WOWOWさんがライブ配信を見送ったため、まだジョシュ・テイラーを破っての戴冠試合を見ていないのですが、新王者テオフィモ・ロペスが、WBOスーパーライト級王座を返上したとのことです。
本人が、WBOプレジデントのパコ・バルカセルにメールで連絡し、それをバルカセルが受け容れ、それに対してロペスが謝辞を述べている、というTweetです。
Thank you everyone for making the greatest moments in my career a GREAT ONE! Thank you @trboxing and @espn for creating “THE TAKEOVER” into a real thing! I am forever grateful for all of the sanctioning bodies in Boxing for showing me I can and am more than Boxing! What a career https://t.co/KYQJ5pWPdf
— Teofimo Lopez (@TeofimoLopez) June 15, 2023
やれ報酬への不満だとか、トップランク社やESPNの解説陣に文句があるとか、離婚協議中だとか、挙げ句引退宣言とか、試合自体に負けないくらい賑々しいロペスの周辺ですが、報道を通じてより、本人の言葉を直接聞けば、それがボクサーの要求として妥当なものかもしれない、という想像はします。
しかし何しろ、こういうTweetなどを見ても、エゴや自己陶酔にしか受け取れないようなものばかりですね。
まあ、この手のボクサー、チャンピオンは昔からごまんといて、引退と言っても少し間を置いて撤回、結局ちょっとした休養やったね、でおしまいだったりするものですが。
もし本当に若くして引退し、二度と戻ってこないほど、俗に言う「第二の人生」を確立出来るのなら、それは素晴らしいことかもしれません。
しかし現実には、第二の人生を健康に過ごすことが大事だ、という言葉通りに生きた名選手がいた、とは聞いたことがないように思います。
ロッキー・マルシアノがそれに該当するかもしれませんが「若くして」とは言えないですし。
これが野球なら、サンディ・コーファックスのような事例がいくつかあるのでしょうが。
何しろ、テイラー戦を見る前からこれですから、色々な思いを通り越して、笑いが込み上げてくる感じです。
で、さらなる話題として来日希望と。スティーブン・フルトンvs井上尚弥戦を見たいのだそうで。
ジャーボンテイ・デービスなんかも同様の希望を語っていたらしいですが、残念ながら自宅におらないかんという禁を破って、放り込まれたって話で、ただでさえ「前」のせいで難しいのでは、と言われていた来日が完全に不可能となりました。
しかし他にも数名、来日希望の選手がいるらしいですね。リングサイドにタダで座らせろ、というのが本人とパートナーくらいならまだしも、しょうもない取り巻きとかも込みだったら、たいがいにせえよ、というだけの話です。
私はリングに上がって試合をしてくれるならともかく、ただ見に来てるだけの奴には特に興味もありません。
話題になるのはプラスかもしれませんが、日本においては、海外の有名ボクサーの影響など、たかが知れているのがほとんどでしょう。
タイソンやメイウェザー、パッキャオのレベルならまだしも、と。
で、テオフィモ・ロペスとてその範囲には、残念ながら入りません。しかも来日時は、というかもう無冠です。
本人は自分の偉大な業績をもって、引退してもセレブとして生きていく、みたいなことを言っているようで...まあ、健闘を祈る、としか言いようがありませんね(笑)。