先週の水曜日の夜に、なんだか熱っぽいと思って体温を測ると37.5度。これは早めに寝ないとと、早目に床に着いたのだが、翌日には38度を超えた。とりあえず仕事を休んで、朝一で初めて行く近所の病院で診てもらったが、軽い吐き気があるというところで「今年のインフルエンザは胃腸には来ないんです。今まで、あなたのように光熱で胃腸が悪いっていって来た人は15人ほどいるけれど、一人も陽性反応が出ていません」と言われた。とりあえず、「今はまだ38度を超えてからそれほど経っていないみたいだから、検査しても出ないかもしれないので、夕方の6時ころにまた来てくれないか」とのこと。だるかったけれど、言われたとおりに一度帰って、夕方検査をしてもらったところ、陰性だという。「ほら、やっぱり」みたいな顔をされたが、じゃあ何が原因なんでしょうかと聞くと、「ウィルス性胃腸炎」だとのこと。そこまでは胃腸を悪くしていないとは言ったけれども、とり合ってもらえず、まあノロならそんなに長い時間高熱が続くことはないのでという言葉に、まあじゃあそうなんだろうということで、とりあえずは帰宅して、寝ることにした。夜中もずっと高熱が続いていたが、明け方になってようやく37.2度にまで下がったので、頑張って仕事に出かけた。ところが、時間と共に明らかに体調が悪くなり、午後から帰宅。夜になってまた同じ医者へ。そこで再びインフルエンザの検査。結果はまた陰性。翌日の土曜日もその繰り返しで、余りにおかしいと思い、会社の近くの医者で昼休みに検査してもらうと、インフルエンザのB型であることが判明した。薬は吸引したが、発症してから随分たつので、もう全くきかない。午後から帰宅して、それからはずっと38度よりは熱が下がらず、寝ているのか起きているのか、わからない状態に。
熱は昨日の朝にようやく下がったが、まだどうも体調は悪い。医者には熱が下がってから48時間は外に出るなと釘を刺された。忙しいので、それを破って今日は朝からマスクをして仕事に出たが、やはりあまり良くなかったかもしれない。自分にも、周囲にも。インフルエンザなんて、16年ぶりくらいにかかったが、本当に辛くて嫌なものだった。おかしな医者の見立てのせいで、大変な目にあった。ついそう思ってしまう。インフルエンザに漢方薬なんて、効かないよ。
寝ている間は、そういうわけでずっと苦しかったのだが、時々ちょっと楽な気分になる瞬間もあって、その時には読みかけだった辺見庸の「もの食う人びと」(集英社文庫)をちょっとづつ読んでいた。熱のある、なにも食べる気がしないときには最悪の読書だったかもしれないけれども、力強いルポタージュ。とてもいい本だった。この中で、チェルノブイリ村で食事をする章がある。様々な格差の問題も、食の問題から浮き彫りにされている。それから、さまざまな意味での、戦争の悲劇も。かなり前の本だけれども、今でも十分に読むに値する一冊。また、もう少し落ち着いたら読み返してみようと思った。
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