スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JRA賞&1の性質

2021-01-13 19:46:33 | 中央競馬
 昨年のJRA賞は6日に発表されました。
                                   
 年度代表馬はヴィクトリアマイル,天皇賞(秋),ジャパンカップに勝ったアーモンドアイ。昨年はコントレイル,デアリングタクト,グランアレグリア,クロノジェネシスも例年なら年度代表馬に選出されてもおかしくない戦績でした。対戦結果でいうと,アーモンドアイはコントレイルとデアリングタクトとクロノジェネシスには勝ち,グランアレグリアには負けていますので,微妙なところもあったと思います。ただ総合能力ではこの馬がトップだと思われますので,納得の受賞ではあります。部門別では最優秀4歳以上牝馬。2018年の年度代表馬で2度目の選出。すでに競走馬登録は抹消されています。
 最優秀2歳牡馬は東京スポーツ杯2歳ステークスとホープフルステークスに勝ったダノンザキッド。全勝で大レースを勝った唯一の馬ですから当然でしょう。
 最優秀2歳牝馬は札幌2歳ステークス,アルテミスステークス,阪神ジュベナイルフィリーズに勝ったソダシ。唯一の大レース勝ち馬で全勝ですからこれも当然の受賞。
 最優秀3歳牡馬は皐月賞,日本ダービー,神戸新聞杯,菊花賞に勝ったコントレイル。三冠馬ですから文句なし。2019年の最優秀2歳牡馬で2年連続の受賞。
 最優秀3歳牝馬は桜花賞,オークス,秋華賞に勝ったデアリングタクト。こちらも牝馬三冠馬なので文句なしです。
 最優秀4歳以上牡馬は天皇賞(春)に勝ったフィエールマン。昨年は古馬の牡馬で芝の大レースを勝ったのが1頭だけ。大レースばかりに出走しほかの2戦も手堅くまとめたこの馬になるのは自然だと思います。この馬も競走馬登録は抹消されました。
 最優秀短距離馬は安田記念,スプリンターズステークス,マイルチャンピオンシップに勝ったグランアレグリア。短距離路線4戦のうち3勝で残りも2着ですから当然。2019年の最優秀3歳牝馬で2年連続の受賞。
 最優秀ダートホースは川崎記念チャンピオンズカップに勝ったチュウワウィザード。能力はクリソベリルがトップですが,クリソベリルはJRAでのレースを勝つことができませんでした。よってそれを勝った2頭のうち,上位のこちらの選出になったということでしょう。
 最優秀障害馬は東京ハイジャンプと中山大障害に勝ったメイショウダッサイ。これはオジュウチョウサンとの争いですが,全体の成績からはこちらになるでしょう。
 京都記念,宝塚記念,有馬記念に勝ったクロノジェネシスが特別賞を受賞。冒頭にいったように,例年なら年度代表馬クラスですから,選出があってしかるべき馬だと思います。

 それ自体が平方数でありかつ立法数であるということが,無限数の性質でなければならないとガリレイGalileo Galileiが考えていたという解釈には,誤りはないと思います。するとこれと同じような論拠によって,ガリレイはこれ以外にも無限数であるべき数の性質をあげていたということになります。すなわち,無限数はそれ自体が平方数でありまた立法数であるというだけではなく,あらゆる平方数および立法数との間に比例中項をもっているという性質を有していなければなりません。まだ無限数は,すべての数のべき数であるという性質を有しているのでなければならないのです。
 ガリレイはこれらの性質のすべてを含めて,1が唯一の無限数であるといっています。しかしこの3つの性質のすべてを満たす数が1であるというわけではありません。むしろ1だけがこれらの性質をすべて満たすのであり,かつこれらの性質のどれかひとつを抽出したとしても,その性質を有するのは1なのです。つまり,それ自体が平方数でもあり立法数でもあるのは,すべての数の中で1だけです。また,あらゆる平方数および立法数と比例中項を有する数は1だけです。そして,すべての数のべき数であることができるのも1だけなのです。
 このことをスピノザの形而上学に敷衍すると,次のことが出てくると僕は考えます。
 ガリレイが1が唯一の無限数であるというとき,それが実際に意味しているのは,1は数の実体substantiaであるということです。少なくとも形而上学の上ではそのように解さなければなりません。すると第一部定義四により,実体の本性essentiamを構成する性質を属性attributumというのですから,ガリレイがあげた3つの性質は,実体としての1の属性であるということになります。これら各々の性質には,共通点がないと解することは,哲学的には不可能でも,数学的には可能と思われますから,この解釈でよいと僕は考えます。するとガリレイは,実体としての1が,複数の属性によってその本性を構成されるといっていたことになるのです。
 河合はこれについては何も示していませんが,僕はこれはこれで重要な意味をもっているのではないかと思います。第一部定理一二に通ずるからです。
コメント
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