blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

終戦の月に寄せて

2015-08-16 23:48:53 | 休日
この夏は、癒しを求めて自然に触れることが増えました。
山に行ったり水辺でノンビリしたりすると、何となくですが体が落ち着くのを感じます。
去年にも増して暑かった今年ですので、近場で涼しいところに逃げるとなると山が手っ取り早い選択であったことは確かです。
写真は乗鞍岳の登山道からのものです。

8月は終戦の月、連日連夜、戦争に関する番組が放送されました。
もちろん全てをフォローするわけにもいかず、中にはアホらしい内容のものも多くあったように思います。
今ここにある現実に対処するには何が一番いいのか、一人一人の考えは違うのでしょう。

金曜に出された総理大臣談話ですが、過去と比較して画期的なものでした。
表現はあくまで慎重ながら、歴史観としてこれほど堂々としたものは今までわが国のトップから聞くことができませんでした。
侵略はわが国だけが行ってきたものではないこと、日露戦争の勝利が白人支配に苦しんでいたアジアに勇気を与えたこと、謝罪を求め続ける隣国にはいつまでも謝罪はしないとはっきり宣言したこと、さらには戦後のわが国の平和国家としての歩みを強調することで中国を暗に牽制したこと、などです。

安倍談話はほぼ世界中から称賛されました。
では、中韓が大騒ぎしたかというと案外静かでした。
わが国が胸を張って正論を述べたので、成すすべがなかったのです。
中韓ですら一定の評価をせざるを得ないと言って騒がないところを、言葉尻をとらえて騒いでいるのは他ならぬわが国の少なからぬメディアという何とも不思議なことになっています。
反日反日と言っていますが、いちばん反日なのは外国ではなく日本ではないかと思うくらいです。

侵略するよりされた方がいいなどと寝ぼけたことを言っても、隣国のお墓に行って土下座して謝ってきても、基本的には罰せられることもない自由な国に生まれたことに「彼ら」はよほど感謝しなくてはなりません。
しかし、今の平和な国が、心ならずも命を落とした先人たちによって築かれたことに思いを致す必要があります。
二度と戦争をしないためには理想ばかりを言っていても無駄です。
憲法を守ろうとは言うが日本を守ろうとは決して言わない人間に騙されてはいけないと思います。