漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

追悼:スタニスワフ・レム氏

2006年03月28日 | 読書録
 訃報が出ていますね。

 ポーランドのSF作家であり、現代文学界においても重要な作家、「スタニスワフ・レム」さんが亡くなったとのことです。84歳でした。

 レム氏といえば、言うまでもなく「ソラリスの陽の下に」の原作者として有名。その哲学的な作品群は、精緻に切り出された宝石のようでした。ご冥福をお祈りします。

 僕が読んだ事のあるレム氏の作品は、「ソラリス」、「捜査」、「天の声」、「枯草熱」の四つだけ。熱心な読者とはいえないかもしれないが、どれも印象的な作品ばかりだった。最近、国書刊行会から選集が刊行されているし、ファーストコンタクトテーマの「ソラリス」の重要性を、最近改めて感じていたところだったので、きちんと読んでみようかなと思っていた矢先だった。