スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

リスク&小型化

2021-07-29 19:11:22 | 将棋トピック
 それでは処分が発表されたとき,疑惑そのものについて僕が判断した理由を説明していきます。あくまでもこれは再構成であるといいう点には,くれぐれも留意しておいてください。
 三浦九段は棋戦に優勝したこともありますし,タイトルを獲得したこともあります。つまり棋士として大きな実績を残しています。またこの当時,三浦九段は順位戦ではA級に在籍していました。つまり一定の棋力は明らかに保持していたのです。
 そこで,一般にこうした棋士が,一局の将棋に関してコンピューターから指し手の援助を受けると仮定しましょう。この場合,その将棋に勝利するということに関しての利益は確かに得られると思います。ただ,三浦九段の棋力からすれば,そうした援助を受けずとも,一定の成績は残すことができると予想されますから,すべての将棋に関してその利益が得られるというものではありません。一方,そうした援助を受けているということが発覚した場合には,現在の地位も過去の実績もすべてを失うことになるだろうということが,容易に予見されます。したがって,そのことによって得られるであろう利益と,そのことによって失われるであろう損失の大きさを比べれば,後者の方が圧倒的に大きくなります。つまり,三浦九段に限らず,三浦九段と同等の棋士が,一局の将棋を勝つためにコンピューターの指し手の援助を受けるということは,あまりにリスクが高すぎる行為なのであって,もしそれを実行するなら著しく不条理な行為をなしているということになるのです。
 もちろんこのことは,指し手の援助を受けるということが発覚しないということについて,何らかの確信をもつことができる場合には成立しません。しかしそのような確信をもつことができる根拠は何もないでしょう。
 僕は基本的に,上述したようなことを第三種の認識cognitio tertii generisによって認識したということになります。気を付けてほしいのは,第三種の認識というのは論証Demonstratioそのものなのですから,具体的にこの論理的思考が僕の知性intellectusのうちで働いたというわけではありません。この点には注意しておいてください。
 ただしこれは論理的な事柄なのであって,現実的に妥当するというわけではないことも確かです。

 11月28日,土曜日。気掛かりだった妹の生理はこの日から始まりました。
 11月30日,月曜日。妹を通所施設に送りました。
 午後は内分泌科の通院でした。
 この日も予約は午後2時半だったのですが,病院に到着したのは2時25分でした。中央検査室では待機している患者はいなかったのですが,おそらく採血をする技師の都合ですぐには呼ばれませんでした。なのでまず注射針の処理を済ませてから採血をしました。採尿はトイレに行く必要があり,その場を離れなければならないので,後回しにしました。
                                   
 もうこの時点で診察の予約時間は過ぎていましたので,すぐに内分泌科の受付に向いました。そこで,血糖値測定器が新しいものになると告げられました。その測定器は,サマリーを受け取るのと同時に受付で受け取りました。変更になったのは測定器と測定するためのセンサーで,血液を抽出するための注射器と針は従来のものと同じです。大きさでいうと測定器は大きくなり,センサーは小さくなりました。小さくなると,抽出する血液がこれまでより少なくて済むことになります。ではいいことばかりかというとそうでもありません。一般的に物というのは小型化すると,使い勝手は悪くなるからです。たとえばセンサーというのは元から小さなものであって,それがさらに小さくなるのですから,1枚のセンサーを出すためにその分だけ手間取ることになってしまうのです。こうしたことは器用な人には問題にならないことでしょうが,僕にとってはそんなに小さなことではありませんでした。これもまた一般的にいうと,年齢を重ねていけばいくほど,物が小型化するということは必ずしもいいことばかりではない場合が増えていくのではないかと思います。
 なお,血糖値測定器というのは,買い取っているものではなく,借り受けているものです。ですからこの日まで使用していた測定器は,このときに受付に返却しました。正確にいうと,測定器はサマリーを出すために受付に提出します。この日もそのようにしましたので,サマリーを受け取るときに新しい測定器の方を受け取り,古いものはそのまま僕に返されなかったという形になります。
コメント
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