漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

三戸浜

2011年08月14日 | 三浦半島・湘南逍遥

 先日は三浦半島の三戸海岸へ出かけた。
 三浦半島へ出かけるのも、以前はあれほど頻繁に足を運んでいたことを思うと、ずいぶんと久々のことだ。
 宅地造成のために開墾されていた土地を左手に見ながら、三戸海岸までの長い道を歩く。宅地として開拓されていたはずなのに、いつのまにか畑になろうとしているようだ。宅地として造成するのは諦めたのだろうか。この景気だし、まあそりゃそうだろうなと思う。
 海岸線は、一部が崩れている。地震の影響だろうか。水戸浜を通り過ぎて、その先の小さな砂浜へと向かう。先客は、白人の家族と、ふんどし姿のおっさんが一人だけ。よくその下で休んでいた木が倒れている。以前から傾いてはいたが、完全に倒れてしまったようだ。
 今年海に入るのは、これが初めて。もしかしたら、今年はこれが最初で最後の海水浴ということになるかもしれない。
 お盆だということもあるのだろうし、平日であるということもあるのだろうが、ずいぶんと人が少なかった。真夏の水戸浜でこれほど人が少ないのもあまり覚えがない。原発事故がやはり影響を及ぼしているのだろうか。その代わりといってはなんだが、ふんどし姿のおっさんを何人も見た。あまりこれまで見たことのないものだ。自分で自分の姿を撮影したりしている。ここはそういうスポットになったのかなとふと思った。
 海に入って、二時間ほどシュノーケリングをして回る。海の中が、なんだか寂しい感じがする。いつもこんな感じだっただろうか。魚も少ない気がするし、海藻も少ない気がする。気のせいならいいのだけれど。
 泳いだ後、歩いて黒崎の鼻へと上る。誰もいない。完全な貸切り状態。ビールを持って来たかったなとつくづく思う。穏やかで、静かな光景。
 駅までの長い畑の中の道を歩きながら、ふと周囲の畑にほとんど何も植わっていないことに気づく。耕作はされているのだが、一面に茶色の土しか見えない。いつもこうだっただろうか。いつもはたくさんの作物があったと思うのだが。これもあるいは、なにかの影響なのだろうか。

 

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