昨年のJRA賞は7日に発表されました。
年度代表馬は宝塚記念,コックスプレート,有馬記念を勝ったリスグラシュー。有馬記念を圧巻の内容で勝つ馬は年度代表馬に選出されるケースが多いのですが,この馬の場合は宝塚記念も圧倒的な内容でしたから,選ばれるのが必然といったところでしょう。部門別では最優秀4歳以上牝馬。2018年も最優秀4歳以上牝馬で2年連続の受賞。
最優秀2歳牡馬は東京スポーツ杯2歳ステークスとホープフルステークスを勝ったコントレイル。ここはサウジアラビアロイヤルカップと朝日杯フューチュリティステークスを勝ったサリオスとの一騎打ち。東京スポーツ杯2歳ステークスで2着馬につけた差が大きなポイントとなったような気がします。
最優秀2歳牝馬はファンタジーステークスと阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったレシステンシア。これは満票でした。
最優秀3歳牡馬は皐月賞と神戸新聞杯を勝ったサートゥルナーリア。ここは大レースを2勝したアドマイヤマーズやクリソベリルもいただけに,個人的にはやや意外な結果。有馬記念で2着になったのがポイントになったような気がします。
最優秀3歳牝馬は桜花賞と阪神カップを勝ったグランアレグリア。昨年は3回しか走っていないのですが,暮れの阪神カップの圧勝が評価の対象となったものでしょう。今年はスプリント路線での活躍が期待されます。
最優秀4歳以上牡馬は中山金杯,中山記念,クイーンエリザベスⅡ世カップ,香港カップを勝ったウインブライト。この馬のシャティン競馬場への適性の高さと,当該距離における香港馬のレベルを考慮すると,日本馬の中でトップの能力とはいい難い面があるのは事実です。ただ,こういう馬を選出するのがひとつの見識であるということはできるでしょう。
最優秀短距離馬は東京新聞杯,安田記念,マイルチャンピオンシップを勝ったインディチャンプ。こちらは逆に,国内での戦績が高く評価される形になりました。
最優秀ダートホースは兵庫チャンピオンシップ,ジャパンダートダービー,日本テレビ盃,チャンピオンズカップを勝ったクリソベリル。これは満票であってもおかしくなかったと思います。
最優秀障害馬は東京ジャンプステークス,東京ハイジャンプ,中山大障害を勝ったシングンマイケル。能力は別に,2019年の障害競走の実績だけを考慮するなら,この馬が受賞するべきだと思います。
スピノザは第一部定理二一をふたつのブロックに分けて証明しているのですが,その内容には酷似している点があります。
まず,直接無限様態が無限infinitumであることを証明するとき,スピノザは思惟の属性Cogitationis attributumのうちに思惟の属性の絶対的本性から神の観念idea Deiが生じるという場合を例材として,その神の観念が有限finitumで定まった存在existentiaであるという仮定を要請します。そうしておいて,それが不条理であるということを導出します。よってこの神の観念は無限でなければならず,一般的に思惟の属性の絶対的本性から生じるものは無限でなければならないということにより,これを思惟以外のすべての属性にも適用して,神のある属性の絶対的本性から生じるものは無限でなければならないとしています。
次に,直接無限様態が永遠aeterunusであるということを証明するときには,思惟の属性のうちに思惟の属性の絶対的本性から生じる神の観念があるという場合を例材として,それが持続duratioのうちに存在する,いい換えればかつて存在しなかったとかいずれ存在しなくなるという仮定を要請します。その上でそれが不条理であるということを示し,よってこの場合の神の観念は永遠でなければならないということを導出します。よって一般に思惟の属性の絶対的本性から生じるものが永遠であるということを帰結させ,さらにそれをすべての属性に適用することによって,神のある属性の絶対的本性から生じるものは永遠であるということを論証するのです。
無限である場合はそれが思惟の属性の絶対的本性から生じるとされていて,永遠である場合はそれが思惟の属性のうちにあるとされている相違はありますが,それはおそらく無限である場合ですでに生じるとされているから,永遠の場合には単にあるとされていると僕は思います。そもそもこの定理Propositioは,神のある属性の絶対的本性から生じるものについて証明しようとしているのですから,例材はそれに従わなければならないからです。よって両方とも思惟の属性の絶対的本性から神の観念が生じることが例材となっていて,かつそれが有限であるあるいは持続するdurareものであるという仮定を要請した上で,それは不条理であるという背理法で証明されています。
年度代表馬は宝塚記念,コックスプレート,有馬記念を勝ったリスグラシュー。有馬記念を圧巻の内容で勝つ馬は年度代表馬に選出されるケースが多いのですが,この馬の場合は宝塚記念も圧倒的な内容でしたから,選ばれるのが必然といったところでしょう。部門別では最優秀4歳以上牝馬。2018年も最優秀4歳以上牝馬で2年連続の受賞。
最優秀2歳牡馬は東京スポーツ杯2歳ステークスとホープフルステークスを勝ったコントレイル。ここはサウジアラビアロイヤルカップと朝日杯フューチュリティステークスを勝ったサリオスとの一騎打ち。東京スポーツ杯2歳ステークスで2着馬につけた差が大きなポイントとなったような気がします。
最優秀2歳牝馬はファンタジーステークスと阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったレシステンシア。これは満票でした。
最優秀3歳牡馬は皐月賞と神戸新聞杯を勝ったサートゥルナーリア。ここは大レースを2勝したアドマイヤマーズやクリソベリルもいただけに,個人的にはやや意外な結果。有馬記念で2着になったのがポイントになったような気がします。
最優秀3歳牝馬は桜花賞と阪神カップを勝ったグランアレグリア。昨年は3回しか走っていないのですが,暮れの阪神カップの圧勝が評価の対象となったものでしょう。今年はスプリント路線での活躍が期待されます。
最優秀4歳以上牡馬は中山金杯,中山記念,クイーンエリザベスⅡ世カップ,香港カップを勝ったウインブライト。この馬のシャティン競馬場への適性の高さと,当該距離における香港馬のレベルを考慮すると,日本馬の中でトップの能力とはいい難い面があるのは事実です。ただ,こういう馬を選出するのがひとつの見識であるということはできるでしょう。
最優秀短距離馬は東京新聞杯,安田記念,マイルチャンピオンシップを勝ったインディチャンプ。こちらは逆に,国内での戦績が高く評価される形になりました。
最優秀ダートホースは兵庫チャンピオンシップ,ジャパンダートダービー,日本テレビ盃,チャンピオンズカップを勝ったクリソベリル。これは満票であってもおかしくなかったと思います。
最優秀障害馬は東京ジャンプステークス,東京ハイジャンプ,中山大障害を勝ったシングンマイケル。能力は別に,2019年の障害競走の実績だけを考慮するなら,この馬が受賞するべきだと思います。
スピノザは第一部定理二一をふたつのブロックに分けて証明しているのですが,その内容には酷似している点があります。
まず,直接無限様態が無限infinitumであることを証明するとき,スピノザは思惟の属性Cogitationis attributumのうちに思惟の属性の絶対的本性から神の観念idea Deiが生じるという場合を例材として,その神の観念が有限finitumで定まった存在existentiaであるという仮定を要請します。そうしておいて,それが不条理であるということを導出します。よってこの神の観念は無限でなければならず,一般的に思惟の属性の絶対的本性から生じるものは無限でなければならないということにより,これを思惟以外のすべての属性にも適用して,神のある属性の絶対的本性から生じるものは無限でなければならないとしています。
次に,直接無限様態が永遠aeterunusであるということを証明するときには,思惟の属性のうちに思惟の属性の絶対的本性から生じる神の観念があるという場合を例材として,それが持続duratioのうちに存在する,いい換えればかつて存在しなかったとかいずれ存在しなくなるという仮定を要請します。その上でそれが不条理であるということを示し,よってこの場合の神の観念は永遠でなければならないということを導出します。よって一般に思惟の属性の絶対的本性から生じるものが永遠であるということを帰結させ,さらにそれをすべての属性に適用することによって,神のある属性の絶対的本性から生じるものは永遠であるということを論証するのです。
無限である場合はそれが思惟の属性の絶対的本性から生じるとされていて,永遠である場合はそれが思惟の属性のうちにあるとされている相違はありますが,それはおそらく無限である場合ですでに生じるとされているから,永遠の場合には単にあるとされていると僕は思います。そもそもこの定理Propositioは,神のある属性の絶対的本性から生じるものについて証明しようとしているのですから,例材はそれに従わなければならないからです。よって両方とも思惟の属性の絶対的本性から神の観念が生じることが例材となっていて,かつそれが有限であるあるいは持続するdurareものであるという仮定を要請した上で,それは不条理であるという背理法で証明されています。
