧担当者にこの話がしっかりとした形で伝わっているのかということである。
今は離脱中とはいえ体調が戻ればやがて当人は現場に帰ってくる。
これまでやってきた仕事が知らない間に他人の担当になっていて当人が驚くようなことではいけないし、元の仕事に改めて意欲を示さないとも限らない。
万一そうなったら現場は混乱してしまう。
私にとっても急なことではあったが辛うじて「サイレント人事異動」ではなかった。
しかし旧担当にとってサイレントな形になっていないだろうかという心配は残る。
こういう動きの当事者となって改めて思うのは、やはり職場には出られるだけ出ておいた方がいいということである。
高齢化している現場だから私も含めて体に何の問題もない人はない。
しかし病気や障害などいくら正当な理由があったとて休みがちであることは存在感の低下につながる。
病気や障害と付き合いながらもひとたび出てくれば結構な重労働だから人間としては感謝しかないが、職業人としての評価はそれほど上がらないのは致し方ない部分はある。
どうしても、どうしても、肉体的もしくは精神的に業務の遂行が難しいと判断されれば残念ながら会社都合での解雇事由に該当してしまうのも世の中の厳しい一面ではある。
どんな分野でもそうだが、毎日出続けて普通に役割さえこなしていれば最低限、水準程度の評価は得られる。
出続けることは簡単そうで実は難しい。
休日が少ない業界にいて日々の体調管理は年齢とともに大事さを増してくる。
あまり無理のきかないトシになっていることを今一度心にとめ一日一日を積み重ねたい。