一昨日だったでしょうか?
報道番組で「高齢者の孤立化」に触れていました。
その人口が膨れ上がる今後の日本には大きな問題です。
そこに出ていた学者さんが懸命に要因を並べていましたが「あ、この人はご自身では直面していないな?」「親御さんが若いのだろうな?」と感じました。
ちなみに私が母と暮らして一番に感じたのは「都心のマンションの過剰なセキュリティ」です。
ビルの入り口のセキュリティもそうですし、危険を忌避するために表札が無いこと、挨拶もしない事を推奨する風潮・・・・etc
しかし、年老いた母にとって
「いったん出ると戻れない」
「自由に友達に来てもらえない」
「お隣さんの名前が判らない」
つまり「近所付き合い」が無い世界なのですね。
少し前(って何年くらいになるでしょうか?)迄はアパートや集合住宅などでもあけっぴろげだったですし、平屋の場合は「隣のおばちゃん」が「菜っ葉の炊いたん、造り過ぎたから持って来たでえ」なんて当たり前。
それを復活させろ、と言っても難しいのでしょう。
ただ「すこーしだけ」過剰なセキュリティを緩めないと孤立化は加速度的に進みます。
もう10年もすると私も「その渦中」にいることになります。
店をやっているうちは従業員という「社会」がありますが、その後はどうなるんでしょうか?と・・・・
「まだ自分の親には関係なさそう」と言う方も、頭の片隅に置いておかれると良いと思います。
樋口誠