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ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ワインの重さって?

2012年09月15日 02時18分42秒 | ワインの事

よく言われることです。

「重~~いワインが好きやねん!!」「フルボディのワイン!!」と・・・・

しかし、お話を伺っていると「そのワインはそんなに重ないんやけどなあ」ということが有ります。

たいていの場合、それは渋いワインの事を指しています。

確かに渋いワインで重いワインはありますが、渋い=重いワインではないんですね。

仮にそうだとしたら白に重いワインは無い事になります。

例えばモンラッシェやコルトンシャルルマーニュは「非常に重いワイン」ですし、ニューワールドのシャルドネは大概重いですね。

それらの白に関しては赤より後にサーブしたほうが良い事も度々あります。

 

重さを構成する要因は

1:アルコール

2:酸:

3:タンニン

4:ミネラル

5:樽からの溶出物

などです。

いい例がローヌのシラーやボルドーの左岸のワイン。

例えば欧米の専門誌を見てもボルドーは大概の場合「ミディアムからミディアムフル」です。

タンニン以外の要素は、カッコよく言うと「ジェントル」ですね。だからボルドーは女性的と言われるのです。

若いうちか判りにくい人でも熟成すると判ります。タンニンという毛皮のコートを脱ぎさったあとは「エレガント」な女性像が浮かびます。

逆に良いブルゴーニュは熟成しても酸、アルコール、ミネラルはボルドーより豊富に感じます。

という事で、お店で何か一本注文するときに「重いワイン」というとイメージと違うワインが出てくることになりますから、「渋いワイン」とか「歯茎に浸みるワイン」などの言い方がいい、という事なのです。

或いは実際に重いワインをこれまでと違うワインで体験されて、新しい世界を体験するのも良いですね。

 

なんて言いながら、そむりえ亭では、一本でお出しすることもないですし、重いからお出しする、という事もありません。

料理に合わせて丁度いいものをお勧めする、というスタイルですので順に重さを体験頂けると思いますよ!!

さて、どんどん気温が秋に向かうこの頃、美味しい食材とワインを重い軽いに縛られずお楽しみくださいね!

お待ちしています!!!!