さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

「新生」への過程は見えた 阿部麗也、上々の再起

2020-10-13 22:03:49 | 関東ボクシング



ということで、先ほどA-Sign「大和魂」のライブ配信、メインイベントのみしか見られませんでしたが、見終えました。
簡単に感想を。


初回、両者高い集中。大柄な佐々木がプレッシャーかけている。
佐々木がボディなど単発ヒットを続ければ、阿部も左ストレートを決める。
佐々木よく動いて、手数でもまさる。佐々木か。

2回、両者、右リードの応酬。リング中央の「陣地」を奪い合う。
佐々木が出て、阿部がロープ際で振りの小さい左カウンター、ヒット。
佐々木前に出ながら膝をつく。スリップの裁定。足が滑ったと見たのか?
佐々木ダメージはないようで、前に出て左クロス打ち返す。
阿部の左カウンター(スリップですが好打とみなして)、右リードで阿部に振るが、競った回。

阿部は普段よりも引き締まった様子で、リードで崩して後続を狙う決意のようなものが見える。
この阿部に対し、怯まず攻め、動いて渡り合う佐々木も大したもの...と思っていたら、3回、佐々木の左クロスが阿部を捉える。
阿部、少しバランス乱す。ちょっとしたピンチ。佐々木。


しかし4回、今度は阿部が、より振りの小さい左をクリーンヒット。佐々木一瞬止まり、苦笑いも。
ダメージあった様子で、この回終盤、肩から入ってクリンチ。レフェリーに注意される。阿部。

5回、佐々木は左を当てるが、阿部が打つと体勢が悪くなり、クリンチ。表情も苦しそう。
先ほどまでの、右リードで撥ね付ける、という構えが少しずつ崩れる。やや阿部。


6回、佐々木右フックリード、しかし阿部がジャブを3、4発と返す。
佐々木懸命に単発のヒット、左クロス。阿部倦まずにプレスをかけ、より正確なヒットを返す。
派手なヒットは佐々木、インサイドから鋭く当てたのは阿部。阿部に振るが、割れる回なのかも。

7回、佐々木は遠くからジャブ伸ばすが、阿部はじりじり出て、すぐにジャブから左。
阿部のボディブロー、佐々木はクリンチ。この後、佐々木も同じく左ボディを決めるが浅いか。
阿部が中央に陣取り、佐々木が回り、追われる構図。阿部。

8回、阿部の左ヒットでスタート。佐々木は離れた位置からの単発狙いが精一杯。
じりじり出た阿部が最後、インサイドに小さい左アッパー入れる。阿部。



判定は3-0で阿部、妥当でした。
ベルトラインに「凡才」と入れたトランクスの阿部麗也、確かに捌く動きよりも、前に出て、圧して、或いは切り込んで、という姿勢が、以前より明確に見えたという印象。
元々の当て勘、外し勘も生きていて、それでいて高い集中が見える。
試合としては地味だったのかもしれませんが、再起戦としては、相手も「あんまり強くない」外国人ではなかったことも含め、上々だったのではないでしょうか。
もっとも「いつものホール」だったら、この内容で充分盛り上がったでしょうし、そうなれば印象も違うのでしょうね。


序盤は攻め込もうという意欲を、手数と動きで表現していた佐々木蓮でしたが、4回以降はあらゆる局面で「劣勢」が続き、苦しい闘いぶりでした。
しかし格上相手に、11戦目での初黒星となった苦闘を、良い経験に出来るだけの可能性を感じる「奮戦」でもあったと思います。


今日はアンダーまではチェック出来ませんでしたが、メインだけでも、やはりライブで見られて良かったと思える試合でした。
セミのカードが、コロナ陽性で中止になったのは残念ですが。
石川春樹、千葉開、両者の思いをプレビューで見ていただけに、彼らの無念が、実感をもって迫ってくるような気がしてしまいます。



とりあえず、こちらで全試合観られます。
視聴者数は1万超えてますね。






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ということで、一曲。
くるり「ソングライン」。







コメント
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