ということで、昨日、DAZNの生中継をのんびり見ておりましたら、予想外の結果がふたつ続きました。
マイキー・ガルシアが欧州王者で、世界ランカー(WBA7位、WBC8位、WBO13位)のサウスポー、スペインのサンドール・マルティンに2-0判定負け。
アンダーのWBOライトフライ級タイトルマッチでも、前回高山勝成を下したエルウィン・ソトが、田中恒成にフライ級でKO負けしたジョナサン・ゴンサレスに2-1の判定を落とし、王座陥落となりました。
共に技巧派サウスポーに捌かれて、と大まかに言える内容でしたが...見た印象として「正しい判定が出た」と思ったと同時に「トップランクの興行とかなら、平気で逆やるやろうなあ」とも思いました。
少なくとも、メキシカンとか、メキシコ系米国人が、この手の試合で判定に恵まれない、またそれがメインとセミで続くなんて、正直、他であまり見た記憶がないです。
これはやはり、全世界で80カ国とか90カ国とかに試合を配信しているというDAZNの「方針」なのかもなあ、と感じました。
普段からスペインやイタリアの試合をよくやっているように、世界中の国々に手を広げていて、今回はスペインからピックアップされたマルティンが、世界的スターボクサーのマイキーと対戦する、という試合が実現したわけですが、そこで「滅多なこと」も出来ん、ということなのだろうなあ、と。
これ、ある意味DAZN、マッチルーム興行が、世界の広い視野で見れば「理想郷」たる部分だ、と見えたりもします。
何かと米大陸偏重のボクシング界ですが、世界に広がる配信網から向けられる目線によって、従来のそれとは違う形での「秩序」がもたらされつつある、と見るべき現象なのかもしれない、だったら良いなぁ、と。
実際にはカネロとの契約がなくなり、米国マーケットでの状況は、とてもじゃないが良いとは言えない、というのが実情らしく、何とも複雑な気分ではありますが。