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ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

何度でも・・・

2020年08月15日 00時17分38秒 | 日記
毎年の今日、何度も書いています。


広島や長崎への原爆から数日。

1945年8月15日は終戦の日です。

この日はいつまで語り継がれるのでしょうか?

私も終戦後13年経った1958年の生まれですので実体験ではありません。

しかし、大正生まれの父母(父は大正11年大阪生れ、母は大正13年東京生れ)に耳が痛くなるほど気化されてきた戦争の悲惨さ。

父は東京の大学に入りましたが、戦地に駆り出され激戦地ビルマで終戦を迎えます。
母は例えば、たった一日で約10万人が亡くなった1945年3月10日の東京大空襲を目の当たりにしています。

母は幼い弟たち4人(うち一人は里子できた妹)を連れて大阪に逃げてきますが、大阪に着いたときは皆で泣きながらシラミを取り合った、と言います。

戦争に正義などありません。


最初に攻めた国でも、後から攻め返した国でも、命令を下した人たちでなく「普通の人」が帰らぬ人になっていくのです。

今、「悲惨なものは子供に見せたくない」という世情があるようですが、否、それを見て子供なりに考えることがあるはずですし、また大きくなってから身に沁みるものです。

間もなく戦争経験者がいなくなる時代が来ます。

「忘れた頃にまた戦争」とならないことを何度でも祈りたいと思います。


         樋口誠