スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

中山大障害&必要条件と十分条件

2021-12-25 19:15:31 | 中央競馬
 第144回中山大障害
 ブルーガーディアンは発馬のタイミングが合わず,8馬身ほど遅れてしまいました。レースの前半はビレッジイーグルが逃げ,マイネルプロンプト,アサクサゲンキ,オジュウチョウサン,ラヴアンドポップ,ベイビーステップ,タガノエスプレッソという隊列で進みました。発馬で不利があったブルーガーディアンも馬群にとりつき,14頭が一団でのレース。
 大生垣のあたりでオジュウチョウサンがマイネルプロンプトと並んで2番手。4番手にアサクサゲンキ。5番手にタガノエスプレッソとラヴアンドポップという隊列に。向正面に入ってオジュウチョウサンが単独の2番手に上がると外からラヴアンドポップが追撃。オジュウチョウサンは抜かれないように対応し,逃げたビレッジイーグルは一杯になってオジュウチョウサンが先頭に。ラヴアンドポップは単独の2番手までは上がりましたが,そこで一杯。今度はベイビーステップとブラゾンダムールが追い上げてきました。しかしベイビーステップもそこまで。ブラゾンダムールが単独の2番手に上がり,オジュウチョウサンを追いましたが,直線に入ってまたオジュウチョウサンが差を広げました。フィニッシュにかけて再び差は詰まったのですが,オジュウチョウサンのリードはセイフティーでそのまま優勝。ブラゾンダムールが3馬身差で2着。直線で大外から追い込んできたレオビヨンドが5馬身差で3着。
 優勝したオジュウチョウサンは昨年の中山グランドジャンプ以来の勝利。中山大障害は第139回140回を連覇していて4年ぶりの3勝目。JGⅠは8勝目。この馬は昨年の中山グランドジャンプまで,障害レースでは無敵を誇りましたが,その後は3連敗。やや能力に陰りを見せていましたが見事に復活しました。このレースはややメンバーのレベルが下がっていたのは事実だと思いますが,自ら勝ちにいっての結果ですから,大きく称えられてよいでしょう。父はステイゴールド。母の父はシンボリクリスエス。ひとつ上の全兄に2013年にラジオNIKKEI賞を勝ったケイアイチョウサン
 騎乗した石神深一騎手は昨年の中山グランドジャンプ以来の大レース9勝目。第139回,140回,141回に続く3年ぶりの中山大障害4勝目。管理している和田正一郎調教師は昨年の中山グランドジャンプ以来の大レース8勝目。中山大障害は第139回,140回に続く4年ぶりの3勝目。

 すでに示したように,僕たちはある事柄を知っていれば,それを知る,つまり自分がある事柄を知っているということを知ることができますし,そのことを知ることができ,さらにそのことを知ることができるといった具合に,無際限に連鎖していきます。しかしこの無際限な連鎖が生じるためには,ある事柄を知っているということさえあれば十分で,かつそのことがないならこの連鎖は発生しません。すなわちある事柄を知っているということは,それを知りまたそれを知るという無際限な連鎖が発生していくための,必要条件でありかつ十分条件でもあるのです。したがって僕たちは,どのレベルでそれを認識するcognoscereかを気にする必要はありません。この無際限な連鎖のどこかの認識cognitioが意識されるなら,自分がある事柄を知っていることを理解することになるからです。このために僕たちは精神mensがどのレベルでそれを認識しているとしても,単一である自分の精神がそれを認識しているというように知覚するpercipereのです。
                                   
 これは,第二部定理一七の例でいえば,外部の物体corpusが僕たちの身体corpusを刺激するafficereということは,僕たちがその外部の物体が現実的に存在するということを知覚し,かつ自分がそれを知覚していることを知り,さらにそのことを知るという無限連鎖の十分条件であり必要条件であるという意味です。なので僕たちは,単一の精神が,外部の物体が現実的に存在すると知覚し,かつ自分がそのことを知っているということも知覚するというようにこの現象を理解するということです。実際に精神がどのレベルでそのことを認識していようと,外部の物体が僕たちの身体を刺激しているということと,僕たちがその外部の物体が現実的に存在していると知覚していることは確実なのですから,考察の上でも,それを僕たちがどのレベルで認識しているのかということを問う必要もないでしょう。ただ僕自身の見解opinioとしていえば,身体の精神,この場合でいえば,外部の物体が現実的に存在しているという表象像imagoは無意識のレベルであり,それを知っているといわれるときには,それが意識のレベルになるという点だけはいっておきます。ただしこのことについてここで争うことはしません。
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