スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ブリーダーズカップ&安全度

2021-11-08 19:13:21 | 海外競馬
 現地時間で5日と6日にアメリカのデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップ。今年は6レースに7頭の日本馬が遠征しました。数が多いので僕の短評は割愛します。
 ブリーダーズカップジュベナイルGⅠダート8.5ハロン。
 ジャスパーグレイトは最後尾の内を追走。3コーナーの手前から押し上げにいきましたがすぐに一杯。勝ち馬からおよそ16馬身差の10着でした。
 ブリーダーズカップダートマイルGⅠダート8ハロン。
 ジャスパープリンスは内の2番手,ピンシャンはその直後となる4番手を追走。ジャスパープリンスは3コーナーから前の馬たちから離され始めて後退。ピンシャンもジャスパープリンスの前に出るのが精一杯という内容。ピンシャンが勝ち馬から約31馬身差で7着。ジャスパープリンスはさらに4分の3馬身差で8着でした。
 ブリーダーズカップフィリー&メアターフGⅠ芝2200m。
 ラヴズオンリーユーは逃げた馬から4馬身差の4番手を追走。そのまま前が開かず,最終コーナーでは外から捲られるレース。直線に入って捲られた馬たちを追うと,4頭が並んだ外から2頭目を割って伸び,内の2頭,外の1頭を差し切って優勝しました。
                                        
 優勝したラヴズオンリーユークイーンエリザベスⅡ世カップ以来の勝利で大レース3勝目。父はディープインパクト。母はラヴズオンリーミー。4つ上の全兄に2015年に共同通信杯,2016年にドバイターフ,2017年に毎日王冠を勝ったリアルスティール。日本馬による海外重賞制覇はフォワ賞以来。海外GⅠ制覇はクイーンエリザベスⅡ世カップ以来。アメリカでの重賞制覇は2016年のレッドカーペットハンデキャップ以来。騎乗した川田将雅騎手はJBCスプリントに続いて大レース30勝目。海外重賞は初勝利。管理している矢作芳人調教師はクイーンエリザベスⅡ世カップ以来の大レース19勝目。海外GⅠは4勝目。
 ブリーダーズカップスプリントGⅠダート6ハロン。
 マテラスカイはやや出負け。盛り返していって3頭の真ん中で逃げるレース。ずっと手を動かしていましたが3コーナーから後退。直線に入ってまた盛り返し,勝ち馬から約3馬身半差の5着でした。
 ブリーダーズカップマイルGⅠ芝1600m。
 ヴァンドギャルドは発馬後すぐに最内へ。8番手のインで正面を通過し,向正面では10番手に。手を動かしてからも上がっていくことができず,勝ち馬から約5馬身半差の12着でした。
 ブリーダーズカップディスタフGⅠダート9ハロン。
 マルシュロレーヌは先頭から10馬身くらいの7番手の外を追走。3コーナーから外を回って進出。直線の入口では前の馬を捲り切り,一緒に動いた外の馬と並んで先頭で直線に。外の馬を振り切ったところ,内から2頭が進出。その2頭の外の馬に迫られましたがぎりぎりで凌いで優勝しました。
 優勝したマルシュロレーヌブリーダーズゴールドカップから連勝。重賞5勝目で大レース初制覇。父はオルフェーヴル。9代母がシュリリーで祖母がキョウエイマーチ。Marche Lorraineはフランスの行進曲の楽曲名。騎乗したイギリスのオイシン・マーフィー騎手は一昨年のジャパンカップ以来となる日本馬に騎乗しての大レース3勝目。日本馬に騎乗しての海外GⅠ制覇は2019年のナッソーステークス以来。管理している矢作芳人調教師は同日のブリーダーズカップフィリー&メアターフ以来の大レース20勝目。

 もしこのときにサクラナイツが4筒を捨てることによってパイレーツに対して失点したとすると,最低でも12000点の失点になるのでなければ不条理です。それだけの得点を獲得することができるのでなければ,パイレーツがアベマズに対して失点するリスクを負うことは無意味といっていいからです。したがってこのときに考えるべきことは,単に4筒を捨てることによってパイレーツに対して失点をするおそれがあるかということではなく,4筒を捨てることによって12000点の失点になる可能性がどの程度あるかということです。
 パイレーツが早い巡目に赤5筒を捨てることによって,4筒の安全性はかなり高まっています。その上で,それが12000点の失点になる可能性が,ここではさらに減っています。ほかのプレイヤーの責任によって12000点になるような手の形は,ある程度は限られるのですが,すでに場の状況から,その可能性がさらに絞られているからです。これは,点数の獲得が役と関係しているため,具体的に説明をするためには,それが可能になる役としてどのようなものがあるかということをすべて考えなければなりません。ですがここではそうしたことを探求しているのではないのですから,そうしたことについては説明しません。ただ,たとえばこの時点でサクラナイツの手の中に4筒が2枚あるということや,この時点で3索という牌は4枚すべてが捨てられているといったことは,4筒でパイレーツが12000点を獲得する可能性を減少させているのです。
 したがって,フェニックスに対してもパイレーツに対しても,4筒はほぼ安全である,つまりそれを捨てることによって失点することはほぼないといっていい牌です。僕は事前に,パイレーツに対する安全度よりフェニックスに対する安全度の方が高いといいましたが,それは,フェニックスの場合は少なくとも發を捨てた後は一直線に手を進めていると内川からはみえるのに対し,パイレーツの場合は条件を達成するのが困難なので,条件を達成するための方向性が途中で変更される可能性があるからなのであって,単純に捨てている牌からの情報だと同じだといえます。
コメント
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