漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

帰省

2015年08月08日 | 近景から遠景へ

 まもなくお盆休みだが、ぼくは一週間早く夏休みを取り、関西まで初めて車で帰省した。
 車の運転は、もともと余り好きでも得意でもなく、これだけ長い距離を一度に運転するのも初めてだったので、出発前には多少の心配はあったのだけれど、まあ一度くらいはやってみるかと、思い切ったのだが、特に何のトラブルもなく、短くはあったが、楽しい旅ができた。
 もともと育った実家は神戸なのだが、その家には現在弟家族が住んでいて、母は妹と一緒に滋賀に住んでいるため、初日は約八時間かけて、滋賀へ。一泊した翌日には妹の娘を連れて甲賀の里に遊びに出かけ、忍者屋敷などを見学した後、母も連れて神戸の弟の家へ。三日目には早々に母と別れて、昼には世界遺産の白川郷に到着。四時間ほど観光。夕方には飛騨高山に到着し、一泊して、さらに翌日には上高地へ。そして夕方には上高地を出て、夜には東京に戻ってきたという、ほとんど弾丸旅行だったけれども、思いの外ゆっくりとした気分で楽しめた気がするから不思議だ。天候にも、ずっと恵まれていたし。要するに、白川郷や上高地は車でなければちょっと行きにくい場所だったからというのが、車で帰省した裏の目的だったわけである。
 平日だったから余計だったのかもしれないが、白川郷の観光客は、圧倒的に外国人が多かった。宿をとった高山など、宿の方によると、以前は観光客の90%以上は外国の方だったということだったが、おそらくは白川郷とセットで来る観光客が多いということなのだろう。ただし、地震のあとはしばらくぱったりと外国人の観光客の足が遠のいたらしく、一時はどうなることかと心配する時期が続いたらしいが、最近はやっと少し戻って来て、今では60%ほどが外国からの観光客という状態らしい。
 上高地は、車の乗り入れができないため、途中からバスに乗り換えての観光となったが、さすがに綺麗な景勝地だった。槍ヶ岳から流れてくる梓川の水が、驚くほど澄んでいて、冷たかった。穂高や槍ヶ岳への登山口のひとつにもなっているため、しっかりとした登山の装備をした人たちが、河童橋のあたりにはたくさんいた。確かに、穂高を見上げていると、ちょっと登りたいという気にはなってくる。いや、「ちょっと」で登れるような場所ではないということは、十分にわかっているのだが。だいたい、そのときぼくはビーチサンダルだったし(笑)。まあ、上高地だけなら平気といえば平気だけど、おすすめはしません。

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