blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

職場体験

2013-10-03 21:10:15 | 日記
今週の月曜日から、近くの中学校の生徒さんが職場体験に来ている。
会社の都合で月曜は仕事らしいことをしてもらえなかったが、火曜からは月初の忙しい雰囲気の中をフットワーク良く活躍してくれている。
毎年微妙なズレはあるものの生徒さんを受け入れるのはだいたい今の時期である。
わずか5日の間に何かをモノにするまでを要求するのはとても無理だが、職場の性格上はとにかく足を動かして目の前のものに積極的にあたってもらえればよい。
後になってわが職場に来てよかったと思ってもらえるように、学校からお預かりした大切な生徒さんたちには明日の最終日を気持ちよく締めくくってほしい。

私は残念ながらまだ人の親ではなく、この先そうなれるのかすら分からないという情けない状態であるが、同じ年代なら彼らくらいの子供を持つ人間が多いと思う。
そう考えると、仕事の中で中学生に恥ずかしいところは見せられないという公の思いとは別に、やがて人の親になる時が来るとして、ちょうど子供ほど年の離れた彼らと接する時間は私にとっても勉強になることが必ずあるはずだ。
実際に自分の子供となれば当然0歳から接することにはなるが、14歳くらいの少年というのはおおよそどんなものなのかをイメージするだけでも後々は違うと思いたい。

職場には、その学校の先生方が何人か入れ替わり立ち替わりで訪れて写真を撮ったりして帰っていく。
市内の様々な事業所に散らばっている生徒さんたちの日々の様子は、ほぼ即日A4サイズの速報として作成され、わが社にもそれが届く。
一週間ながら学校の外に出て社会に学ぶ機会というのは私の世代ではなかったし、いろいろな現場からのレポートを読んでいると自分たちの時代にもこういう試みがあればよかったのにと思う。
学校というのはある意味閉鎖的な空間であり、それ以外の世界を知る経験というのはほんの短い期間でも必要だと思う。

学校というのは集団生活の場ではあるが、よい結果を出すためにはとにかく自分が努力すれば済む。
ところが働きに出ると、自分ががんばるだけではなく、他人と協力ができないとよい成果は得られない。
学校の成績がいい子ほど、学校を出るまで何の問題もなく順調だった子ほど、社会に出た時に大きく挫折するケースが多い。
自分で何でもできてしまった子は、他人の手を借りて物事を進める経験に乏しいまま社会に出ることが多いからである。
社会に出れば学力よりも大切な能力があることに早いうちに気づくことができれば、まともな社会人に早い段階でなっていけるのだろうと、30代後半までそうなれなかった私などは思うのである。
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