歌も、ファッションも、政治の右左も、そしてワインの在り方も「流行の波」というのがあるようです。
我々はワインの世界にいます。
私は40年程ワインの世界にいますので、その「波」を何度か経験しています。
音楽では「昔はなかった楽器や器具」の登場で「波」の行きつく先が変わっていますし、ワインも同様に新しいテクノロジーで「同じの様で同じでない」方向の「波」があります。
しかし、それだけではありません。
1つは「温暖化」
こればかりは人間が左右出来るものではありませんし、少なくても何千年という超長周期での変化になりますね。
もう一つは不況や戦争という人的な打撃によるもの。
昔は贅沢に使っていた「新樽」「小樽」が高価で希少になり「樽の使いまわし」や「大樽」に切替えていたり、です。
建前ではそうは言いませんが、本音ではそう考えている生産者もいるということです。
或いは世界的な需要の増加で追いつかなくなっているのもあるでしょう。
とは言え、これからもワイン造りの「流行の波」は繰り返します。
これは悪いことではありませんし、むしろ、その「振れ幅」が進歩を生みだすのだろうと思います。
私の先はそんなに長くありませんが、若い皆さんは是非「波」を20年毎、30年毎などの周期で感じて頂きたいと思います。
さて今日18日はテーブルが埋り、カウンターに6席の空き、明日明後日は沢山空いています。
どうぞよろしくお願いいたします。
樋口誠