さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

思いの外、早く決まった最後の?挑戦 大内淳雅、矢吹正道に挑む

2020-10-22 20:49:06 | 関西ボクシング


一昨日、姫路木下ジムの大内淳雅が、日本タイトルに挑戦すると報じられました
相手は今、ベタに言えば日の出の勢い、というチャンピオン、矢吹正道です。

矢吹は決定戦で王者になったので、当然、最上位との指名試合になるはずですが、上位選手が他に試合が決まっていたりして、大内のところに話が来た、ということのようです。


大内の試合を直に見たのは、あの(寺地)拳四朗とのタイトルマッチが最後です。
当時、関西リングを中心に、ライトフライ級の日本上位は群雄割拠という状態で、それをひとたび「治めた」堀川謙一を、急上昇してきた新鋭、拳四朗が破り、そのさらに上を伺う、というところでした。
その中で、これまた最上位のひとり、と目して良い実力者、大内が挑んだ試合は、大内の奮闘ぶりは感動的だったものの、拳四朗の圧倒的な巧さと強さが発揮され、大内はクリアな敗北を喫しました。

大内の試合ぶりは、何度か拙ブログでも取り上げてきましたが、本当に、このくらいの実力なら、一度くらい日本タイトル獲っていても不思議はないのに、と何度も思わされたものです。
姫路木下でデビューし、その後さらなるチャンスを求めて上京、角海老に移籍。
しかし田口良一や、堀川らに敗れ、黒田雅之と分け、という結果に終わる。
日本タイトル獲得の夢破れ、姫路に戻って再起、しかし網膜剥離を患ってブランク。
再起後、ランカーに連勝を重ね、という経緯の後、拳四朗に敗れたわけです。


その後、しばらくして大内が再起したという話を知りました。
彼がどういう思いで再び起ったのか、それを報じる記事などを目にしたことはありませんが、要はまだ、果たせなかったタイトル獲得の夢を追っているということなのでしょう。
ただ、陣営も色々模索はしていたそうですが、世界はもとより、国内も地域タイトルもあれこれ活発な中、大内が割って入るところがあるのだろうか、と考えると、難しい。
そこにコロナの波が襲ってきたわけで、ただでさえ時に追われる立場にある大内にとり、状況はさらに厳しそうだと思えました。


今回の挑戦は、中谷潤人やユーリ阿久井の後を追い、下手したら?追い越しかねない昇竜の如き勢いの矢吹正道にとり、そして彼に期待を寄せる人々にとり、「上」へのメリットが見えるカードではありません。
予想しろと言われたら、誰だって矢吹と答えることでしょう。正直言って、私も同じです。

しかし、このタイミングで決まった一戦、おそらく大内にとり「最後の挑戦」になるだろう試合で、若く勢いに乗る王者に対して、長きに渡る闘いを、そして網膜剥離などの苦難を経た挑戦者、大内がどのような姿を見せ、どんな闘いを見せてくれるものか。
私の心中には、心情的なものも含めてですが、密かな期待もあります。

当時の「ベスト・オブ・ベスト」を出し切った拳四朗でさえ、大差リードの試合であっても、最後まで気を抜けない闘いを強いられたように、大内淳雅が持てる力を発揮すれば、矢吹正道とて簡単では無い...と言えるような試合になるかもしれない、と。


とはいえ、それら諸々を一気に吹き飛ばすような「破壊」劇が繰り広げられる可能性もあります。
陽は必ず東から昇り、新しき者が必ず、古き者を打ち破る。
勝負の世界に厳とある「理」を見ることになる、のかもしれません。

いずれにせよ、闘いが終わったあと、リングの上に、強烈なコントラストが描かれているだろう、そんな一戦だと思います。
年末、伊藤雅雪、三代大訓戦と同日に、これまた見逃せない一戦が組まれました。




矢吹の試合は、ホールに出た試合はBoxingRaiseのライブ配信がありましたが、刈谷でやる場合、録画配信(当日夜遅くには、もう見られるようになっていたりもしますが)されるのが常です。
この試合も、なんとか見たいなあと思っていますが...時期が時期だけに、悩ましいところですね。



===================



ということで、一曲。
ACIDMAN “Rebirth” です。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« WOWOW、DAZN、YouTu... | トップ | 発表からジャスト二週間で挙... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

関西ボクシング」カテゴリの最新記事