穴にハマったアリスたち

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「ぼくプリ」から思うプリキュアの原点:玩具を売ろう

2023年05月02日 | Dancing☆Starプリキュア(ぼくプリ)
「Dancing☆Starプリキュア(ぼくプリ)」等々の絡みで、「プリキュアとは何か」を自分なりに整理してみたところ、私としては「玩具がある」がかなり大きな要素を占めていたと気づきました。
「玩具が大事」というと幼稚な原理主義者のようにも聞こえそうですが、一度フラットに見つめなおしてみたい。

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常に言われる「プリキュアは子供向け」。では「子供向け」とは何なのかといえば、一つには「玩具を扱っている」ことでしょう。なりきり遊びが原点です。

プリキュアに憧れる。プリキュアになりたい。だから玩具を買って貰い、一時の空想と共に楽しく遊ぶ。だから「子供向け」と言われる。


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第1話より)

この前提があるからこそ、各種バンクでは燦然と玩具が煌めきます。
販促のために「仕方なく」登場しているとも言えますが、繰り返されることで様式美に昇華されています。
玩具がドンと出てくる。だから盛り上がる。

例えば「プリキュア5」のココが、キュアモを掲げて「プリキュア!メタモルフォーゼ!」と叫んで変身したなら、割と違和感なく「プリキュアだ」と思えるんじゃないでしょうか。
仮にキュアモが存在せず、変身アイテムなしがデフォルトだったなら、夢原さん達がキュアドリームに変身してもプリキュア感が著しく減りそうです。
玩具が全く存在しない「プリキュア」は、もはや「プリキュア」と認識できないのでは。

※2023年秋予定の「オトナプリキュア」は続編ですから、玩具が出てこなくても受け入れられると思う。

必ず玩具をクローズアップせねばならないのは、本来は物語作りにおいてかなりきつい制約ですが、制約があるが故に感動にも昇華されています。
好例は15周年映画「オールスターズメモリーズ」の「リワインドメモリー」のシーン。


(「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」より)

今まで頑張ってきたことが、理不尽に踏みにじられたその時。立ち上がる勇気をくれたのは、子供時代に大切にしていた「玩具」。
客観的にはガラクタに過ぎず、現実の不幸の前には無力です。それでも思い出せる。子供の頃のあのキラキラした想いを。
ガラクタを必死に握りしめ、思い出を振り返り、これまで歩んできた道のりの矜持にかけて立ち上がる。
この感動は、「玩具」があってこそです。


(「スター☆トゥインクルプリキュア」第19話より)

何かを集める系はストーリー導入の定番で、もちろん玩具にも反映されている。
私的には特に「スタプリ」のスターカラーペンが印象に残っています。劇中で宇宙を巡って探し回ったように、子供と一緒にお店を回って入手しました。
ビジネス戦略と合致してる一体感は、まさしく本領発揮と言ったところ。

「プリキュア5」のトラウマ回として有名な23話も、発端はビーズです。窮地に陥る中、交渉に使ったのもドリームコレット。
映画「鏡の国」での起死回生の一打は、ピンキーキャッチュの仕様のおかげです。


(「Yes!プリキュア5」第23話より)

玩具が最優先だからこそ、玩具が無力化される展開は殊更に胸を締め付けられます。
プリキュア(玩具)の限界を描いたハピネスチャージ、コスチュームが崩れ行く「DX2」等、これらのシーンは深刻さがまざまざと伝わってくる。


(「ハピネスチャージプリキュア!」第41話より)

逆に、そんな玩具が粗雑に扱われたら、それはそれで盛り上がります。キュアベリーの「ベリーソードは囮よ!」が語り草なのは正にこれ。支給された玩具を投げ捨てるなんて…!


(「HUGっと!プリキュア」第37話より)

このようにプリキュアは玩具と不可分であり、玩具のないプリキュアはプリキュアだと認識し難い。

では「ぼくプリ」はといえば、5月2日現在で公開されている一枚絵を見る限りでは、玩具らしきものが映っていません。
通例であれば、腰あたりにぶら下がっている不自然にデカいアイテムが見当たらない。
だから反射的に「プリキュアっぽくない」と感じたんだと思う。


(「ハートキャッチプリキュア!」第17話より)

※まほプリの2人はモフルンが変身アイテムなので未装着。フェリーチェも着用はしていない。なお、東映アニメの公式ページのトップ絵ではプレシャスブレスを強調している。
※スカイたちは通常戦闘時はアイテムをどこかに収納していますが、公式ページのトップ絵などではしっかり握りしめている。
※キュアエコーも一応はキュアデコルを使っており、映画の入場特典にもなっている。
※他、非レギュラーキュアの皆様を初め例外はあります。

上記のように例外はあるので、ぼくプリの5人も実は何か玩具要素を身に着けているのかもしれません。例えば靴が変身アイテムとか。ダンスがテーマならあってもおかしくはない気がする。
ただ5人で共通したデザインのものが見当たらず、現時点では「それらしきものがない」が、公平な感想だと思う。

改めてハグプリのアンリくんを思い出してみよう。
彼は変身アイテムを使わずにキュアアンフィニになりましたが、もし変身アイテムがあったなら?
「ハート!キラッと!」から始まって変身していたら、プリキュアらしさが劇的に上がりませんか?
キュアウィングが、いざ始まってみたら意外に違和感がなかったのも、これが一因に思えます。

故に「ぼくプリ」が受け入れられるかどうかは、かなり真面目に「玩具の有無」が重要になると思います。
適当な思い付きで言いますと、特製パスケースとかペンライトで変身するならグッズとして展開もしやすいのでは。

あるいは、なぜかビーズメーカーやドレッサーを使いだし、かつそれを物販においてくれたら、一気にプリキュアらしさが出ると思う。
場面転換の暗転時にCMが流れるとか、OP映像(があるかもわかりませんが)の最後に提供スポンサーが出るのでも良いかも。
とにかく何かこういった、「我々は玩具を売るんだ」という想いをぶつけられたら、「なるほど、プリキュアだ」と認識しやすくなるはず。

もちろん玩具を売ってる番組は他にも数多ありますから、これが唯一絶対の条件ではないです。
それは分かった上で、それでも私としては「性別が男か女か」よりもデカいファクターではないかとすら思えます。

正直に言って「ぼくプリ」には懐疑的な立場です。とはいえ「プリキュア」に失敗作はあって欲しくない。「なんだこりゃ。やっぱプリキュアじゃないよ」で終わるより、「いざ見たら、なるほどこれはプリキュアだ」と称賛できる方がいい。
なので玩具については力説して期待したい。

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