さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

年内に4つまとまるなら幸いなれど WBA、Sバンタム級王者タパレスの統一戦承認

2023-06-08 12:18:52 | 井上尚弥


WBAが、Sバンタム級王者マーロン・タパレスに対し、スティーブン・フルトンvs井上尚弥戦の勝者との、統一戦を承認した、とのことです。
また、前王者ムロジョン・アフマダリエフと亀田和毅に、挑戦者決定戦の指令も出た、ともあります。実現するのかどうかわかりませんが。

記事もあるとおり、井上尚弥がスティーブン・フルトンに勝てば、年内にもタパレスと闘える、すなわり転級2戦で4団体統一の可能性が出てくるわけです。
もちろん、そうなれば大変結構なのですが(笑)ちょっと楽観的過ぎるかなあ、と、どうしても思ってしまいますね。


WBAは挑戦者決定戦をオーダーしたが、その勝者が挑戦するのは、井上戦(フルトンが勝ったら、無い話だと思います)の後でも良い、ということのようですが、IBFも同じくサム・グッドマンvsライース・アリームの勝者を「後回し」にするのか。
その辺が明らかになれば、より具体的な予測も出来ますが。
要は、タパレスはIBFの王者でもあるので、こちらがどういう方針なのか、というところが不安です。

もしIBFが「違うこと」を言い出したら、井上がフルトンを破ると仮定して、次がタパレスとの統一戦となっても、IBFタイトル剥奪=タパレスはWBA王座のみ保持となる、という可能性もあります。
IBFの枠内において、タパレスを押しのけようとする動きがあれば...それにIBFが「乗る」としたら、です。
グッドマンやライームを、そこまで強硬に「推す」何者かがいるとは、今のところは思えませんが...。



もう、そうなれば井上尚弥は、フルトンに勝てば、即フェザー級に転じても良いかもしれない、と思います。
スーパーフライ級でローマン・ゴンサレスとの対戦がかなわず、バンタム級でも4団体統一のため、二年ばかり余計に時間を食われた過去を思えば、スーパーバンタム級の「反対側」の王者、及び挑戦権を争う顔ぶれを見ても、フルトンに勝てば階級最強は証明される、と言って良いでしょう。
唯一、アフマダリエフだけがその限りではない、と言える存在でしたが、初黒星もあり、だいぶ後退してしまいましたし。



もちろん、IBFもWBAと同じ方針を打ち出し、年内にでも4団体統一戦が行われれば、それが一番良いのですが。
しかし、そうなればなったで、この階級に長居しても仕方ない、のかもしれません。

スーパーバンタムでアフマダリエフやネリー、カシメロのような、実績や話題性、興行の規模が大きくなるようなカードがあることは事実ですし、Sバンタムでフィットした井上が、これらの試合に勝ち抜く様を見たいと思う反面、井上がフルトンに勝てるなら、その強さ故に、いずれフェザー級で「本当の勝負」と見做される試合を闘わねばならないのでしょう。
私はなんでも階級上げさえすれば、みたいな話には乗れない口ですが、それでもいずれ、フェザーに挑まず、では済まないような「情勢」が現実となるだろう、と想像しますし、そうなら早い方が良い、のかもしれません。
答えのない話ですし、ちょっと迷う気持ちでもありますが...。



それにしても、今更ながら4団体もあって、それぞれが挑戦者決定戦、とやっているのは、もはや滑稽ですらあります。
乱暴に割り振りますが、この階級の世界チャンピオンがフルトンで、1位が井上尚弥として、それ以下のタパレス、そして挑戦者決定戦が4つあるから世界上位から数えて8人が闘い、そのうち4人が挑戦権を主張し得る。
普通の頭で考えて、何を馬鹿なことをやっているんだろう、となりませんかね。
残った4人が、さらに対戦して、挑戦権を勝ち取るべきだ、となるのが、普通じゃないかと思うのですが、誰もそんなことは頭に無いかのようです。

ボクシングって、今日試合して、また来週次の試合、というものじゃないですからね。
本当に、もういい加減に数減らしたら、と思わずには居られません。
この馬鹿げた状況を30年以上続けていながら、それでも何とか続いているボクシングは、ある意味大したものだなあ、と感心もしますが(笑)。



コメント (2)
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