勅使河原弘晶が、ミツキジムの河村真吾と対戦して、6回TKO勝ち。
内容的には、機動力を増した試合ぶりで、快勝だったようです。
TVは次の日曜、フジテレビで録画放送です。関東ローカルですが、友人の厚意により、後日見せてもらえると思います。
勅使河原、IBFではすでに3位につけています。
王者がWBA、IBFのダブルタイトルを持つムロジョン・アフダマリエフで、IBF暫定王者が岩佐亮佑。
この両者は対戦の話があるとかないとかですが、その次はというと、今、1位と2位が空位なので、こういう場合は4位との間で挑戦者決定戦という流れになるのが普通です。
他の団体は知らず、この辺は「IBFあるある」ですね。
で、4位は誰かというとマーロン・タパレス。この位置に「残っている」んですね。うーん、という感じ。
むしろ5位のカルロス・カストロの方が手強そう。若き日の、新時代の旗頭として輝いていた頃の鬼塚勝也に、ちょっとイメージが重なる好選手です。
この先、IBF挑戦なら、この辺との対戦に勝った上で、という運びになる(ならざるを得ない?)のでしょう。
他の話をすると、WBCはネリー招聘が不可能。
WBOは新王者アンジェロ・レオ、来日があり得る選手なのかは?マーク。
一番、日本開催が出来そう?なのはタパレス戦でしょうが...。
しかし、先のことより何より、昨夜の試合は、如何にコロナ渦により強いられたブランク明けの試合とはいえ、直近5試合で2敗3分と苦戦しているさなかの中堅、実質ノーランカー同然の相手です。
少なくとも、世界や日本や東洋やを問わず、ランキングというのものが10位までの時代なら、10位に押し込むことは、さすがに誰にも出来なかっただろう、と思われます。
そういう甘いカードについて報じる記事で、その事実をもって批判的見解を書かないどころか、その事実をも敢えて記述しないまま終わるものが散見されます。
そういうものを読まされると、さすがに...如何なものかな、と思わざるを得ません。
少なくとも、昔日の専門誌記事には、このような立ち位置...曲がりなりにも「世界」を口にする選手が、これほど大きく、格的に差のある選手と闘えば、一言だけであっても、苦言のようなものが書かれていたものですが。
このあたりも、先日の吉野インタビュー記事一部削除の件と共に、今のボクシング界の空気感を、読んでいるこちら側に、はしなくも伝えてしまっていますね。
話を戻して、現実的に、外国選手との世界戦は、まだ簡単には組めない状況下でしょうが、それを取っ払っても、勅使河原弘晶の「次」が世界戦であってほしい、と熱望するような気持ちは、少なくとも、いちファンとしての、私の心中にはありません。
「もう一歩」「もうひとつ」何か納得感のある勝利が欲しい、と思います。
それがタパレス戦だとしたら、想像する中で最低ライン...というか、まだ良い方でしょうが、おそらく当分、目処は立たないでしょう。
そうなれば国内に目を向けるしかないんですが、他の階級では、それこそ伊藤雅雪と吉野修一郎を組もうという話になっているのに、スーパーバンタム界隈は、相変わらず「不可侵条約」でも結んどるんかいな、と思うような状況です。
こういうわけのわからん状況は、こんな時ですら変わらんものなんでしょうか?
それとも今後、劇的な展開がある?
期待したいところですが、はてさて、どうなりますか。
傍目には、お互い、もう勝手な都合で組める試合もないんだから、やったらどうですか、と思うのみなんですが。
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ということで、一曲。
フジファブリック「陽炎」。