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「相田マナの結婚」:HUGっと!プリキュア 第49話(最終回)愛崎えみる研究室問題

2020年04月26日 | ハグプリ最終回考察
前回このあたりからの続き。
過去作の公開で改めて視聴できたので、マナさんの結婚について考えてみた。

【彼女たちは何を見たのか】

「ドキドキプリキュア」劇場版の終盤にて、マナさんらは未来に赴き、自分の結婚式に立ち会います。
まずそもそもこれは「未来」だったのか。

マシューが見せた「過去」は記憶を頼りに作った「映画」であり、実際に過去に戻ったのではない。
同じ理屈で「未来」も作りものでもおかしくはないのですが、謎楽器を初め、皆さん「確かに未来である」と認識されています。
作りものだったら「未来を消す」意味もないので、あれは確かに未来なんでしょう。
なんでクジラや楽器の能力で未来に行けたのかはわからないものの、未来に行くのは過去に行くよりは遥かに簡単なので、まぁできたのだろう。

次にマナさんらはあれを「未来のひとつ」と考えたのか、「確かに起きる確定的な未来」と受け取ったのか。
言い換えるとマナさんは「未来は変えられる」もしくは「決まっている」のどちらと考えているのか。

はぐたん出産の事例と異なり、マナさんの結婚は自由意志(に見えるもの)で決定可能です。特に結婚式の場所はどうとでもなる。
未来においてマナさんが式場を探し、この教会と正しく同じ教会が候補になったとき、彼女はどう考えるのか。

現代物理によれば「時間」とは「過去から未来」に均一に流れるものではなく、「同時に存在している」そうで、「過去や未来は変えられない」そうな。
野乃さんやえみるはともかく、マナさんは学問としてそれを知ってる気がする。

また「ドキドキ」のテーマである「幸せの王子」を鑑みるに、「未来は変わらない」の方がしっくりきます。
「街の人とツバメの両方を救うルートがあった」とか「もしも過去に戻れたらツバメを選ぶ」なんてことになったら、切り捨てられたツバメが浮かばれません。
マナさんは過去に戻れてもお祖母ちゃんのお見舞いに行く。やり直しはしない。そんな半端な覚悟で切り捨てはしない。
故に、未来は不変。何度選択を迫られても、同じ選択をする。

よってマナさんは式場の検討中に全く同じ教会を発見しても、あえて避けたりはせず、その教会を選ぶと思う。
「未来で見たから」選ぶのではなく、「式を挙げたい教会をあれこれ考え、選び抜いたのが結果として同じ教会だった」「何度悩んでも、同じ教会を結果的に選ぶ」。
そして式の最中、視界にちらりと映る若かりし頃の自分の姿を見ながら、心の中でエールを送っていたんだと思う。

【えみるの決断】

さて問題はえみるです。

マナさんは「自分があれぐらいの年齢で、あの教会で結婚する」と分かっても、特にはぶれない。
仮に新郎の顔に覚えがあったとしても、そんなこととは関係なく、結果として同じ男性を選ぶだろうし、それに疑念はないはず。

しかしながら、えみるにとっては衝撃的です。
客観的に検証可能なだけに、2030年の「はぐたん誕生」よりも「未来は変わらない」を確信できてしまう。
「未来は変わらない」という確固たる事例を突き付けられてしまったら、今後の自分の身の振り方に大きく関わる。
(未来は変わらないのなら、衝撃を受けようが何しようが結果は同じなのですが、それも含めて衝撃的)

マナさんの結婚が何年後の未来かはわかりませんが、見た目的に(特に亜久里さん)それほど遠い未来ではなさそうです。
「ドキドキ」の作中時間を便宜上2019年14歳として、あの結婚式が2030年25歳としても違和感はないと思う。

つまりは「マナさんの結婚式を見て未来は変わらないと確信し、だからえみるは研究室に行けたのでは」と推測できます。

ではえみるはこの結婚式を知れたのか?
ミデン戦のあと、えみるはドキドキチームと会話する機会があります。
彼女たちが未来からの敵と戦っている(戦っていた)と聞いたら、「私たちも未来に行ったことがある」ぐらいは話しそうな気はする。
ただあの子ら、そういう情報交換はしなさそうなんだよな…。

もし結婚式に参列していたなら、会話の流れで耳にしそうに思う。今まさに「変わらない未来」に立ちあったとなったら、衝撃も強い。
映画の描写では、えみるらしき人物は映っていませんが(そりゃそうだ)、二次会とかに呼ばれている可能性はなくはなさそう。
「プリキュア繋がり」というだけでは厳しくても(幾ら死線を潜り抜けた仲とはいえ、1回2回しか会っていない人を呼びはしないだろう)、えみるは歌手志望なので、まこぴーとコネがあってもおかしくないのでは。

なので「えみるはマナさんの結婚式を見て、研究室に行く決心をした」としても矛盾はない、はず。
「ドキドキ」のテーマである「選択」とも綺麗に合致するので、個人的にはこの妄想は納得感ある。
えみるはルールーと世界を天秤にかけ、ルールーを選んだ。そして2030年、クライアス側についた。勝手にそう思い込んでみる。

●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)
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