blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

朝の過ごし方

2022-01-11 19:31:48 | 日記
職場の始まりはやや遅めの9時なので、自宅を出るのは8時を過ぎてからでも十分間に合う。
明日からまた降雪の予報もあり除雪などで多少早くはなるかもしれないが、最悪でも8時にクルマを出せれば遅刻することはない。

よって、朝の準備は7時台ということになり、その時間の地上波はどのチャンネルを見てもニュース番組である。
ただ、この節どの局も流す内容は似たり寄ったりで、相も変わらずの新型うんぬんの大騒ぎか、あおり気味の天気情報である。
「最強寒波」というならいつの寒波がこれまで最強だったのか教えてほしいものだが、伝える側にそんな意識はない。
粗製乱造される「世界一決定戦」と同じく、近年はマスコミさんも語彙力が不足気味のようでもあり、寒波でも台風でもすごいものがやってくれば「最強」と言っていればいいし、スポーツの世界で国を代表できるくらいの能力を持った高校生が現れれば「スーパー高校生」と言っていればいいのだから気楽な商売である。
政治家の囲みインタビューを見ていても分かるように、周りに群がる記者さんの手にあるのはメモ帳ではなくボイスレコーダーである。
「記す者」と書いて記者なのに、記すことがないのだからレベルは下がる一方である。

どうせ時計がわりにつけるテレビとは言っても毎朝ウンザリするようなニュースばかりでは朝から気が重いので、最近はBSの通販を見るか、BSグリーンチャンネルの「がんばる!畜産」という何ともマニアックな番組を見るか、である。
グリーンチャンネルは一言で言えば中央競馬専門放送なのだが、日本中央競馬会(JRA)は農林水産省管轄の特殊法人であることから、思いきり農業に振った番組や馬事文化関連の番組も少し混じる。
朝に見ている畜産関連の番組は、門外漢には計り知れない緻密な経営をしている農家や、牛の品評会のために学校生活を捧げる若者たちの姿などを分かりやすく紹介しているから勉強になる。

さて、近未来にはこの畜産をはじめとした動物を扱う業界が、新コロによってターゲットにされた飲食業界のごとく、地球温暖化対策の名を借りた勢力から排除のターゲットにされつつあるというウソかホントか分からないような話がある。
世間にあまたある環境団体と呼ばれる間では、ヴィーガンやベジタリアンといった人々が多く紹介されたり、そこまではいかなくても肉をなるべく排除した食生活が提案されていたりする。
家畜が食べる飼料を仮に人間に振り分ければ食糧難の地域も十分に救えるというのは、その団体なりに数字を弾き出して導いた結論なのだろう。
また、一般のマスコミ報道の中でも、徐々に、ジワジワとではあるが、大豆等を用いた代替肉や昆虫食を扱ったものが出てきている。
極端なものでは、家畜のゲップやオナラが温暖化の一因とする主張すらあって、一連の家畜インフルエンザに加えてあまり畜産農家にとっては嬉しくない言説が最近は増えている。
仮に畜産農家が環境保護やSDGsなどの「反論しにくいテーマ」のもとで排撃されるようなことになれば、おいしい肉料理は超富裕層だけのものになり、我々庶民には通常の肉が回ってこなくなることも十分に考えられる。

環境問題にしてもSDGsにしても、つまるところ「人間以外の生物」の持続などみじんも考えてはいないからずいぶん身勝手なものである。
しかし、新コロの2年間で分かったように、一度メディアが騒ぎだしてしまえば民衆はある一定の方向にいつの間にか誘導される。
感染症が収束したと思ったら今度は例えば食糧危機だと全世界のメディアが騒ぎ出せば、霜降り牛肉などは夢のまた夢、一般人民は代替肉や昆虫食で生き延びる世界というのもあながちウソではなくやって来るのかもしれない。

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