ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

デキャンタ

2017年07月21日 02時39分24秒 | ワインの事
「そのワイン、無濾過につきデキャンタを推奨」てな文言がラベルに書かれている某ブルゴーニュのワインを見て・・・


「そうやろ‼‼」と思ったものです。


昔は「ボルドーはデキャンタして、ブルゴーニュはしない」というのが常識のようになっていて「?」と感じていました。

澱があれば取り除きたいですし、開いていなければエアを送りたいのです。

しかし80年台のブルゴーニュの多くは今のものより「弱い」感じがあって「デキャンタなしもやむを得ず」とも・・・・


その某生産者は素晴らしいワインを造っていて、無濾過であることのみならず、酸化を求めたのだと思います。

私はホテル時代もグラスワインでのお勧めが多かったので、尚更デキャンタを求めていたのです。



案の定、その後のブルゴーニュの生産者の来日時に「お前のワインはデキャンタしたほうが良いか?否か?」と聞くと殆どの人は「ウィ」と答えていました。


ま、私の場合、赤に限らず白も殆どデキャンタ(状態)をしちゃいますが・・・・


ただ生産者の個性や「ボトルでゆっくり」という時など、しないほうが良いこともあります。


手持ちのワインで扱いの判らないものをお持ちの方は、どうぞ写メでも撮って、お見せいただければ「私ならこうする」というサジェスチョンをさせていただきます。



でもでも「白の方がデキャンタの価値がある」とは意外に知られていません。

お試し頂ければと思います。


          樋口誠