さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

特別な試合が、各々組まれていく 栗原慶太、西田凌佑8月対戦へ

2023-06-07 00:11:53 | 関西ボクシング




一つ前の記事コメント欄で教えていただき、驚いたのですが、8月大阪で、栗原慶太と西田凌佑が対戦する話が進んでいると。
こちらの記事によると、もうほとんど決まったみたいに読めます。


大橋ジム主催の、井上尚弥4団体統一記念、と銘打ったバンタム級トーナメントは、その賞金額などから、それこそ日本のタイトルホルダーや各団体ランカー、上位クラスが一堂に会すのではないか、と早合点で期待しましたが、主催者にはそこまでやる気はなく、興行権益の交渉や日程も含めた条件提示や根回しをしていたわけではなかったようです。
ただ「やる」と発表して、申し込んでくるのを待つ「だけ」だったのでしょう。

それでは、プロモートとマネジメントの権益を独占して保有する、各ジムの「会長」さんたちが動くはずもない。
選手によっては、参加したいと思っている人もいたでしょうが、そういう意志が反映されるわけもありません。


この辺は、色々と残念な気持ちになりもしました。
そもそも主催者が、何もそんな大がかりな大会にすると言ったわけでない、と言われればそれまでですが、結局日本チャンピオン堤聖也以外の、タイトルホルダー参加は無し、というのは、いくらなんでも、とファンとしては思います。
国内ランキングの実力派中堅、期待の若手が闘った一回戦は、増田陸という若手が、逸材であることを証明する場となり、その点では意義あるものになって、幸いなことではありましたが。



と、かのトーナメントに関しては、当初よりもひとつハードルを下げた目線で見ていますが、では参加しなかったタイトルホルダーや上位陣はというと、なんだかんだ、各々まずまずの試合が決まっていて、まあ良かったかな、と思えます。


比嘉大吾は、井岡フランコ再戦のアンダーで、元WBAフライ級暫定王者ヨードモンコン・ウォーセンティップ=シリチャイ・タイイェンと対戦。
今はWBA、スーパーフライ級3位らしいです。江藤光喜、粉川拓也に勝ち、ファン・カルロス・レベコとアルテム・ダラキアンには敗れている選手ですが、比嘉にとっては、バンタム級で戦う以上、負けは許されないところ。
ていうか、いまだにこんな、階級違いの上位相手に勝てば...なんて、不細工なカードを組むのか、と呆れる気持ちもありますが。


石田匠は一つ前の記事に書きましたが、WBA3位石田vs4位ビクトル・サンティリャン、というカードによる、WBAバンタム級、挑戦者決定戦に出場。
昨今、複数の挑戦者決定戦を認可し、その勝者に序列を付ける、というパターンが散見されますが、この試合はランクからいっても、最優先の指名挑戦者を決める試合のはずです。


こうして、海外の上位ランカーとの対戦で世界挑戦を目指す選手がいる中、国内上位同士の対決に踏み切る選手も。
栗原慶太はOPBFバンタム級チャンピオン、西田凌佑はWBOアジアパシフィックチャンピオン。
数多あるアジア地域タイトルですが、王者同士の対決...というのは、一旦脇に置くして、何より、強打の叩き上げ、栗原と、アマチュアのベースがある技巧派、西田の対戦は、様々に興味深いマッチアップだと言えるでしょう。


場所が大阪というのも驚きましたが...大阪では過去、枚方と住吉のリングに上がり、共に堂々と闘い抜いて勝っている栗原が、自信を持って遠征に応じた、というのは、さもありなん、という話なんですけど、例の1ラウンド4分事件とかもありましたし、その辺で嫌気がさしてたりはしないのかな、と。
まあ、条件も良かったのでしょうし、世界へ向けての勝負、ということもあり、そして何より、自分の強さに自信を持っているのでしょう。
対する西田も、相手のレベルが上がるほど、良さがわかりやすく目に見えるタイプだと思いますので、こういう強敵相手の試合は、ファンとしては大歓迎です。



トーナメント参加がなくて、さらにその上、特に大きな試合も組まれない、だったら、各選手の今後はどうなるのだろう、と思うところですが、こうしてそれぞれ、普通とは違うカード(もちろん、その中でも優劣はありましょうが)が組まれているのだから、ファンとしてはまず安堵、というところです。
これらの試合が、世界への期待、待望を生む内容と結果を残すものになるよう、期待したいですね。



コメント (2)
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