2021年のJRA賞の競走馬部門は11日に発表されました。
年度代表馬はエフフォーリア。共同通信杯,皐月賞,天皇賞(秋),有馬記念を制覇。昨年は大レースの勝ち馬が割れましたので,代表馬の選出は難しいところもあったと思います。この馬は5戦して4勝。残り1戦もハナ差の2着と,ほぼ完璧な戦績を残しました。その観点からはこの馬の選出が妥当なところだと思います。部門別では最優秀3歳牡馬。
最優秀2歳牡馬はドウデュース。朝日杯フューチュリティステークスを優勝。大レース勝ち馬は3頭いますが,この馬は3戦全勝ですから,その比較で選ばれたことになります。
最優秀2歳牝馬はサークルオブライフ。アルテミスステークスと阪神ジュベナイルフィリーズに優勝。唯一の大レースの勝ち馬ですから当然の選出です。
最優秀3歳牝馬はソダシ。桜花賞と札幌記念に優勝。牝馬三冠は3頭で分け合いました。古馬の牡馬相手に重賞を勝った点が評価の対象になったというところでしょう。2020年の最優秀2歳牝馬で2年連続の受賞。
最優秀4歳以上牡馬はコントレイル。ジャパンカップを優勝。この馬は大きく崩れませんでしたが,勝ったレースは1つだけなので,微妙な選出という気がします。2019年の最優秀2歳牡馬,2020年の最優秀3歳牡馬で3年連続の受賞。
最優秀4歳以上牝馬はラヴズオンリーユー。京都記念,クイーンエリザベスⅡ世カップ,ブリーダーズカップフィリー&メアターフ,香港カップに優勝。1年間に海外のGⅠを3勝という,日本馬では初となる華々しい活躍をしましたので,何らかの賞に選出されるのは当然でしょう。
最優秀短距離馬はグランアレグリア。ヴィクトリアマイルとマイルチャンピオンシップに優勝。昨年は中距離路線を選択しましたので,この部門での選出は本意ではないかもしれませんが,1600mの3戦はほぼ完璧な戦績ではありました。2019年の最優秀3歳牝馬,2020年の最優秀短距離馬で3年連続の受賞。
最優秀ダートホースはテーオーケインズ。アンタレスステークス,帝王賞,チャンピオンズカップに優勝。快挙を達成した牝馬はいましたが,能力でいえばこの馬の選出が妥当でしょう。
最優秀障害馬はオジュウチョウサン。中山大障害を優勝。この部門は二者択一ですが,重賞の勝利数でメイショウダッサイの方ではなかったかという気がします。2016年,2017年,2018年の最優秀障害馬で3年ぶり4度目の受賞。
同じ配牌であったとしても精神mensの状態によってその感じ方が異なるということを,オカルトを全面的に否定はしないということの理由のひとつとして近藤が挙げていることは,哲学的な観点から興味深いところがあります。
すでに示したように,同じ人間が同じ配牌を異なって感じることがあるということは,第三部定理五一によって論証されます。この定理Propositioは,現実的に存在する人間が,外部の何らかの対象によって刺激されるaffici場合のことを示しています。したがってこれは人間の受動passioのあり方についての言及なのです。近藤はそのことを意識していっているかは分かりませんが,配牌の感じ方が精神状態によって異なるといっているのですから,それが受動についての言及であることは間違いありません。よって,近藤は人間の受動のあり方をひとつの根拠として,オカルトを全面的には否定しないといっているのです。
一方で近藤は,直感とオカルトとは異なるといっていました。しかるに直感というのは第三種の認識cognitio tertii generisであって,これは精神の能動actio Mentisに属します。ですから,能動である直感と受動であるオカルトが異なるという意味では,近藤のいっていることはまったくもって正しいとしかいいようがありませんが,受動についてそれを全面的には否定しない,いい換えれば部分的には肯定するaffirmareといっているのは,矛盾したことをいっているようにみえます。この点が僕の興味と関連するのです。
近藤がいっていることを矛盾なく成立させるためには,麻雀は能動に基づいて打つべきものであるけれども,純粋に受動を免れて麻雀をプレイすることはできないということを認めなければなりません。これも近藤がそう意識しているかどうかは分かりませんが,これもまたスピノザの哲学と一致します。すなわち第四部定理四に従えば,現実的に存在している人間が,麻雀というゲームをプレイしているときに,完全に受動から逃れることはできないということは明白であるからです。
さらにいうと,オカルトを全面的に否定しないというのは,原則的には否定するといっているのと同じことです。つまり,本来は能動的にプレイするべきであると近藤はいっているのです。
年度代表馬はエフフォーリア。共同通信杯,皐月賞,天皇賞(秋),有馬記念を制覇。昨年は大レースの勝ち馬が割れましたので,代表馬の選出は難しいところもあったと思います。この馬は5戦して4勝。残り1戦もハナ差の2着と,ほぼ完璧な戦績を残しました。その観点からはこの馬の選出が妥当なところだと思います。部門別では最優秀3歳牡馬。
最優秀2歳牡馬はドウデュース。朝日杯フューチュリティステークスを優勝。大レース勝ち馬は3頭いますが,この馬は3戦全勝ですから,その比較で選ばれたことになります。
最優秀2歳牝馬はサークルオブライフ。アルテミスステークスと阪神ジュベナイルフィリーズに優勝。唯一の大レースの勝ち馬ですから当然の選出です。
最優秀3歳牝馬はソダシ。桜花賞と札幌記念に優勝。牝馬三冠は3頭で分け合いました。古馬の牡馬相手に重賞を勝った点が評価の対象になったというところでしょう。2020年の最優秀2歳牝馬で2年連続の受賞。
最優秀4歳以上牡馬はコントレイル。ジャパンカップを優勝。この馬は大きく崩れませんでしたが,勝ったレースは1つだけなので,微妙な選出という気がします。2019年の最優秀2歳牡馬,2020年の最優秀3歳牡馬で3年連続の受賞。
最優秀4歳以上牝馬はラヴズオンリーユー。京都記念,クイーンエリザベスⅡ世カップ,ブリーダーズカップフィリー&メアターフ,香港カップに優勝。1年間に海外のGⅠを3勝という,日本馬では初となる華々しい活躍をしましたので,何らかの賞に選出されるのは当然でしょう。
最優秀短距離馬はグランアレグリア。ヴィクトリアマイルとマイルチャンピオンシップに優勝。昨年は中距離路線を選択しましたので,この部門での選出は本意ではないかもしれませんが,1600mの3戦はほぼ完璧な戦績ではありました。2019年の最優秀3歳牝馬,2020年の最優秀短距離馬で3年連続の受賞。
最優秀ダートホースはテーオーケインズ。アンタレスステークス,帝王賞,チャンピオンズカップに優勝。快挙を達成した牝馬はいましたが,能力でいえばこの馬の選出が妥当でしょう。
最優秀障害馬はオジュウチョウサン。中山大障害を優勝。この部門は二者択一ですが,重賞の勝利数でメイショウダッサイの方ではなかったかという気がします。2016年,2017年,2018年の最優秀障害馬で3年ぶり4度目の受賞。
同じ配牌であったとしても精神mensの状態によってその感じ方が異なるということを,オカルトを全面的に否定はしないということの理由のひとつとして近藤が挙げていることは,哲学的な観点から興味深いところがあります。
すでに示したように,同じ人間が同じ配牌を異なって感じることがあるということは,第三部定理五一によって論証されます。この定理Propositioは,現実的に存在する人間が,外部の何らかの対象によって刺激されるaffici場合のことを示しています。したがってこれは人間の受動passioのあり方についての言及なのです。近藤はそのことを意識していっているかは分かりませんが,配牌の感じ方が精神状態によって異なるといっているのですから,それが受動についての言及であることは間違いありません。よって,近藤は人間の受動のあり方をひとつの根拠として,オカルトを全面的には否定しないといっているのです。
一方で近藤は,直感とオカルトとは異なるといっていました。しかるに直感というのは第三種の認識cognitio tertii generisであって,これは精神の能動actio Mentisに属します。ですから,能動である直感と受動であるオカルトが異なるという意味では,近藤のいっていることはまったくもって正しいとしかいいようがありませんが,受動についてそれを全面的には否定しない,いい換えれば部分的には肯定するaffirmareといっているのは,矛盾したことをいっているようにみえます。この点が僕の興味と関連するのです。
近藤がいっていることを矛盾なく成立させるためには,麻雀は能動に基づいて打つべきものであるけれども,純粋に受動を免れて麻雀をプレイすることはできないということを認めなければなりません。これも近藤がそう意識しているかどうかは分かりませんが,これもまたスピノザの哲学と一致します。すなわち第四部定理四に従えば,現実的に存在している人間が,麻雀というゲームをプレイしているときに,完全に受動から逃れることはできないということは明白であるからです。
さらにいうと,オカルトを全面的に否定しないというのは,原則的には否定するといっているのと同じことです。つまり,本来は能動的にプレイするべきであると近藤はいっているのです。