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さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

TRもGBPも「リヤド・シーズン」に組み込まれる 井上尚弥にも影響ありか

2024-07-25 14:08:23 | 井上尚弥



どのスポーツにおいても、いろいろ論議を呼び、中には当然拒否反応もありながら、結局は抗えずに受け容れてしまうのが常のサウジ・マネーですが、ボクシング界においてもいよいよここまで来ましたか、という。
トップランク社、ゴールデンボーイ・プロ、共にサウジアラビアのトルキ・アルシャイフと共同プロモーション契約。


具体的に、細かく話が出ているわけではないですが、記事にもあるGBP興行も、今後のトップランクも「リヤド・シーズン」の一環となり、その分、予算も投入されて、会社の違いを乗り越えたカードの実現、となっていくのでしょう。
現状、カネロ・アルバレスやテレンス・クロフォードのように、最強挑戦者との試合を頑なに拒否する「手合い」がまだ生きているのも事実ですが、ヘビー級のように、いずれそれもかなわなくなるのでは、と思います。


さて、残るは米Amazonでの試合配信に切り替わったが、イベントの数が少ないPBC、こんなことでやっていけるのかどうかです。
謎多き総帥アル・ヘイモンが、サウジマネーにどう対処するつもりでいるのか、まったくわかりません。
元々、何考えてるのかわからないところですが、この件に関しても沈黙あるのみ、みたいですね。


あと、帝拳というのか大橋というのか、要は井上尚弥がターゲットなんですが...先日来、急に欧米でムロジョン・アフマダリエフを押し立てて井上尚弥の試合を組もうとする一連の動きがありましたが、少なくとも9月は、日本開催で落ち着きました。
今のところ、アフマダリエフとの試合で、井上を英国やサウジに連れ出そうとする際に出る条件は、日本のそれと大幅には違わないのでしょう。

日本のプロモーターとしては今後、アフマダリエフやグッドマンあたりとの試合を国内でやり、その後に、次の東京ドーム興行を構想しているのだと思います。
そして、その対戦相手として中谷潤人を押し立てる。中谷がまた、試合の度に強くなっていくので、その流れが加速している感あり、ですが。
これをスーパーバンタムの集大成として、次はフェザーを目指す。当然、この挑戦試合でもドーム興行の構想がありうるでしょう。
こういう試合を井上に用意することで、井上を継続して国内で闘わせようとする。大まかに、そういう感じなのだろうと。


しかし、トップランクまでサウジマネーと手を組まざるを得ない今、そちらのルートで、井上の試合が海外で行われるとなると、ジョシュアのセミ扱いとかいう話では済まない場合もありそうです。
もし、フェザー級チャンピオンとの対戦で、今日本で出ている条件を大幅に超えるオファーがあった場合、井上陣営としてもやぶさかではないはずですしね。
プロモーターの立場は当然別、でしょうが(この辺、ちょっと微妙です)。


それにしても、冒頭に書いたとおり、サウジマネーの勢いというのは凄いものです。
これが何もかも良い方向に作用すれば良いでしょうし、実際、良い話に直接繋がっているのも確かではありますね。
とりあえず、続いている限り、勢いある内は、何も言わずに、どう乗りこなすかを考えるのみ。そうならざるを得ない、のでしょうね...。


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2 コメント

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Unknown (R45ファン)
2024-07-26 08:20:56
確かにサッカーでもサウジは恐ろしい事になってますね。
ネイマール、ベンゼマなど欧州のトップを争ったスーパースターも破格すぎる報酬で少なからず来る。
ただその報酬を手放してでも欧州に戻る選手たちもいますね。生活習慣なのか、レベルの違いに嫌気さすのか、故郷で現役最後やりたいのか分かりませんが。人が多く来るからと言って国内リーグが充実しているかというとそうでもなさそうです。いっときの中国リーグもそんな感じでしたね

ただサッカーは通年所属ですがボクシングは数日単位の滞在、きちんと選手たちがコンディション整える環境が現地に充足していれば問題ないんでしょうかね。
今のところそんなにたくさん興行なされた訳じゃないから特に問題発生しておりませんが、たとえばおっしゃるような対戦を避ける環境が全く許されない、トップオブトップを争う試合どんどんできるならボクシングにとっては良い話です
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-07-26 17:53:57
>R45ファンさん

英プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドは、UAEやカタールの先行組と違い、行儀の悪い、無茶苦茶なことまではしていない印象ですけどもね。ルールが厳しくなったあと、ということもありましょうが。
サウジのリーグに限らず中東のリーグがスター選手を集めても、肝心の観客がさほどいないというのが昔から良く聞かれる話でしたね。スタンドで小遣いもらった出稼ぎ労働者の集団が、コンコンチキチキ、みたいな感じで鳴り物鳴らしてる、みたいな。もちろん例外も一部にはあるんでしょうが。
あと、ドンキングの話か、と思うような未払い、或いは遅延、勝手に減額された、とかいうパターンもありますね。文句言ったらエージェント共々軟禁されて出国も出来ないとか。Jリーグで大活躍して引き抜かれたブラジル人選手、何人かえらい目に遭わされたのがいてるらしいですね。
今のサウジ組、ってんですか、スター選手達はまた違う不満があるんでしょうね。そんなん、ちょっと調べたら誰にでもわかりそうなものなのに、と不思議でなりませんが。
ボクシングは仰る通り競技性が違いますからね。上手いこと関わっていけばいい、とは同感です。しかし試合がサウジでばかり行われることに、不満も出ていますね。先のウシク、フューリー戦でも観客の熱が低いことを批判する声がありました。あの会場にいる連中はあの試合の凄さを本当にわかっているのか?という意見ですね。どれだけ良いカードを組もうと、むしろ組めてしまうが故に、ああいう積み重ねが、ボクシングの魅力を損ね、衰退させる一因たりうる、という。ある部分、同感するところです。
ただ、リヤド・シーズンは酷暑の時期を欧米開催の試合に充てる、という方針でやっているのを見て、その懸念はある程度まで解消されるのかもしれない、とも思います。こういうことを考えてのこと、では全然ないのでしょうけども。
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