食後酒として色々なワインをお勧めしますが、応用範囲が広いのがポートワインです。ポルトとも呼びますね。
黒い葡萄の果汁に強いアルコールを加えミュート=発酵停止状態にし、甘みを残して熟成するのです。
基本は黒葡萄からの色素がでたルビー系=赤いポートです。しっかりとした果実味と舌触りです。良い年のものはヴィンテージポートと呼ばれ2年の樽熟のあと瓶に詰められ、長く寝かせててから飲まれます。大量の澱が発生しますのでデキャンタをする必要があります。
もう1つのタイプは樽の中での熟成を長期間に亘って行い果実味より熟成香が勝った茶色を帯びたトーニィポート。10年、20年、40年以上といカテゴリーで表記される事が多いようです。
これは長い樽熟の間に澱は沈殿したあとに瓶詰めされるのでデキャンタの必要はありません。すぐに美味しくいただけます。
チョコ、タルト、色の濃いフルーツのお供に最高ですね。10年もの位までの熟成ならフォワグラともいい相性です。香りの中にコーヒーやチョコに通じる香りがありますので「それだけ」でも充分楽しめます。
今、そむりえ亭ではこのタイプを2種開けています。本場ポルトガルのフォンセカ社の20年、それとオーストラリアのドリエン社のベリーオールド。いずれもトーニィの良さが存分に出ています。
食後の一時をゆっくり過ごすのに加えて頂きたいアイテムです。