小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

お笑い100万票、山本太郎67万票

2013-07-25 09:55:57 | Weblog
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横山ノック元大坂府知事が当選した時には、「お笑い100万票」と言われたものですが、山本太郎氏に入った票は67万票。

100万票には至らぬものの、比較的近い数字で驚きです。

政治記者・宇田川敬介氏からのソースによって、わたしは山本太郎氏に入った票は67万票を組織票と考えましたが、面白いことにソースを提供した宇田川氏自身は「お笑い100万票」に近い見方をしたようです。

「悪名は無名に勝る」と彼のブログに記しています。

ご参考くださいませ。

素人のわたしの見方が、専門家より正しいとも思えませんが、ここでは自分の意見として書いた「67万票は組織票」と考えて記事を書いてみたいと思います(おそらくは両方でしょうが)。



好き嫌いは別にして、反原発も左翼も意見や考え方のひとつなので、それ自体を否定することはできません。

ただ、山本太郎氏の問題点は事実でないことを言うことなのですが、役者だけあって、人の心情に訴えることに長けていることがいけません。

彼の主張してることが事実に基づくかどうかは、ちょっと調べればすぐわかることなんだけど、「子供を守る母親の心」とか「お金より命」といったスローガンの方が強いのでしょう。

子どもを持つ母親が反原発になるのは、心情的に当たり前の話ですが、ウソとわかっていて自分の意見に合うことなら受け入れてしまうのであれば、それは問題です。

おそらくはそんな票が組織票となって67万票集まったのでしょう。



一方で、先日のコメント欄には、山本太郎氏の独善が明らかになって、都市部の脱原発運動自体が自壊してゆくという、ジャーナリスト武田徹氏の「終わりの始まり」という記事がありました。

山本氏の明らかなウソはばれるので(もう白日のモトですが)、現実的には彼の反原発運動は叫べば叫ぶほど意味がなくなるかなとも思いますが、左翼の呼び戻しという現象が今後出てくるかなと思います。

左翼も考え方のひとつではありますが、自由経済に相性の良い考え方ではありません。

平等を優先するあまり、もともと凸凹のある人間どうしを同列に押し込め、能力や経済の発展を阻害するというのが左翼・・・正しくは共産主義最大の欠点ですが、安倍政権になってから逆にそちらに傾いていく人も増えたのでないかと思います。

以前、拙ブログでは投票率が下がると共産党に有利になると申しましたが、今回の選挙はそれだけでなく、潜在的に左傾を望む人がそちらに票を投じたこともあったでしょう。

NHKの選挙報道でも、年老いた母を気遣う共産党の志井委員長。ツイッターの愛称は「C」などと報道してました。

偏向報道とまでは言いませんが、共産党ぎらいの私でも「お、C。意外と良いヤツじゃん」と思わず感じてしまうのですから、けっこう好感度高かったんじゃないかな(実際に会ったら、悪い人じゃないとも思いますけどね)。

イスラムに700年間征服されていたスペインは、開放後に熱狂的なカソリックに転じました。

人間の考え方にはそんな呼び戻し現象があります。

わたしも含め、戦後教育で育ってきた人間には、どこかで共産党系の主張する耳障りの良い平等が染み付いています。善し悪しについてはいずれ記事にしますが、今後そんな綱引きが続くのではないでしょうか。

憲法改正もいきなり行かないと思いますし、むしろ急がない方が良いかもしれません(それでも改憲論者)。

それもそうだけど、何ちゅうても景気が良くなってほしいよな。戦時中、オヤジの母(私の父方の祖母)がよく言ってたそうです。

「天皇陛下、天皇陛下って言うけど、おまんま食わせてくれるワケじゃないからねえ」

何ちゅうても、人間食い扶持がないとあきまへん(ふろむニセ関西人)。
コメント
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