blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

小窓が気になった

2010-02-25 23:56:16 | 日記
NHK総合テレビの五輪放送は、日本と17時間という時差の関係で、夜の時間は「ベストセレクション」と称して現地では前日にあたる競技のダイジェストを放送している。
朝方や昼間は局アナさんで固めているが、この時間帯だけは工藤・鈴木の両アナに混じってタレントのベッキーさんがメンバーに入っている。
私自身は、せめてNHKはタレント起用はやめてほしいと思うが、すでに起用されているものは仕方がない。
彼女自身は、若いのにずいぶんと段取りの上手な人だなとは思っている。
スポーツキャスターは初めて、専門家でもないから通りいっぺんの発言しかないものの、1人でテンションが上がってしまっている感じもしないのでイライラすることはない。

今回は彼女そのものについてではなく、放送の中で気になったことがあったので書いてみる。
今日の放送では、注目が集まっている女子フィギュアスケートのショートプログラムを時間をとってやっていたが、民放のバラエティーなどでよく見る「小窓」が出てきた。
業界で正確に何と呼んでいるのかは知らないが、スタジオの人間がVTRを見ている時の表情を映すための小さな画面、と書けば分かっていただけるか。
NHKの番組ではこれまであまり見られなかった手法だと思うが、演技のVTRの途中から小窓が出てきてコメントが始まったのはややいただけない感じがした。
時間枠はたっぷりあるのだし、タレントのコメントなど所詮素人の感想レベルなのだから、せっかくの五輪の演技のVTRはじっくり見せて、発言はその後でも良いのではないだろうか。

民放がよくやる「感動秘話」系の番組では、VTRの途中から「小窓」の中で出演者がそろいもそろって涙を流すところが映る。
出演者の涙がウソっぱちだなどという気はさらさらないが、せっかくの感動的な内容が「小窓」があるせいで、かえってワザとらしさというか感動の押し売り的な感じになっていなくもないように思う。

今日の「ベストセレクション」は、浅田真央選手とキム・ヨナ選手のSPの滑りをあえて実況・解説の音声をカットして流したのはファインプレーだったと感じた一方、民放的な手法が一部混ざってしまったのが残念だった。
五輪放送はワイドショーやバラエティーとは違う。
最上の国際大会ということを考えれば、むやみに軽い雰囲気の放送にはできないはずなのだが。

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