さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

ホンマにどっか行ってくれ/英の老舗表紙、だが/貴重なチャレンジ/本当に5試合だけ

2024-08-30 00:10:30 | 井上尚弥





そんなことで8月最後の試合も終わり、次は9月3日なんですが...日本列島にゆっくり滞在中の台風が、試合の日に前後して、関東地方を直撃、というかご到着(困)、みたいな予報も目につき始めました。
メインイベンターたる井上尚弥ご本人も、お嘆きの様子。

私、当日新幹線予約してるんですけど、あっさり止まられたらお手上げです。
以前、村田諒太とアッサン・エンダム再戦のときも、台風だったと記憶してますが、東上西下の旅程で上手く台風とすれ違って、幸いでした。
今回もあの感じで行けたらと思いますが...はてさて、珍道中を繰り広げることになるやもしれません。困ったなぁ...。


================


さて、米国のリングマガジン同様、老舗として知られる英国ボクシングニュースですが、遂にこちらも井上尚弥が表紙に登場。
それは良いのですが、うーん、なんか。

英語で “Hello!”だったとしても、何か違和感ありますし、その上日本語でそのまんまですから。
井上浩樹の投稿に、井上尚弥本人も返信してますし、さらにあの布袋寅泰まで返信して、なんだかもうえらいことです。
ホンマに、よう言わんわ、という感じですね...。


================


WBAスーパーライト級暫定王者、イスマエル・バロッソ来日。
WOWOWボクシング実況などでお馴染み赤平大さんの投稿。

リングの上でも老けて見えますが、普段は輪をかけた感じですね。
しかしこれが強いですから、困ったものです。

試合予想なんて、正直過去の戦績、その中身が違い過ぎて、やりようもないというのが正直なところです。
もし「良い時」の平岡アンディが、当日有明のリングに上がり、遠目からビシビシと斬り付けていく、という展開になったら、快哉を叫ぶことになりますが、「そうじゃない時」の平岡だったら、正直厳しかろう、とも思います。

最近は色々と出かけて、充実したトレーニングを重ねてきたという平岡が、その充実と若さで、老練...という風情には収まらぬ強さを持つバロッソを攻略出来るか。
日本の中量級、屈指の名選手のひとりである龍反町が、世界戦ではなく、元王者や上位ランカー(アドルフ・プリット、サーマン・ダーディン、エディ・パーキンスなど)と闘った試合と、同じように捉えて良いのでは、と思う、世界上位とのチャレンジマッチ。貴重なマッチアップです。要注目ですね。


================


で、この日のカード一覧、PDFががJBCの試合予定にアップされています。
本当に5試合だけで、第一試合開始が15時30分から、ということになります。
つまりこの時間から、イベント開始。実況解説陣による、オープニングのトークなどがあるとしても、下町俊貴、津川龍也戦のセレモニーまで、15分かそこらではないかと思います。
おそらく15時45分か50分頃には、両者がリングインし、コールを受けていることでありましょう。

全試合判定になれば、休憩の嵐ということもないでしょうが、そうでない場合は、一連のリヤド・シーズンやABEMAの長丁場イベントよりはマシだとしても、けっこうなことになるんでしょうね。
少なくともメインは時間固定なんでしょうし。
せめてメインは20時過ぎくらいから始めてほしいですね...それでも大概だと思いますが。

ちなみに今回、Leminoで公開中のプレビュードキュメント番組は、視聴しないまま当日、会場に向かうつもりです。
おそらく会場のモニタで全部見られるでしょうから(笑)。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前半後半でガラリと変わる? 奈良井翼、福井貫太の技巧に苦しむも勝利

2024-08-29 01:30:15 | 関東ボクシング




一昨日のLeminoフェニックスバトル、衝撃のメイン以下の試合も、色々とありました。
簡単に感想だけ。


日本スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者の奈良井翼が僅差判定で福井貫太に勝利。
全般的にアクションは少なめだが、交錯したときは鋭い攻防が見られ、けっして退屈な試合ではありませんでした。

前半、福井が少ないヒットでラウンドを抑えたかと思ったら、奈良井がヒットを返して連打も追加した回もあり、やや奈良井の印象ながら、途中採点は2-1で割れ、福井がリード。
敵地のリングながら、福井の距離構築と有効打を、少なくともジャッジは無視せず見てくれている。これなら充分勝機あり、と思いました。
なので、後半もその展開を崩さなかった福井が、奈良井の追撃を振り切ったと見たのですが、採点は逆。
意外に差が付いた採点もあったりして、これ、前半と後半で採点基準がガラリと変わったのか、という印象。
私は6対4福井か、ドローかと見ました。


試合後、奈良井は「負けていた」という趣旨の発言を自らしました。
ああいうことは言わなくてもいい、謙虚に振る舞っても良いことなどない、勝負の世界なのだから、という考え方もありましょうし、それもわかりますが、個人的にはそういう姿勢は好ましく映りました。
奈良井、試合自体は苦戦でしたが、反面、相手の巧さに対し、妙な型の崩し方をしなかったあたり、以前より成長している印象でもあり。
苦戦を糧に、今後のさらなる成長に期待します。



日本ウェルター級王座決定戦、セムジュ・デビッドvs石脇麻生は、デビッドが軽打を多彩に当てて行くボクシングで圧倒。
攻防共に巧さを見せつけ、石脇を翻弄し、打ち込んでの7回TKO勝ちで王座奪取となりました。

石脇は相手の右旋回からの右フックで、的を外され打つ手を抑えられていました。
また、上へのヒットはなかなか取れないことは承知と見え、徐々にボディ打って止めたい、という狙いも見えましたが、どうしても上へのパンチを強振してミス、という悪い回りもあり。
防御については、頑張って頭を振っている間は良かったですが、どうしても止まってしまい、捉えられました。

デビッドは能嶋宏弥戦しか見たことがありませんでしたが、タイトルマッチで万全の構え、技巧を存分に発揮して戴冠しました。
パンチ力こそ感じませんが、あれだけヒット率が高く多彩だと、相手にとって脅威でしょう。
元王者の坂井祥紀、元暫定王者の小畑武尊らで、攻略なるかどうか。手強い技巧派チャンピオンが誕生しました。



アンダーでは安達陸虎が、小林柾貴とのスーパーウェルター級ランカー対決に7回TKO勝ち。
序盤、ジャブ突いて良い距離で先制し、優勢に立ちながら、割と安易に間を詰められた安達でしたが、またジャブから体勢を立て直し、ダウンを奪った上でのTKO勝ち。
課題はあるものの、良さも見えた試合。ランカー相手に価値ある勝利でした。


元日本スーパーバンタム級王者、ゾンビの尊称?を受ける田村亮一は、バンタム級ランカーの杉本太一に判定勝ち。
杉本の右クロスなども好打したが、手数で圧倒した田村が6回にボディでダウンをマークするなどして勝利。


第一試合は60キロ契約の6回戦。宮本陽樹というB級デビューのサウスポーが、タイのシッテティチャイ・ブアサを3度倒して4回TKO勝ち。
しかし初回、同じルート、同じタイミングで打つ攻撃を繰り返したところを、ブアサに左カウンターされてダウンする場面も。
とにかく相手から見て単調で、待っていれば同じ所に来る、という有様。いくらなんでも、これは狙われるだろうなあ、と思ったら案の定でした。
徐々に攻め口を変え、間を取って、となってからは大丈夫でしたが、危なっかしいデビュー戦でありました。


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪気も悪しき意図も見えぬ、しかし強烈なバッティング 和氣慎吾、悲運の2回KO負け

2024-08-28 01:20:04 | 関東ボクシング



Leminoフェニックスバトル、サウスポーのサバイバルマッチは、中嶋一輝が和氣慎吾を2回KOで下しました。
しかし、残念ながら、悔いの無い決着にはならず、でした。

初回、今まで以上に筋骨逞しい中嶋に、スラリとした和氣。強打で迫る中嶋、足で捌き、速いパンチを返す和氣。
サウスポー、KOパンチを秘めるという以外は、色々と対照的な両者の攻防。

しかし2回、中嶋が出て和氣が迎え撃ち、1分8秒くらいのところか。
互いにミスブロー、と見えたのだが、パンチが当たっていないのに「ゴッ」と鈍い音が聞こえる。
両者もつれて、中嶋が軽く膝をつく。ところが再開直後、和氣の足がよれて、身体を支えられず右に傾く。
中嶋が攻めて、右フック強打。和氣、両足がよれたかと思ったら突っ張る。俗にいう「グロッギー」な状態。

あ、さっきのやつ、やっぱりアタマや、とここで気付きました。

中嶋左から右ボディ。和氣もつれて膝をつく。ノーダウンだがダメージありあり。
中嶋左の強打を上下に打ちわける。この辺は倒す段になったときの「倒し慣れ」。和氣クリンチも出来ず、背中からキャンバスへごろりと倒れる。
カウント進み、和氣が立つがレフェリーがストップ。和氣はしばしのち、キャンバスに座り込みました。


映像を見返しましたが、中嶋が左、和氣が右フックを振って、互いにミスした直後、中嶋の頭が下から和氣のアゴの辺りに当たっていました。
中嶋に悪気も、悪しき意図もないと見えた、しかし和氣に深刻なダメージを与えたバッティング、かなり強烈でした。

あれで和氣がすぐ大の字にでもなっていれば、レフェリーもそれと気付いたでしょうが、当たったときは死角になっていたのかもしれません。
また、このサバイバルマッチに並々ならぬ意気込みだったろう両者、当然和氣も簡単に倒れず踏ん張ってしまったのが、災いしました。


試合後、KO勝ちにもかかわらず喜色満面という様子ではなかった中嶋も、その辺に引っかかりがあったことでしょう。
和氣はというと、この一戦に賭けた思い報われず、余りに残酷な形での敗戦に、悲嘆に暮れる、という様子。
それでも両者、最後は健闘を称え合って別れました。この辺りは本当に、見ていて頭が下がる思いです。ことに和氣の心情を思うと。


勝った中嶋には、試合後、挑戦状を持参した辰吉寿以輝との対戦という、新たな話題があるとおり、さらなる闘いへの道が続きます。
しかし敗れた和氣慎吾、今度こそ?進退を問われるかもしれなかった一戦において、この結末はあまりに非情なものだと言わざるを得ません。
今後、いったいどういう心境で、どういう決断を下すものか...普通なら試合内容から見えたものを元に、ああでこうでと傍目の勝手を書きつらねるところですが、この試合ばかりは...何ともつらいことになってしまいました。残念です。


コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10.13トレジャーボクシング興行は驚きの横浜開催 カシメロ、京口、小國以載出場

2024-08-27 00:00:05 | 関東ボクシング




本日はなんといってもサウスポー同士のサバイバルマッチ、和氣慎吾vs中嶋一輝戦です。
つつがなく、両者計量パスとのこと。

他にも奈良井翼、福井貫太戦に、セムジュ・デビッドvs石脇麻生戦と、トリプルメイン、と言っていい並びです。
Leminoで17時45分から無料配信。必見!


=============


さて、先日触れた10月13日のトレジャーボクシング興行ですが、何と横浜武道館にて開催。
13、14日の有明アリーナ連日興行、その初日と同日です。

カードはジョンリエル・カシメロvsサウル・サンチェス、京口紘人vsビンス・パラス第三戦。
加えて小國以載vsフィリップス・ンギーチュバ。カシメロと分けた元IBF王者と、カシメロに敗れた南アのランカーというカード。

あと、谷口将隆も出場予定と。こんな噂?も出ていましたが。
ジェイソン・バイソン、日本人に連勝中のOPBFチャンピオン。谷口にとっても勝負のカードになるか。

総じて、なかなかのラインナップかな、という気がします。



カシメロは昨年の小國戦で、井上尚弥への挑戦者選抜レースで大幅に後退したと目されましたが、現状はというと、巻き返しのチャンスはある、のかもしれません。
昨秋から今に至るまで、井上は二団体王者タパレス、仇敵ネリーを退け、次はドヘニーと対戦します。
(これはネリー戦のリザーブ出場受諾と引き換えに、という契約になっていたのかも。言えばネリー戦を実現するための「コスト」なのかもしれません)

言えば、徐々に「片付いている」状況。
残るサム・グッドマンは何が何でも井上挑戦という構えかどうか不明。そこへ前哨戦で負傷。
ムロジョン・アフマダリエフは実績、実力ではトップながら、井上を取り扱いたいサウジマネーの「タマ」として押し立てられ、強引な対戦アピールも奏功せず。早くてもドヘニーの次、でしょうか。

ということで、フェザー級に転じるまであと数戦か、という井上の挑戦者候補の中から、カシメロが今回、良い内容でアピール出来れば、ひょっとしたらグッドマンに成り代わり、挑戦者に選ばれる目はある、かもしれません。
現時点では評価を下げていますが、なんだかんだ名前がありますし、キャラクターとしてカラフル。そこへ日本の関係者と契約があり、となれば、あとは試合内容、という。
もっとも、相手のサンチェスはランカーですが一階級下ですし、その辺はマイナスに見てしまいますね。よほどシャープで冴えたものを見せないと、とも思います。
はてさて、どうなりますか。


京口はやはりパラスとのラバーマッチが組まれました。
不運な判定で敗れた第二戦については語り尽くされた感ありですが、細かいこと抜きにして、はっきりと勝たねば先の話が出来ない。それだけは確かですね。
問題はフライ級の京口にそれが出来るのかどうかです。真価が問われる試合です。

小國以載出場は驚きました。こちらもカシメロ戦以来、試合はしてませんし、解説業やYouTube、ジム経営の話題があるのみ、でした。
相手はWBO10位に名前のある、カシメロに敗れたンギーチュバ。長身痩身同士の対戦で、派手な展開はなさそうですが...小國はカシメロ戦、栗原戦と、強い相手であろうが、試合さえすればブランクをものともせず、その良さを発揮する選手ですので、まずはそれを見られることを期待ですね。




横浜武道館は、関内駅の近く。4年前くらいに開業ですから、施設は新しい。3千人収容。
横浜文化体育館が「横浜BUNTAI」として建て替えられ、今年4月に開業しましたが、その関連で隣に建てられたそうです。
横浜BUNTAIのサブアリーナ、という位置付けだとか。

こういう会場を、もっと普段からボクシングで使ってほしいなあ、と思う感じの会場ですが、今回はまさか、という驚きが先に来ますね。
先日伊藤雅雪代表の動画を紹介しましたが、いつもの海外開催、今回はフィリピンなのだろう、と勝手に思い込んでいたら違いました。
まさか有明と同日、時間帯は昼と夜で違うとはいえ...両方観戦、というのは、やってやれないことはないかもですが大変そうですし。
関内駅から有明アリーナの各最寄り駅まで、1時間20分前後かかるみたいですからね。有明が午後6時開始だとしても、かなり厳しいのでは。

日程調整については、無理なものは無理、だったんでしょうが....さすがにこれはちょっと、というのが率直に思うことです。
まあ、配信見るだけなら大丈夫だとは思うんですが。しかしそれにしても、先日触れたとおり、ホントに大変な二日間になりそうですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アタマで入って下がらせる 亀田、大阪のリングで「原点回帰」の勝利

2024-08-26 00:00:03 | 関西ボクシング



ということで一昨日はABEMAの長丁場配信を、飛び飛びで見ていました。
簡単に感想です。


メインは亀田和毅がレラト・ドラミニと再戦し、2-1の判定勝ち。
IBF2位決定戦で負けたものが、再戦する段になったら何故か挑戦者決定戦(つまり1位決定戦?)になっている、というだけでも冗談のような話ですが、そもそもあの試合内容でもう一度、となること自体が、異常。
言えばプロとしての評価とかいう話が、どこかへすっ飛んでしまっています。自分たちの都合、それだけ。
昨日、マルティネス、井岡再戦について書いたことは、この試合にもほぼ、当てはまります。だいぶレベルの落ちる話ですが。


亀田は前回と違って前に出て闘いましたが、さりとてパンチ力自体がアップするわけではない。手数は出るがドラミニのガードに大半が引っかかる。
ただドラミニ、ボディを打たれたせいなのか、自身のガード、ブロックを過信したのかわかりませんが、ロープ際で相手に手数を出させすぎ。足で外すことを考えるべきでした。
4回、5回とロープ際でバランスを崩すくらいに攻め込まれる。5回、数が増えた亀田の連打、その中の右ショートがインサイドに来て、これが効いたのか、ダメージを負ってしまい、追い立てられてダウン。

「下手打ったな」と言うしかないですが、亀田の「ストップ用」連打はドラミニがさすがに凌ぐ。
亀田はリズムで打ち、強弱付けて攻め落とす、という詰め方が出来ない。打った分だけスタミナを使う「ラッシュ」をした結果、息が上がって手が止まる。
ここでしっかり狙って打てないのが、技量の不足、さらに言うならハートの弱さ。「露呈」のレベルでした。

中盤は一進一退でしたが、終盤にかけて、亀田、アタマから入ってボディ打ち、アタマ見せて上にコンビ、という具合の「アタマがリードパンチ」なボクシングが露骨になっていく。
これが実況高柳さんの言う「親父スタイル」というやつ?原点回帰、とはこれいかに(笑)。笑ってる場合ではないか。


しかしレフェリー、一切咎めず。容易に想像出来たことではありますが。場所も場所ですしね。「行った先なり」の仕事、というやつです。
とはいえ減点どころか、注意のひとつもしないのはさすがに...肩から体当たりしたときはさすがに注意しましたが。体裁悪いですしね。
終盤はドラミニも「レフェリー何も言わんな。どういうこっちゃ。まあしゃあないか」という感じで、亀田のアタマを左ガードで止め、サイドに回って外し、と、普通のパンチに対するのと同じ防御対応をしておりました。いとおかし。

亀田、最後はプッシングでドラミニをロープの間へ突き倒し、雄叫び上げてゴング。馬鹿だなあ、と呆れるほかないですが。
まあ、ああしておけば万が一にも打たれる心配は無いということでしょう。どこまでも小心です。
ちなみにレフェリー、何も咎めず。ご苦労はん!というところでしょうか。


判定はダウンの分だけ亀田、という内山高志の採点も理解出来るが、見方ひとつで逆があっても不思議なし。実際2-1で割れました。
試合後の報道では、亀田は割れた判定に不服らしく、陰謀論みたいなことまで言っていたらしいですが、笑止千万です。
どの口下げて言うかね、と。忖度レフェリーに護られていた我が身については、何も思わないのでしょうか。勝手なものです。

まあ、全部引っくるめて、関西人としては嫌なことですが、東京じゃなくて大阪にこの試合を持ってきた理由も、終わってみて何となく見えました。
試合としては前回同様、どっちも負け、という試合であることに変わりはなかった。要らん再戦だったな、というのが、率直な感想です。



================


重岡優大再起戦、サミュエル・サルバに判定勝ち。見た印象では6対4という感じ。
相手は優大よりちょっと小さく見えましたが、地力は大したもので、打たれてもすぐ打ち返すし、重岡にとっては息の抜けない展開。
右を食って少しぐらつく場面もあったし、際どいタイミングの攻防が続きました。

しかし、実質、ほとんどライトフライ級の試合だったこともあってか、以前ほどボディ攻撃の効果がすぐに出ず、決定打を打ち込めなかった重岡には、今後に向けてさらなる改善、成長が求められます。
「前段」なしで決定打を決められる試合はもう出来ない、という現実を直視して、中盤に見せた右リードからの展開を、もっと大事にせねばならないでしょう。

ミニマムで闘い続ける選択は、世界王座挑戦をすぐ求めるならそうせねばならないでしょうが、もう良いかな、と思います。
はっきり108ポンドで闘うと決めて、良いコンディションを作り、その上でどういうボクシングをするのかを組み立てていってほしいです。
国内にも好選手が多いクラスですし、ライバル対決などを経て、近道ではないルートで世界再挑戦を果たしたら、ボクシングファンはその挑戦を大いに支持し、心から応援することでしょう。
もっとも、そのような道を行く選択を支える意志や体勢が、彼の所属ジムやプロモーターにあるものかどうか、が問題ですが。

まあ、今回の試合については、世界王座を失ったあと、再起初戦で20勝13KO1敗の相手と試合をする人というのは、そうそういるものではないですから、まずはその時点で称えたい、という気持ちでもありました。


================


健文トーレスの勝利には驚きました。KJカタラハとは思った以上にリーチ、体格の差があり、そのアドバンテージを上手く生かし切ったという印象です。

スタイル自体はメキシカンの一流ボクサーファイター、その系統にあるもの。
高く締めたガード、リズムで上体を振り、当てたら足捌きで外し、左のダブル、トリプルのフックやアッパーを、膝の屈伸で打ち分ける。
これの究極、超一流がリカルド・ロペスであり、ファン・マヌエル・マルケスなわけです。
皮肉なことに、このスタイルから足捌きを取り去り、強打頼みで闘った結果、「大」成功は出来なかったのが、健文の父、ヘルマン・トーレスだったりするわけですが。

それはおいといて、健文の健闘には拍手ですが、打たれ脆さという心配もまた、二度にわたって見えました。
何とか堪えて判定に持ち込みましたが、カタラハの方に、何が何でも勝つ、という切迫感が見えなかったことも含め、今回は何とか凌いだという印象です。
前回のレイマート・ガバリョ戦と違い、スーパーフライ級の相手だったから保った、という面もありましょうね。


とはいえ、11年のブランクを挟んで、よくここまで立て直したものだ、と感心し、驚きもしました。
私は以前、日本で闘っていた若き健文の試合を、二度直に見たことがあります。
タイのクマントーン戦(「勝つタイ人」の一員として知られた選手です)など、その頃はもう私生活の乱れがボクシングにも出ていたのか、ベタ足で重いパンチを狙って振り回す感じで、しかも相手が思うように弱らず、打ち返して来ると冷静さを失い、アタマぶつける肩こする、という具合で、酷いものだったことを覚えています。
ラフな行為もいただけませんが、それ以前に、動きが全体的に重い。素人目にも「走ってないな」というのが見て取れました。

それから思えば、37歳になった今の方が、よほど良いボクシングをしています。改めて驚くべきことです。
終盤、昔ほどじゃないですがアタマを使って相手を下がらせる場面が散見されたのは残念でしたが。メインの人ほどじゃないにせよ。



敗れたKJカタラハ、全体として大柄な健文を警戒した、というのは仕方ないにしても、終盤も逆襲への強い意志が見えなかったのは不思議でした。
まさか敵地、それも大阪で、あの展開で勝っているというポイント計算をしていたわけでもないでしょう。
見方一つでどちらの勝ちも負けもある試合ではあったが、敵地で判定を当てにして良いわけもなし。
ましてゴング後の加撃で減点もされていたわけですし。

田中恒成にとり、最上位のコンテンダーであり、実際闘ったらどんな試合になるかな、と想像していましたが、実際見てみたら...まあ、ある意味特殊な条件下での試合ではあったのでしょうが。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二度勝たないと終わらない?/怒濤の10月中旬、今から震える

2024-08-25 01:52:53 | 井岡一翔




昨日はABEMAの長丁場配信を飛び飛びで見ていましたが、全体的に、あまり良い感じでもなかったので、感想は簡単に後日。
それよりも、気になる話題がふたつばかり目に入ってきましたので。


WBA、IBFスーパーフライ級チャンピオンのフェルナンド・マルチネス、井岡一翔と東京で再戦。
大晦日の予定だとか。

リングマガジンのジェイク・ドノバン記者の記事。
アルゼンチンで放送されたESPNの番組中にて、フェルナンド・マルチネスと、所属するチノ・プロモーションのマルコス・マイダナが認めたそうです。


7月の「初戦」は、採点においても、内容的にも、明確に差が付いていた反面、見た印象として熱戦と見られたことも確かで、なるほど再戦もあり得るのか、とは思います。
しかし、やはり王者と挑戦者の闘いで、王者が敗れて、奪還を目指して再戦というのでなく、王者同士の試合で勝った方が、他の防衛戦もなしに直接再戦という運びは、ちょっと引っかかりもしますね。
要は経済的に、好条件を出されたということでしょうが、お金の無い方はある方に二度勝たないと、勝ったことにならんのか、という。
サッカーのファーストレグとセカンドレグみたいになってますが、単にタイトルの価値どうという話より先に、「勝負」って一体何なのだろうか、という気にもなりますね。


ABEMAにしたら、ボクシング関連では色々苦しく、他に目玉もなし、予算投入と相成ったのでしょう。
それ自体はボクシングそのものが「切られる」よりは余程良い話だ、と大人の分別をもって受け止めることも出来るんでしょう。しかしなあ...。


==============


と、話は変わりますが伊藤雅雪、トレジャーボクシング代表のYouTube動画。
週明けにも、ジョンリエル・カシメロの試合などについて、SNSで発表予定とのこと。





カシメロとはこのお盆休みに試合の契約を済ませてきたとのこと。
相手は噂の通りなら、バンタム級コンテンダー、サウル・サンチェスと思われます。

他にどんなカードがあるかは週明け待ちですが、京口紘人vsビンス・パラスのラバーマッチが組まれるのでは?と勝手に想像。
ていうか、これはやんないと収まらない感じですけどね。はてさて。


で、日程ですが、動画の中で仄めかし...ていうか、言っちゃってますが(笑)10月13日の昼間みたいです。
13日、14日有明2DAYSの、初日と被ります。昼と夜ではありますが。
とはいえ、おそらく海外開催(韓国かフィリピンか)なのでしょうから、U-NEXTで配信があれば、多少の時間被りの可能性はあれど、両方見られるでしょう。

もちろん有明の会場に行く観戦組の皆様には難しいですが。
あ、でも有明アリーナって、docomoの無料Wi-Fiが場内にあるんでしたっけ。
ならスマホやタブレット持参すれば大丈夫かも(笑)。


これで安心、と思ったのですがここで気付きました。
13日って、未明から早朝にかけてだと思いますが、アルツール・ベテルビエフvsディミトリー・ビボルの試合がサウジアラビアで行われる日だったような。
DAZN(WOWOWでも平行してやる?無理?)のライブ配信を朝まで見て、午後からU-NEXT見て、夕刻からAmazonPrimeVideoを見る...何というか、怒濤の一日になりそう、ですね。
その前日にはABEMAで矢吹正道の世界戦も見ることになりましょうし。
いやはや...さすがにこれは大変。大変すぎます。今から震えております。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

迎撃から追撃、ズバリ/実質転級?/矢吹世界戦、空港敷地内で/今日は堺でも試合

2024-08-24 00:00:51 | 話題あれこれ


一昨日の試合、ABEMA配信の鈴木稔弘、渡邊海戦の感想です。
鈴木が出て、渡邊は単発ではなく連打で迎え撃ちという展開から、左フックか右クロスか、効いたパンチがあって鈴木が止まり、そこへ渡邊がコンビネーションを浴びせて追撃、最後は左フックでフィニッシュ。
倒れた鈴木を見てレフェリー、即座に試合を止める強烈なエンディング。担架で退場となった鈴木、大丈夫だったでしょうか。

試合としては「勝つ時の渡邊」の試合だった、というに尽きます。
初回早々、まだ疲れも打たれもしていない内の渡邊、そのカウンターと、追撃の鋭さは特筆すべきものです。
鈴木はもう少し見て立てば良かったのかも知れませんが、今となっては仕方ないことですね。

渡邊海、見事な勝利でホープ対決を制しました。
この良さがまともに出れば、国内のライバル、誰にとっても脅威でしょうね。
チャンピオンとなった今後は、それ以外にも色々と問われるところが出てくることでしょうが。



ところで一昨日のABEMAの実況は初めての人だったようですが、言葉のチョイスがいちいち馬鹿で、ちょっと酷かったです。悪ふざけかと思うくらいでした。
ABEMAは格闘技とかプロレスのような風味付けで、ボクシングを普段見ない層に寄せているつもりなのかもしれませんが、その狙いは本当に奏功しているんでしょうかね。さっぱりわかりません。

ABEMAの配信ではこないだも、近藤冬真の試合に「ドブネズミ」という言葉を使っていました。センスがない上に良識もない。救い難い、というレベルです。
ABEMAの上の方の人って、こういうの見て、何とも思わないんでしょうか。そんな馬鹿揃いだとも思えないんですが。まあ見てないんでしょうけどもね。


================


で、今日はそのABEMAで、大阪吹田は大和アリーナから、あの会社の、毎度お馴染み長丁場配信です。
試合自体は見たいものもあれば、どうでもいいものもあるんですが、試合以外にも色々と盛り付けられるのが常でして、まあその辺は選別して見るとします。
何と言っても重岡優大再起戦ですね。相手もけっこう強いという話で、減量苦も心配でしたが、48.6キロ契約だそうで、ミニマム級プラス1キロ、ライトフライ級マイナス270370グラム、というところ。
早いところ、ライトフライ級に転じた方が良いと思っていましたが、実質転級初戦みたいなもの?ですかね。そうであってほしいですが。


================


と、さらにABEMA繋がりですが、矢吹正道の世界戦も決まったようですね。
こちらはライトフライ級にとどまっての挑戦を決断しました。

会場は「愛知県国際展示場」。畑中清詞が世界獲った会場とは違うみたいやなあ...と思って調べたら、中部国際空港の敷地内にある、新しい展示場なんだとか。
またえらいところでボクシングをやるものですね。びっくりしました。
10月12日ということは、プライムボクシング10、2DAYSの前日。国内で3日連続世界戦です。いやはや。


================


で、明日は堺市の方でも興行があります。日程被りですね。産業振興センターで、ハラダジムのFighting Beat Boxing興行。
BoxingRaiseで後日配信とのこと。
矢野翔斗vs浦嶋将之、日本ウェルター級7位と8位の対戦。
浦嶋は確かデビュー戦だったと思うんですが、リング上でコールされるのに合わせて「ヅラ」を取る、という大ネタを仕込んだものの、思ったほど話題にはならなかった選手ですが、実力でランカーになった、ゴツゴツ系のファイター。
地元の矢野にとっても、実力者との対戦ですから、勝てば大きな星になりますね。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Amazon10月に2DAYS興行 拓真vs堤聖也、拳四朗フライ級挑戦など

2024-08-23 00:00:17 | 関東ボクシング


ということで昨日のAmazonPrimeVideo会見ですが、色々と予想外なことばかり、という内容でありました。

まず日にちは、10月13日と14日。日曜と月曜祝日。海外で出ていた18日というのは間違いだった模様。
会場は有明アリーナ。
イベント名をPRIMEVIDEO BOXINGと改称して(ていうか、何で最初からこうしなかったのでしょう)、第10弾の区切りで、このシリーズに出るタイトルホルダーが一挙に出場。
二日間で世界タイトルマッチ7試合を開催。加えて那須川天心のWBOアジアパシフィックタイトルマッチも。
西田凌佑の試合が入っていないのは残念。初防衛戦は大阪で独自に、ということでしょうか。



さて、まずは順番にカードについて触れたいのですが、まったく知らないコンテンダーもいたりして、戸惑う部分もあります。
とはいえ、両日において「軸」となりうるカードも、あるにはありますね。

まず初日、WBAバンタム級タイトルマッチ、井上拓真vs堤聖也。
拓真はやはり、モンスタートーナメント優勝者で、高校時代から対戦経験のある同世代のひとり、堤との対戦を受けることになりました。
拓真は中谷潤人ないしは西田凌佑との統一戦に進むために、堤は悲願の世界奪取、そして高校時代の雪辱のために。それぞれにテーマがありますね。
基本、技巧派対決と見ますが、長きに渡り国内無敗、さらに国際的な試合でも勝っている拓真の技巧を、巧みかつ果敢な堤が打ち崩せるか。見応えありそうですね。


WBCフライ級タイトルマッチ、寺地拳四朗vsクリストファー・ロサレス。
階級上げて初戦の拳四朗が、コンディション良化によって本来の技巧をベースに闘えるなら、近況に冴えたもののない?元王者ロサレスを下せると思います。
しかし好調に仕上げられず、体格、パワー負けして、巧さを抑え込まれたら、という悪い想像もあり得ますね。可能性としては低いにせよ。


WBAフライ級タイトルマッチ、ユーリ阿久井政悟はタナンチャイ・チャルンパックとタイ戦、じゃなくて対戦。
ランク15位のタイ人とは、これいかに...と思ったんですが、先日名古屋で畑中建人を下した選手だと気付いて、ちょっと印象変わりました。
名古屋での試合はまだチェック出来ていませんが、じっくり見てみようと思います。ナコンルアンプロモーション期待のひとりということで、ランクの数字よりは良い選手のはずですし。


WBOライトフライ級王座決定戦、岩田翔吉vsハイロ・ノリエガ。これは海外で先に出ていた話のとおり。こちらで触れています



2日目、WBCバンタム級タイトルマッチ、中谷潤人vsペッチ・ソー・チットパッタナ。中谷、連続でWBC1位との対戦。
ペッチはもう6年近く前ですか、井上拓真にWBC暫定戦で負けた長身サウスポー。30歳。戦績76戦75勝53KO1敗。唯一の黒星が拓真戦。
とはいえ、レコード見るとそれ以外は、さっぱり名のある選手とやっていませんが。
ペッチから見れば、長身、サウスポーのアドバンテージが意味を成さず、右フック引っかけの技も決まりそうにない?という同タイプの中谷は、難敵以外の何物でもない。
ここは中谷がクリアに勝つでしょう。さすがに左ボディストレートは警戒されるでしょうが(笑)。


WBOスーパーフライ級タイトルマッチ、田中恒成に挑むのはプメレレ・カフ、南アフリカ。IBFインター王者。WBO5位。
13戦10勝8KO無敗3分。引き分け率高し。うーん。
boxrecにはサウスポーと記載されているが、動画2試合、ちらっと見た限りでは右構えでした。はてさて。
いやー、全く知らない選手でして、後日動画をきちんと見て、気になるところがあったら何か書くかもしれません。

それにしても、名のある選手とは組んでもらえないのか、それとも選んでこうなのか。
よくわかりませんが、快勝を期待される...という表現よりも、さらにひとつ上の内容を求められるカードかもしれません。


WBOフライ級タイトルマッチ、アンソニー・オラスクアガvsWBOライトフライ級、前王者のサウスポー、ジョナサン・ゴンサレス。
若さとパワーのオラスクアガ、技巧のゴンサレス。オラスクアガが経験不足を露呈する可能性もありますが、ゴンサレスはフライ級に上げた場合の体力、耐久力に不安あり、という印象も。
どちらの目が出るか、というところ。


最後は那須川天心、初の地域タイトルマッチ。相手はタイの選手ではなく、フィリピンのジェルウィン・アシロ。9勝4KO無敗とのこと。
徐々に相手のレベルを上げてきた那須川にとり、前回より、ちょっと下の相手か。
それより何より、那須川は今回、本当に118ポンドに落とすことになります。こういうカードですから、注目すべきはそちらの方、かもしれません。




こうして簡単に書くだけでも、イベントとして賑々しく見える、という点ではなかなかです。
意味があるのかないのか、と言われるとモゴモゴ、という感じですが。
今年の1月2月に、東京と大阪で分けて開催しましたが、ああいう形の方が良いのでは、と思ったりもしますね。

個別にカードを見ても、これが「勝負」だと言えそうなのは限られている、という印象でもあります。
世界タイトルマッチとして「大勝負」と言えるものは、残念ながらありません。
それよりも「次」への展開、その前段、という感じのものが多いですね。


だからこそ、これだけの数をひとまとめに「せねばならない」のかもしれません。それぞれ単独、単品では難しい、というのも事実です。
そして、出場するタイトルホルダーたちにとっては、過去に例のない大イベント、という華やかさの陰で、単に結果のみならず、試合内容でもってその価値を問われることでしょう。

これだけまとめて並べれば、見る者は否応なしにそれぞれを比較します。
「次」へ歩を進めるに相応しいのは誰か。そうでないのは誰なのか。
そういう目線にさらされるという部分では、全ての出場選手にとって、厳しい「勝負」なのだと言えそうです。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日13時よりAmazon会見 10月18日?のカード発表か

2024-08-22 00:00:11 | 関東ボクシング



そんなことで今日はABEMAの志成ジム興行、LIFETIMEBOXINGの日ですが、まあ遠慮も特になしというか、AmazonPrimeのLIVEBOXING第10弾について、13時より会見、配信もありとのこと。

メインイベンターというか、世界と付くタイトルホルダーだけでも、このシリーズに出る可能性のある選手は中谷潤人、井上拓真、ユーリ阿久井政悟、田中恒成、アンソニー・オラスクアガなどがいて、そこへフライ級に転じた寺地拳四朗がいて、西田凌佑の参戦もある?としたら、とてもじゃないがひとつの興行には収まりません。
例の「リヤド・シーズン」みたいなわけにはいきませんしね。これまでのところ、配信枠は上限4試合ということになっているようですし。そこに那須川天心もいるわけで。



海外情報では寺地拳四朗、クリストファー・ロサレス戦は決まりみたいに出てました。
以前少し触れましたが、岩田翔吉、ハイロ・ノリエガ戦もここに入るのでしょうか。
或いはアンソニー・オラスクアガとジョナサン・ゴンサレスとか?

そして気になるのが中谷潤人。何か、日程的にも10月だとか出ていて、しかも相手は?まさかと思いますが...。


あと、何か、日本初の、みたいに書いてありますが、さて、何があるんですかね。ちょっと思いつきません。どなたかご教示を。
仮に那須川天心が世界挑戦となっても、5戦目ですから、田中恒成という前例がありますしね。
そりゃまあ、キックなどの格闘技から転向してきて最短、とか言い出したらそうですけど、そんなこと言ったってねえ、と思いますし。はてさて。



あと、バンタム級についてですが、WBA王者の井上拓真はいずれ、堤聖也の挑戦を受ける流れなのだろうと思います。
ただ、もしこの試合より先に、WBC王者、中谷潤人との統一戦が実現すれば、それは当然、中谷が勝った場合、井上尚弥への挑戦者として名乗りを上げる、というテーマを掲げる一戦となります。
そうなった場合、先日、本田会長とのツーショットに収まったIBF王者、西田凌佑がどういうカードを戦うのか、というところに興味が行きます。
堤聖也の挑む先が変わる可能性も、出てくるのかもしれません。


この秋から冬にかけて、おそらくAmazonの興行は複数あると思いますが、どういう割り振りになるものか、その一端が今日、見えてくると思います。
さてさて、実際どのカードが実現し、どういう収まり方をするものか。色々想像するのも楽しいものですね。



追記。田中恒成のYouTubeチャンネルにこのような動画が。





今日の会見にて、次戦発表ということでしょうか。だとしたら誰でしょう。

ちなみにWBOランキングは、KJカタラハが1位、2位がフライ級で拳四朗と闘う見込みのクリストファー・ロサレス。
で、3位はというと、ローマン・ゴンサレスです。うーむ。
KJカタラハはこの土曜日に試合予定。その前日に挑戦発表、二ヶ月間隔で、というのはどうか。無理すれば出来なくはないでしょうが。
或いはもっと大きな試合か。そうではないのか。はてさて、どうなりますかね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共に若く、証さねばならぬものあり 鈴木稔弘、渡邊海明日激突

2024-08-21 06:17:23 | 関東ボクシング



明日木曜と、土曜日はABEMAのライブ配信が続きます。明日は志成ジム興行です。
井岡一翔敗れ、堤駿斗は出場停止、なかなか厳しい状況ですが、主催興行の枠はあるようで。

鈴木雅弘の弟、稔弘初タイトルなるか、ユース王者渡邊海が地域タイトル奪取なるかという一戦。
5戦5勝4KOの鈴木は、KO勝ちは多いが、ひとつある判定はバージル・ビトール戦、これはけっこう苦戦している。
14戦(12勝6KO1敗1分)の渡邊は、倒すときはワンパンチの鮮やかなKOが多く、しかし相手が粘る力を見せると倒せず、こちらも苦しいところがある。

互いにホープではあるが、まだ証明していないもの、不足が見えるところがある者同士でもある。
タイトルマッチとしてどう、という話をひとまず置いても、この一戦はある意味、両者のキャリアの岐路となる試合かもしれません。
総合的には鈴木が有利かなあ、と漠然と思いますが、ワンパンチの「合わせ」技が出たら渡邊にも勝機ありか。
もっとも、大技頼りだとしたら苦しいでしょうが。


ABEMAのライブ配信は17時45分から予定。平日夜のホール興行ですし、例の会社のやつとは違いますので長丁場ではなし(笑)。
普通に楽しく見るとしましょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする