小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ビーフカレーにインド人もびっくり?!

2014-11-22 11:43:32 | Weblog

かれーな印度カレーを召し上かれー16

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大森の南インド料理店「ケララの風」のミールスは、何度食べても飽きることがありません♪

 

 

連休の初日ということもあって、本日も平和に「医食同源・かれーな印度カレーを召し上かれー」のUPをいたしましょう。

ところで今回の原稿には、あえて書かれていないのですが、実はインドは世界第7位の牛肉輸出国!
牛革に至っては、ウルグアイやアルゼンチンと世界一の座を毎年争っています。

もちろんインドには、牛を神聖視するヒンドゥー教徒だけでなく、イスラム教徒やキリスト教徒のように牛肉を食べる人たちも数多くいるので、そうした人たちがこうしたビジネスに関わっているのでしょうが、インド人はあまり話したがりません。

牛も必ずしも大切に扱われているわけでなく、インド国内ではひそかに問題になっていることを付け加えておきましょう。

それはともかく、今夏はビーフカレー編。
お楽しみいただければ幸いです。

かれーな印度カレーを召し上かれー16 
ビーフカレーにインド人もびっくり?! 
掲載日:2006年03月22日

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

お客さんがた! スイサンドンヤ・ドットコムさんのキャンペーン、「これで解決、牛肉の仕入れ」はお試しいただいたかい?

何と言っても、この牛肉メニュー57商品は、イダテンのゲンさんと牛のプロフェッショナルがタッグを組んで取り揃えた苦労の結晶だ。他様とは、一味も二味も違うメリットが目白押しさ。

まずは、ゴマかしのないカット。丁寧なトリミング。お手軽な発注。安定した焼き肉メニュー。さらには、国産銘柄牛のお好みのプライマルカット(部分肉)を、安定してお買い上げいただけること。オーストラリア産牛肉のプライマルカットを各等級ごとに、お手軽に発注できること。さまざまな牛内臓肉の品揃え。

そして何よりも食の安全性!

おかげさまで玄人のみなさまにも有難い評価をいただいて、注文が殺到している最中さね。遠慮することはないから、お品がなくならないうち、ジャンジャン注文しておくんな。

ともかくもみなさま! ご注文のほど、お待ち申しあげやすぜ!

ビーフカレーにインド人もびっくり?!

てなワケで、今回はスイサンドンヤ・ドットコムさんの「牛肉大特集」に合わせて、ビーフカレーを取り上げてみよう。

もっとも、そのビーフカレーとやらが本場インドにないのは、みなさまご承知のことだろう。宗教上の理由で、インドには牛肉食べるという習慣がないからな~。

以前に其の四(ジャンプ)でもお話したが、もともとインドは仏教発祥の地だ。当然ながら、仏教の母体・ヒンドゥー教にも不殺生の考え方があり、おのずとインドはベジタリアンの多いお国柄になっている。

中でもインドにおいて、牛は神聖な動物に位置づけられている。ヒンドゥー教(※1)の最高神シヴァが「ナンディン」と呼ばれる牛を乗り物にしている、というのがその理由だ。なんせ、神さまの乗り物だ。インド人にとって牛肉を食べることは、大切にしているワンちゃん&ニャンちゃんを肉にしちまう以上のモンなんだよ。

もっともあっしに言わせれば、「牛が神さまの乗り物だから食べちゃいけない」ってえのは4000年前に出来た後づけの理由だ。なんせ牛って動物は、古今東西を問わず、実に人間にとって都合の良い生き物であり、富のシンボルだったからな~。

牛は草を食べるだけでミルクを出すし、歩けば田畑を耕す動力になり、糞を放り出せば、そいつが肥料や燃料になって生活を支えてくれる。そんな有難いお牛さまを殺して肉にしようなんてえのは、金の卵を生むニワトリを絞め殺しちまうようなもんだ。

おそらくは、そのことが、インドでも牛肉禁忌の一番の理由だったのだろう。

ローマ時代のイタリアでも牛を勝手に殺せば罪に問われたというし、現在でも酪農が盛んなインドで牛は特別な存在だというわけさ。

※1 インドの人口の8割以上を占める。つまり6億人ほどいることになる。

 

本場にはない、本場のビーフカレーでい!

牛がまだ畑を耕す動力源だった時代、安定した飼育が難かしかった時代は、牛肉を食べることはままならなかった。肉食と思われてる欧米諸国だって、今のように誰でも肉が食べられる時代は、そんな昔からの話じゃない。

もちろん日本におけるビーフの歴史も、周知のようにごくごく最近の話。だが、以前にも申し上げたように、牛肉そのものの歴史は明治以前からあったのさ。肉は力がつくんで、権力者たちは自分たちだけで肉を食べ、庶民には禁じていた経緯がある。近江牛などはその典型で、なにせ将軍さまに献上されていた歴史があるくらいだ。

つまり日本の牛肉ってえのは、食文化として成熟した歴史を持っていたわけさね。

そんな意味でビーフカレーは、日本における肉文化の4番バッター。

今回はインド式にこだわらず、市販のルーを使っても美味しいレシピをご紹介した。お試しいただければ有難えってなもんでさあ。

クローブ、カルダモン、シナモン、ブラックペッパー!

スパイスに詳しい玄人さんはお気づきかもしれないが、今回はじめてあっしがレシピに用いたスパイスが4つある。何だかおわかりかい?

ゲンさん。そいつは、クローブにカルダモン、そしてシナモンとブラックペッパーだろうって?

お客さん! 大当たりだよ、さすがだね。

そう。これら4つのスパイスはどれも芳香が個性的で、ブラックペッパーを除いては、単独で使うと薬臭く感じるという特徴がある。だが肉料理において、味的にも栄養的にも、こいつらはバツグンの効力を発揮するんだ。

今まであっしが、この4つのスパイスを封じてきたのは、チキンや野菜では芳香が強過ぎて、スパイスに素材が負けてしまうからなのさ(※2)。本国インドでもラムやマトン、一部の魚介類などにポイントで使用されるスパイスと考えて良いだろう。

甘いバニラ臭のするクローブは、ウスターソースなどトンカツソースの原料にもなっていて、ハンバーグやミートソースなどにも相性が良い。

カルダモンは清涼感のあるスパイスで、いくぶん樟脳に似た香りがある。

シナモンは京都の八つ橋などに使われるニッキと呼ばれるスパイスで、正倉院にも保存されているという、日本には馴染み深い香辛料だ。甘味を引き立てる香りで、アップルパイなどには欠かせない。

そして、言わずと知れたブラックペッパー。

この4つは油との相性が良いので、最初のカレーベースを作る段階で丸のまま入れておくと、より香りが楽しめる。

粒の食感が気になる方は、ミキサーかミルサーで砕いてから使うと良いだろう。

この4つのスパイスについては、もう少し詳しく話したいところだが・・・さてさて、時間が来やがった!

それじゃ、お客さん。次回をお楽しみに!

※2 チキンや野菜カレーでも、使い方しだいでは上手に仕上がる。それはまたの機会に・・・

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