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筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

とやままちなかコレクション

2013-09-08 21:28:55 | 休日
軽いタイトルが付いているが、主催は富山青年会議所、テーマは中心市街地の活性化という至って大真面目なイベントである。
その名の通り、富山市の中心商店街の一角にある「グランドプラザ」という公共スペースでの催しに加え、富山城近くにある富山国際会議場ではいわゆる「まちづくり」に関する講演とパネルディスカッションがあった。
私は、午後からの講演のほうに行く予定にしていて、午前中は泥のように寝ていた体を叩き起こして昼前に自宅を出た。

会場にはもちろんクルマでも行くことはできるのだが、公共交通を生かしたコンパクトシティーを掲げる富山市の方針に沿って(?)あえて電車を使うことにした。
写真にも載せた「地鉄電車・バス1日ふりーきっぷ」(600円なり)を求めるために、最寄り駅のとなりである稲荷町駅までの近距離をクルマで行った。
最寄りの不二越駅は無人駅のため、買うとしてもワンマンの運転士さんを停車中に呼び止めることになり、定時運行の妨げにならないかと少し気が引けるので、この切符を買う時は駅員さんのいる稲荷町まで行くというわけだ。

乗り放題タイプの強みを利用して、あちこち寄り道をしながら会場まで行った。
国際会議場そのものはたまたま行く機会が多くて慣れている。
入場無料ながら超満員という感じでもなく、特等席に近いポジションに陣取ることができた。

講演の講師はご先祖様が富山にゆかりがあるという藻谷浩介氏(日本総合研究所)で、パネリストにはTBS系NEWS23でおなじみの膳場貴子さん、森富山市長、富山JCの高田理事長というメンバーであった。
「とやまブランドとは」という堅いテーマながら、藻谷氏の講演は分かりやすくかつ本質をズバリと衝く内容だった。
富山県には豊かな自然や食材などいいものがたくさんあること、また各種統計を見ても実は富山県がいい意味で日本一である事柄が数多いことは浅学の私でも知っている。
しかし富山県人はそれらを自分から語ろうとはしない。
発信しないから、生粋の東京人である膳場さんのような人には伝わらない。
友人が富山に嫁いだことをきっかけに富山ファンになりつつあるようだが、富山の話をしてくれるのは、もっぱらその友人=もともとは他県の人、ということになってしまっている。
本来は、富山の良さは元から富山にいる人間が外に出さなくてはいけない。
もはやハードだけ揃っているから人が来てくれるという時代ではなく、どこかに人間くささを演出していかないことには、選ばれて人が訪れる土地にはならないだろうというのが全体的な結論でなかったかと思う。

今回はようやくわが富山市の森市長を間近で拝見することができた。
市の広報にエッセイも書いているし、個人のウェブサイトもあって私もちょくちょく読んでいるが、市長という立場にある方とは思えない率直な文章で、ナマで拝見したことはないのに勝手に親しみを感じてきた。
登山やヨット、果てはアルトサックスなど多芸多才、話術も軽妙で会場の雰囲気を柔らかくしていたのは間違いなく市長だった。
これまでのまちづくりの実績は言うまでもないわけだが、時代が求める「マジメ一辺倒ではない富山県人」の一つのベンチマークとして市長のような方は大変貴重だと思う。
少なくとも富山市に世話になっている人間として、かなり人間くさい市長をいただいていることは誇りにしていいのではないかと感じる。

予定がないないと言っていた9月も、先週はおわらに行き、今日はイベントとナンダカンダでうまく過ごせている。
スナックで酔っぱらいオヤジのかなりズレたカラオケを聞かされながら飲んでいるより、工夫してお金をかけすぎずに楽しくかつタメになるものに時間を使った方がいい。
オフの遊び方の転換が2013年後半のテーマだから、引き続きその路線でさらに極めていきたいと思う。
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