って、クイズをやる訳ではありません。
この接客業に限らず、頭はいつも柔軟でなければなりませんよね。
で、どうして硬直しない頭を維持するか?
これは私にとっても、いや私にこそ難しい課題です。
20代や30代の頃は実際に柔らかかった頭=発想力や好奇心も50代半ばとなるとカチコチになっています。
ただ有難いことに協会のお手伝いで大阪以外の地を訪れることが人より多かったり、海外の方とのお話が出来たり、或いはソムリエを目指す若者と接触出来たり、などなどは私の硬直して頭を時に和らげてくれます。
しかし、それは「待ち」の部分でして「攻め」ではありませんね。
世間的に言う「ダジャレの樋口」は実はそういう意味ではサッカーでいう所のリフティングの様な効果=頭の体操にはなっているのかな、と思ったりもします。
或いはこうやってPCをブラインドタッチでタイピングしようとしたり、ワインのボトルを複数本同時に持とうとしたり、指の先端を駆使するというのも「おそらく」私の思考の血流を良くしてくれているかも知れません。
「私の頭は柔らかい」と言いたいのではありません。
何しろ本もろくに読まないし、車も運転しない、男です。
よくもまあ、この年までいい加減にやっているなあ、というのが実感なわけです。
が、そんな男でも30年をはるかに超えて接客業で飯を食らえているのは自分なりの「頭の体操」をしているんだろうな、と感じるこの頃。
正直言いますと今の若い人は恵まれている部分が多いですね。
ワインの資料は山ほどあります。本もあればネットも簡単に調べられます。
多くの国の幅の広いワインが簡単に手に入ります。
時間も沢山ありますね。
でも、そういう条件の怖さは「必死にならない」という所かな、と思う事も多いのです。
「何時でもネットで見れる」「本に書いている」「先輩に聞けばよい」
しかし、お客様の要望には「今、ネットで見てみます」とは言えません。即答が求められます。
バブルの頃に若い時代を過ごした私達は営業成績には恵まれました。努力しなくてもお客様は多かったのです。
しかし、忙しさに体のキレは研ぎ澄まされました。
またバブルのお客様は「無理難題」言われます。鍛えられるのです。
汗は沢山かきました。
が、時間はあるようでない。
これからの若者は満たされている条件を上手く使って欲しいですね。
「頭の体操」
自分なりに開発して勉強したことが素直に入る状態、或いは新しい発想をもって接客にあたれるように・・・・・